【連載】デリバリーとレクチャーを掛け合わせてオンライン上にレストランを再現する「#いえつなキッチン」をGrillが独占取材!
まだまだ続く外出自粛の影響を受け、「レストランに行きたいけれど、なかなか外食に踏み切れない」、「感染リスクの関係上外食は難しけれど、馴染みのお店の支援したい」という想いを抱えている方が多いのではないでしょうか。
そんな想いを抱いている消費者と新型コロナウイルス感染拡大により売上に打撃を受けているシェフを繋ぎ、新しい形態を提案することを目的とし「#いえつなキッチン」は誕生しました。
今回は、本企画に共感したGrillが、「#いえつなキッチン」プロジェクト代表の竹井さまにプロジェクトを実施するまでの苦労と今後の展望を独占取材!皆さまがポジティブになれる情報をお届けします。
Licensed material used with permission by いえつなキッチン
「#いえつなキッチン」はどのようなプロジェクトで、実施に至ったきっかけは何だったのでしょうか?
竹井CEO:
「#いえつなキッチン」は”シェフや生産者オススメのメニューをユーザーと一緒に作ってみんなで食べる”をコンセプトにしており、デリバリーとレクチャーを掛け合わせてオンライン上にレストランを再現すようなサービスです。提供している料理は、産直鮮魚、スパイスカレー、コーヒーと幅広く、登録しているシェフや生産者は30名ほどで、現在調整中の問い合わせを含めると50~60名程にのぼります。
もともと弊社、株式会社hakkenは飲食店や商業施設向けの整理券アプリのサービスを作っていた関係で、飲食店の方々と繋がりがあり、コロナ禍で彼らが相当苦しんでいる姿を間近で見てきました。そこで、僕たちが出来るやり方で飲食店を救えないかと考えたのがプロジェクト実施のきっかけです。
デリバリーとキッチンを掛け合わせるとは具体的にどういうことでしょうか?
竹井CEO:
最近だと、レクチャーだけのオンライン料理教室が多数見受けられますが、それだけだと新らしくはないと感じました。僕たちは、こだわりの食材や会話があってこそのレストラン体験だと思っているので、多少配送コストはかかるものの、食材はこだわりのモノを送り、一番おいしい食べ方で調理していただきたいと考えています。参加者には、「こんな調理方法は初めて」、「こんな食材食べたことない」をいっぱい経験してほしいです。このような背景から、デリバリーとレストランを掛け合わせた本プロジェクトを企画しました。
プロジェクトの反響や手ごたえはいかがでしょうか?
竹井CEO:
参加後の感想で一番多いのは、「生産者の元やシェフのレストランに一度行って見たくなる」という声です。1時間~2時間のレクチャーや雑談を通してシェフや生産者のファンになる参加者がとても多いです。ファンを作り出す機能は、デリバリーやテイクアウトをしているだけでは作れないですし、ただオンラインで一方通行のレクチャーを開いているだけでも出来ません。オンラインでのレストラン体験を通じて味とパーソナリティーに親しみを持っていただくことで、初めてファンになれるんだなと感じています。
Photos by Grill
プロジェクトの運営で苦労していることはありますか?
竹井CEO:
一番苦労していることは、オンラインの飲食体験文化を根付かせていかなければならないということ。まだまだマーケットは小さいです。時代としては、飲食店がコロナ前の売り上げに100%戻ることはなく、どんなに頑張っても8割程度にしか戻らないと思っています。残りの2割の回収方法はオンラインしかないはずなんです。そうなった時にその2割の一助になれる可能性を僕らは秘めています。
プロジェクトの今後の展望はいかがでしょうか?
竹井CEO:
コロナ禍によってダメージを受けている飲食店の収益源の一助になるというのが一つの使命です。ただ本当にやらなくてはいけないことは、ここから回復して過去にもどるのではなく、コロナによって急激に進展したデジタルシフトに乗って、多くの飲食店と一緒に次の時代にステップアップしていく、その先導役であるべきだと僕は思っています。
竹井淳平CEOプロフィール:
三井物産を経て2016年に社会貢献のために独立。2019年に株式会社hakkenを設立し、飲食店・商業施設向けのサービスを展開。2020年にコロナ禍に直面する飲食店を救うべく「みんなで作ってみんなで食べる」がコンセプトのクラウドレストラン「いえつなキッチン」を開始した。
■「#いえつなキッチン」ホームページ
URL:https://ietsuna.com/
■「#いえつなキッチン」Twitter
URL:https://twitter.com/ietsuna_kitchen
Grill・Gunosy・サニーサイドアップの3社合同プロジェクト#コロナアクションチャンネルは、この企画を応援しています。公式ホームページは上記に記載しておりますので是非、覗いてみてください。
取材・文:Grill
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