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「おじいちゃんのそばにいたかった。」当時15歳女の子の死別体験
こんにちは。死別の悲しみに寄り添うことはできるのか?という問いを掲げて活動しているGrieFuuです。
の2点を言語化し共有することで、残された方にとって、曖昧模糊とした内なる感情と向き合う機会を提供したいと思っています。私たちの記事は「死」という繊細なテーマを扱っておりますので、苦手な方はご遠慮ください。
本日は、現在16歳で、1年前に死別体験をした女の子の話を伺っていきたいと思います。
亡くされたかたはどなたですか?
-去年の12月、高校1年の時に、父方のおじいちゃんを亡くしました。
おじいちゃんはどんな方ですか?
-もともと認知症だったので、もう3年くらい前から私のことも分かってなくて。たまにおばあちゃんの家に行っても私のことを「区役所の方ですか?」と言ったり。はじめて言われた時はちょっと悲しかった、ああもう分からないんだなって感じました。
おじいちゃんの最期の日はどんな感じでしたか?
-毎年家族で参加しているお祭りがある日でした。いつもと違う様子のおじいちゃんを父が見つけて、1階の介護用ベッドで寝かせてました。父から今日が最期の日になるかもしれないと言われました。
亡くなる瞬間は、そばにいましたか?
-父に今日が最後かもと言われたのが夜の10時でした。テスト勉強を自宅でしていたので、おじいちゃんの家に行きました。私がおじいちゃんの家に着いたときは、もうお医者さんがいました。
私は、おじいちゃんが寝ている部屋に入ることができませんでした。
その時、高校の大きなテスト中だったので、これ以上いても何もできないよねということになり、お母さんと自宅に帰宅をしました。
その30分後くらいに、「今亡くなったよ。」という電話がきました。
亡くなったことを聞いた時、どんな感情でしたか?
-正直、おじいちゃんは認知症で私の事をはっきり認識していなかったので、遠い方が亡くなったような感覚がしました。
どんな葬儀でしたか?
-家族葬でした。火葬場が特に印象的で、流れ作業のような雰囲気で悲しくなりました。お骨を拾ったとき、骨ではなくて遺体として残しておけないのかなと一瞬思いました。
どんな火葬場だったら、ちゃんと送り出せたと思いますか?
-仕事の一部ではなく、作業の1つ1つに気持ちがこもっていて欲しかったです。
死を認識してから、どのように感情を戻していきましたか?
-仏壇に手を合わせた時に、はじめて亡くなったという実感がわきました。後は時間が解決してくれました。
最後におじいちゃんに伝えたいことや後悔などはありますか?
-おじいちゃんが亡くなる時、最後までそばにいたかったなというのはあります。遺品を残してくれたことは良かったです。おじいちゃんを思い出させてくれます。
今日はありがとうございました。
-こうやって質問されるとおじいちゃんのことを思い出せるのでとてもいい時間でした。また、死別体験を振り返ってみて"忌引き制度はなぜ人によって異なるのか"という疑問点も出てきました。ありがとうございました!
執筆・編集
中澤 希公(Kiku Nakazawa)/ 太田 笑菜 (Emina Ohta) / 内海瑠紗(Lisa Utumi)
死別体験から生じる感覚は1人1人異なり、特別なものです。文章に登場してきた女の子と同じ感情を抱くことが正解ではありません。今後も、様々な方の死別体験を発信していき、読者の方に曖昧模糊とした感情と向き合う機会を提供していきたいと思います。
このnoteの感想や自分の死別体験などを教えてくださる方がいらっしゃいましたら、TwitteのDMなどでご連絡いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。