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【学級通信】AIと共存する社会だからこそ大切にしたいこと

予測が困難な時代において、「自分で考え」「自分で決めて」「自分から行動し」「成長のために自身の在り方を問い続ける」自律・自立した人を創出し、社会に貢献する

ことを活動理念として、教員を19年で終えました、内藤正臣です。先日、退職後初めて、親御さん達とのワークショップを行いました。これからも、コツコツ活動を積み重ねていこうと思います。

さて、学級通信シリーズです。
今回は、「AIにできない、人にしかできないことは何だろう?」をテーマにした内容です。
現在、AIが導入されている場面がだいぶ増えてきましたね。コンビニ・スーパーだけでなく、私が結構利用する某漫画喫茶の受付・支払いもパネルになっていて驚きました。これから、加速度的にそういうことが増えていくんだろうということが予想されます。
【シンギュラリティ】という言葉をご存知でしょうか?
1980年代からAI研究家の間で使用されるようになった言葉で、人間と人工知能の臨界点を指す言葉です。つまり、人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点を表しています。
それが2045年あたりにやってくると研究者は推定しているようです。一般的に、人間と等しくなったAIはシンギュラリティを起点に加速度的に進化を遂げると予測されています。
そんな社会に向かっていく私たちだからこそ、「人間同士のかかわりを通しての学び」を大切にしたい。

今回はそんなお話です。
では、以下学級通信です。どうぞ!!


~人間にしかできないことがあるぜ!!~

先日、子どもたちにこんな話をしました。
「まもなく、多くの仕事をAIが代わりにやる時代が来るよ。ユニクロも、もうレジの店員さんがいなくなっちゃったよね。今まで人間がやっていたことの多くは、機械化によって人間がやらなくても良いことが増えていくよ。だけど、どんな時代になっても、【人間にしかできないこともある】よ。」

今までの社会【20世紀成長社会】

合言葉は「みんないっしょ」
正解主義→正解を当てる力→「情報処理力」を高めていくことが求められていた
暗記してテストで高い点を取ったり、問題の解き方を学んだりして学力を上げよう!知識を増やそう! 

これからの社会【21世紀成熟社会】

合言葉は「それぞれ一人一人 → 自律・自立」
修正主義→納得解をつくる力→「情報編集力」を高めていくことが求められている           ↓
正解がない中で、どんな答えを導いていけるか!!
試行錯誤を繰り返しながら、直面した課題を工夫して解決していこう!!


コロナ禍に直面し、今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなってしまいました。仕事は通勤が当たり前だと思っていたものが、リモートでも成り立ち始めました。
ZOOMやYOUTUBE、塾という手段によって、学力もつけられることが分かりました。離れている人とも、容易にコミュニケーションをとることができるようになりました。
科学技術やサービスの進歩・向上により、生活が便利になったことで、世間の価値観は大きく変わろうとしています。「何が正解か。どの道を行けばいいのか。」全く分からない時代になりました。
しかしそんな今だからこそ、改めて「人間同士の生のかかわりからの学び」が求められていると思います。

友達とケンカして傷つき立ち直ること。意見が合わない時に、互いの意見を折り合わせること。目の前で落ち込んでいる仲間に寄り添うこと。答えを導くために仲間と試行錯誤すること。正解のないチャレンジに、勇気を持って飛び込むこと。これらは、決して今のAIにはできない、尊い行為です。そして、それらは教室にいるからこそできることです。
  
「みんなでいっしょに」という教室であるのと同時に「みんなと違ってもいい!!」ということも伝えていきたいと思っています。それが「個性」であり、「自己受容」にもつながっていきます。

最後に、冬休みに感じた、2人のかっこいい男のことを書きます。きっとこの2人は、「21世紀成熟社会」でも、かっこよく生きていくんだろうなと思います。挑戦する人になりたい!!

一人目・・・西野亮廣さん(お笑いコンビ:キングコング)
ご存じ、絶賛上映中の「えんとつ町のプペル」の作者。十何年も前から、「自分の描いた絵本を映画化させるんだ!!」という壮大な夢を見て、愚直に努力し続け、ついに夢を実現させました。上映会終了後の「挑戦者が笑われる世界を終わらせに来ました。」という言葉に、シビれました。映画は、西野さんの人生そのものを表現しています!!

二人目・・・M君(以前、担任した子です)
子どもたちにも話しましたが、今行われている全国高校サッカー選手権で、名門、市立船橋高校の1年生として試合に出場しました。小学校卒業の時に、「先生、絶対プロになるんで、僕のスパイクを受け取ってください!」と、キラキラした目でスパイクをくれました。自分の可能性を信じて疑わずに突き進むまっすぐさ、芯の強さに感動!!
 

 

以上、学級通信でした。
この通信は1年半前の2021年1月に発行したものなので、もうこの頃には退職を決めていました。だから、上に書いている2人のチャレンジしている姿は、当時の私にとってとてもまぶしいものでした。
M君は現在高校3年生。
私もその後が気になって時々チェックしていますが、名門市立船橋高校で、背番号7で試合に出ています。親元を離れ、日々試行錯誤していることでしょう。やるなぁ!!


今回も、お読みいただいた皆様に感謝します!!
皆様のコメント、お待ちしています。

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