見出し画像

モーショングラフィックスをリッチにするための複製の簡易化をスクリプトで

After Effectsの「Repeater(リピーター)」スクリプトは、通常はシェイプレイヤーに付随しているRepeater機能よりもさらに柔軟でカスタマイズ性の高い複製機能を提供するためのスクリプトです。このスクリプトは、形状だけでなく、テキストやエフェクト、その他のオブジェクトの複製をスクリプトベースで制御でき、複雑なアニメーションやパターンを効率的に作成できるため、プロジェクトの時間短縮や創造的な表現の拡張に役立ちます。

以下に、After EffectsのRepeaterスクリプトの特徴と利便性について説明します。

1. 多様なオブジェクトの複製が可能

Repeaterスクリプトは、シェイプレイヤーだけでなく、テキスト、イメージ、エフェクトなどのさまざまなオブジェクトを複製することができます。これにより、統一感のあるデザインやリズム感のある複雑なアニメーションを1つのスクリプトで実現可能です。

2. 詳細な複製オプションの設定

Repeaterスクリプトでは、複製の数、配置の間隔、角度、スケール、透明度など、各複製のパラメータを細かく調整することができます。また、オブジェクトごとに異なるパターンを持たせることで、単純な複製ではなく、変化に富んだパターンの生成も可能です。

3. オブジェクトの動的配置

スクリプトを使うことで、複製オブジェクトを動的に配置することができ、例えば、放射状やらせん状、グリッド状などの複雑な配置も簡単に行えます。また、個々のオブジェクトに対してスクリプトで回転やスケールを適用し、動的に変化するアニメーションを加えることも容易です。

4. 反復的な作業の効率化

Repeaterスクリプトを使うことで、手動での複製や配置の手間が省け、プロジェクトの効率が大幅に向上します。特に大量のオブジェクトを使ったパターンやアニメーションを作成する場合、Repeaterスクリプトを使うことで短時間での作成が可能になります。

5. 創造的なエフェクトの作成

Repeaterスクリプトでは、複製ごとにエフェクトを適用することができ、個々の複製に異なるエフェクトを持たせることが可能できます。これにより、アニメーションが繰り返しつつも、微妙に異なる動きやエフェクトが加わった、リッチな表現ができるようになります。


引用元:フラッシュバックジャパン

使用例

  1. シーケンスアニメーション:テキストやオブジェクトを繰り返し配置し、それぞれ異なるタイミングでアニメーションさせることで、シーケンシャルなアニメーションが作成可能です。

  2. 無限トンネルエフェクト:オブジェクトを放射状に複製し、少しずつサイズを縮小することで、無限に続くようなトンネルエフェクトが簡単に作れます。

  3. ランダムエフェクトの適用:オブジェクトの位置や透明度などをランダムに設定して、独自のモザイクパターンやビジュアルエフェクトを作成することが可能です。

After EffectsのRepeaterスクリプトは、複雑で繰り返しの多いデザインを一手間かけずに自動化できる強力なツールです。これにより、プロジェクトの質が上がり、制作の効率も向上するため、特にモーショングラフィックスやパターンベースのデザインを多用するプロジェクトにおいて非常に便利です。

後書き
Repeaterを提供するPlugin Everythingでは他にも
Deep GlowTextBox 2extなどのプラグインがあります。
以前ミュージックビデオなどの制作をする際に役立ったのはDeep Glowというエフェクトですね。既存のエフェクトでも再現は出来ますが、ボタンひとつで、とても良い質感の発光をしてくれます。おまけでおすすめです。


これらのプラグインもモーションデザインをするに当たってとても便利なプラグインになるので、ぜひ利用して見てください。


いいなと思ったら応援しよう!