『なぜ私がグリーフケアに取り組んでいるのか』
こんにちは。
一般社団法人みんなのグリーフケアの
森田藍子です。
『なぜ私がグリーフケアに取り組んでいるのか』
今日は
『なぜ私がグリーフケアに取り組んでいるのか』
書いてみようと思います。
グリーフケアガイドの講座を
コロナを機に
2021年に任意団体GiftofLoveで開催し始めてから
もう3年が経とうとしています。
昨年、一般社団法人みんなのグリーフケアへと
形を整えて
2024年度の
グリーフケアガイド講座の受講生は
総勢48人となりました。
こうしてお仲間が増えていくことが
本当にうれしいです。
私はグリーフケアは社会課題
世界中で必要なものだと思っています。
私自身も含めて
しんどいとき、大変な時
どうしようもない悲しみの中にある時
私たちは
ひとりぼっちになってしまいます。
物理的には
ひとりぼっちではなくても
心も身体も
そちらへと向かい
温かいつながりから
自ら逃走し
扉をピタッと閉める
ということが起こります。
そしていったんそうしてしまうと
日本では
小さいときから
人様に、迷惑をかけちゃだめ!
そう教えられるから
不安定な精神状態のまま
社会に出てくることが
より一層難しくなる
ということがあります。
そんな私たちだからこそ
みんなのグリーフケアでは
このようなスローガンになりました。
====
悲しみを抱えたまま
ひとりぼっちになる人をゼロに
悲しいときほど、話をしよう
====
※このスローガン、コピーをつくってくれたのは
ソーシャルグットプロデューサーで
理事の石川淳哉さんでした
『どうすれば間に合ったのか』
私には
大きな後悔があります。
それは
大学時代に叔母を
孤独死させてしまったこと。
叔母は
問題児だった私の子ども時代を支えてくれた
家出引受人でもありました。
当時は珍しい
金融のキャリアウーマンで
強くて優しくて
結婚という制度に疑問をもっており
恋愛はするけど
結婚はしないと
生涯独身を貫きました。
趣味人で
京都と金沢によく出かけ
赤九谷が大好きで
お香の会や
お茶会をよく開いていました。
人様には迷惑をかけたくないと
定年まで
高熱で休んだのは
たった2日間だけだと話していました。
今思えば、当時
少し気になる電話は
かかってきていました。
でもやりきれないことに
私は、あのとき
大学時代の部活に夢中で
叔母のもとには
なかなかいきませんでした。
今でも、夢に見ます。
あのとき、立ち寄って
扉を開けて
叔母の手を取ることができたなら…
どうしたら間に合ったのか
今も考え続けています。
勇気を出して言えば
あの時
私だけじゃ無理だったかもしれないな
とも思います。
温かくて
少しおせっかいなネットワークが
叔母には必要だったと思うし
叔母の印象は
とても強い人だったのだけれど
その強さではなく
弱さを
私たちが感じられることも
必要だったのかも。
そして今も
日々、悩みながら
グリーフケアというものと共にあります。
グリーフケアは
毎回、違う相手、ケースに
新しい気持ちで
向き合い続けていく、という点で
アートや、スポーツに
近いものではないかと思います。
グリーフケアは
コラボレーションであり
喜びも悲しみも
自分の強さも
そして弱さも
分かち合える場を
そこにいる皆さんの手を取り
その力を借りながら
一緒に創ることです。
そしてみんなで目指したいのは
いろんなことがある人生だけど
その日、一日一日を
豊かに生きること。
今日から講座の募集を開始します!
来年1月から3月の
はじめてのグリーフケア講座
そして
グリーフケアガイド3級と
グリーフケアガイド2級の
受講生を募集開始します。
はじめてのグリーフケア講座は
グリーフケアというものを
まずは一人一人が体験することから始めます。
グリーフケアガイド3級では
他者の悲しみにどのように寄り添うのか
ということに
参加者のみなさんと一緒に取り組みます。
グリーフケアガイド2級では
最も難しい
家族や、大切に思っている相手の
悲しみに寄り添うために
必要なことを学び
来るべき時に備えます。
私自身もそうでしたが
ケアをする、ということは
近しい人を相手にする方が
何倍も難しいので
家族や、大切な人のグリーフ
深い悲しみをケアするのは
グリーフケアガイド2級からとなります。
これを読んでくださっている方の中にも
なかなか人には
打ち明けられないような
しんどいこと
悲しいことを
抱えている方も
いらっしゃるかもしれません。
仕事やお立場的に
もしくはご家族など
近しい方が
そのような状態にあって
胸を痛めている
ということもあるかもしれません。
この講座が必要な方に届きますように。
そして、なにか、感じられた方は
月に一度
「グリーフケアってなんだろう」
という勉強会も開催していますので
ぜひこちらにもいらしてください。
たくさんの温かいご縁が広がっていくことを
心から願います。
※写真は、叔母の30代くらいの写真です。
一緒に出かけると
よく親子に間違われたものでした。
似てるかな…
グリーフケア講座のご案内
はじめてのグリーフケア
14期
2025年1月15日(水)&1月22日(水)10時~13時
はじめてのグリーフケア講座
15期
2025年1月30日(木)&2月6日(木)10時~13時
はじめてのグリーフケア講座
16期
2025年2月17日(月)&2月24日(月)&3月3日(月)20時半~22時半
はじめてのグリーフケア講座
17期
2025年2月23日(日)&3月2日(日)&3月9日(日)20時半~22時半
2025年のはじめてのグリーフケア講座の予定はこちらから
みんなのグリーフケア