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【学級通信】その解決方法、合っていますか?

教員を19年で終えました、内藤正臣です。
これからの社会を担う「たくましく、しなやかな子ども」が増えていくために、「大人の在り方の大切さ」を伝えています。
と、今までは書いていましたが、自身の活動理念(ミッション・使命・志)が定まったので、明記します。それは、

予測が困難な時代において、「自分で考え」「自分で決めて」「自分から行動し」「成長のために自身の在り方を問い続ける」自律・自立した人を創出し、社会に貢献する


です。これから、自分にできることを見つけ、行動し、自身がその理念を実現できるように努力します。

さて、学級通信シリーズです。
今回は、「問題の見つけ方・解決の仕方」をテーマにした内容です。
解決を急ぐと、手法・手段に目がいきがちです。しかし、問題の本質を見抜かずに、その場しのぎで取り入れたそれら手法には、ほとんど効果はありません。
物事の表面しか見ていないからです。逆に、問題が大きくなってしまうこともあります。
だからこそ、本質を見抜く確かな目、考え方が求められていると思います。
では、以下学級通信です。どうぞ!!


~「なぜ?」を問うと見えてくるもの~

2週に渡り、授業参観が行われました。保護者の皆様にはお忙しい中来校いただき、ありがとうございました。また、懇談会にお残りいただきました保護者の皆様とは、お子さんの日頃の様子や困ったことなど情報共有ができ、有意義な時間となりました。
 「なかなかゲームがやめられない・・・」「最近とても反抗的で・・・」「学校の話をなかなかしてくれなくて・・・」そんな話が出るたびに、「あっ、ウチだけじゃなかったんだ」と、ホッとされている方もいらっしゃいました。そんな毎日ですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
 
さて、子どもと毎日学校で接していると、様々な事が起こったり、色々な姿が見られたりします。
「プラス面を見て褒める」ことが大切であることは分かっているものの、なかなかうまくいかないこともあります。
自分の心に余裕がないと、「マイナス面」が多く目につき、ついつい言ってしまうこともあります。こればかりは自分の器の小ささを反省するばかりです。

どうしても、マイナス面を見つけると、それを改善したくなってしまいます。
「どうすれば、この子は良くなるんだろう。」
「どうやれば、勉強が分かるようになるんだろう。」
「どうすれば、班活動がスムーズにできるようになるんだろう。」
すると、「良くするために、こうやろう。」「勉強を分からせるために〇〇をしよう。」「もっとこうした方がいいんじゃないか。」というような「方法・手段」を考えるようになります。

しかし、そんなときに深呼吸して、「なぜ、この子はこの勉強に苦手意識を感じているんだろう?」「どうして、この子は言うことを聞かないんだろう?」「なぜ、このグループは活動がスムーズにいかないんだろう?」というように、「なぜ?」を自分自身に問います。

そうすると、「方法・手段」ではないことを考えるようになります。
「もしかしたら、この子は低学年の時の算数が分からなくて苦手意識をもっているかもしれない。」「もしかしたら、この子に【正しさ】ばかり押しつけて、追い込んでいるのかもしれない。」「活動がスムーズにいかないのは、互いの心の距離感がまだ遠いからかもしれない。」

「HOW(どうやって)」ばかりを考えていたときには見えなかったものが、「WHY(なぜ)」に変えてみると見えてきます。
子どもの「奥」にある何かが見えるような気がします。

この通信を作っている途中で、知り合いの中学校国語科の若い先生から電話がありました。「内藤先生、国語の授業がうまくいかないんですけれど、どうやったら授業がうまくいきますか?」とのこと。 
 あまりにタイムリーな内容で笑ってしまいました。
 「今、ちょうどその内容で学級通信作っていたんだよ。多分、【どうやったら】って考えていると、うまくいかない気がするな~。」「なぜ、うまくいかないんだろう?って考えると何かが見えるかもしれないかな・・・。」などと、自分が大してできもしないのに偉そうに言ってしまいました。

でもやはり、「なぜ?」の持つパワーは大きいのではないかと思います。
今度、その先生に「なぜ?」の感想を聞いてみます。何か変化がありますように!!


以上、学級通信でした。
実は、この通信は1年半前に発行したものなのですが、先日、当時担任していた保護者さんからメッセージがありました。そこには以下のことが書かれていました。
「私は仕事が保育士で、今年度年長組の担任で主任を任されました。保育がうまくいかないときは、内藤先生の学級通信を読み返して「HOW」→「WHY」に変えて振り返っています!いつも参考にさせて頂いています!」
こんな嬉しいメッセージを頂いたので、「今度のnoteは、その通信を投稿しますね!」とお約束をし、今回の投稿となりました。

また、お悩み相談をしてきた中学校の先生も、その後グングンと力量を高め、もう私の手の届かない高みまで伸びていってしまいました 笑
やはり、「他者を何とかしようとする」のではなく、「自身の在り方を見つめる」ことで、大きな成長ができるのだと、改めて実感しました。
今回も、お読みいただいた皆様に感謝します!!
皆様のコメント、お待ちしています。

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