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オート設定卒業!写真・映像の明るさをコントロールする方法!

スマホの流行により誰もが自分のカメラを持っている現代。
そしてSNSによって誰もが制作者となりうる時代でもあります。

スマホでの撮影に慣れてくると、ビデオカメラやミラーレスカメラを導入して映像や写真のレベルを上げたいと考えている方も多いと思います。

しかしながら、ミラーレスカメラを導入しても設定がよくわからず、思い描いていた制作ができていないという声もよく耳にします。

今回は、思い描いたままのコンテンツ制作ができるよう、写真や映像の明るさについて解説していきます。

明るさを決める3要素

まず、は名称から。
カメラにおいて、明るさは『露出』と表現されます。
では露出はどのように決まるのでしょうか。

カメラでは以下の3要素によって明るさが決まります。

①絞り(F値)

光が入ってくる入り口の大きさ。
絞りの大きさはF値で表す。
F値が小さいほど、より多くの光がセンサーに届く。
F値が大きいほど光の量が減少する。
F値によって被写界深度が変化する。
F値が小さいと背景がボケやすい。
F値が大きいと背景までピントが合う。
レンズによって絞りの最小値、最大値が異なる。
絞りの値は√2倍するごとに2倍の光量が減光されます
→F1.4はF4より4倍明るい

②シャッタースピード (SS)

センサーが光にさらされる時間。
1/n 秒間という単位で表し、その時間分の光を取り込む。
SSが速いと動いている被写体を止めて写すことができる。
SSが遅いと動いている被写体をブラして写すことができる。

③感度 (ISO)

光に対するセンサーの感度のこと。
ISO感度を上げると暗い環境でも明るく撮影できるが、ノイズが増える。
ISO感度を下げるとノイズが少ないが、より多くの光が必要になる。

露出の考え方

上記の3要素を組み合わせて露出を決定します。
少しややこしいのですが、露出には以下のような式があります。

EV = log2(N2 / t) - log2(ISO /100)

*EV=露出

難しいので少し簡単に書くと以下のようにも表現できます。

EV = 絞り +SS - 感度

*F値1.0、SS 1秒、ISO感度100を基準とする

つまり、以下の設定は全てEV=12となり、同じ露出となります。
[F値 4、SS 1/500秒、ISO感度 200]
[F値 8、SS 1/250秒、 ISO感度 400]
[F値 11、SS 1/500秒、 ISO感度 1600]

・絞りを1段絞る(2.8→4.0)
・SSを半分にする(1/50→1/100)
・感度を半分にする(400→200)

が同じ露出になるということです。
設定を組み合わせることで適正露出で意図した撮影を始めることができます。

なんとなく理解することができたでしょうか。
次回以降は絞り・SS・ISOの各項目について深掘りしていきます。



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