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GRIDの仕事[電力チーム編]

グリッドの事業の中でも特に注目を浴びているのが、電力分野。
今回はグリッドの電力チームを率いるお二人に、普段の仕事の内容ややりがい、電力分野で求められるスキルなどについて語っていただきました!
 
<参加者プロフィール>
Hさん(40代/男性): エンジニアリング部DS1グループリーダー。プロジェクトマネージャー。
Nさん(40代/男性): エンジニアリング部DS1グループAチームリーダー。データサイエンティスト。


Q1.まずは簡単に、自己紹介をお願いします!

Hさん:私はグループリーダーとして、旧一般電気事業者の発電計画最適化のプロジェクトマネージャーをしています。前職では石炭開発の調査をしていましたが、最適化がやりたくてグリッドに入社しました。

Nさん:以前は機械メーカーで流体解析を使った蒸気タービン翼形状の最適化などを担当していました。その後、最適化や予測の技術を活かせる電力会社に転職し、様々な予測をするチームのリーダーをしていました。前職では仕事の領域が限られていたので、もっと色々な現場の人と仕事をしたいと思っている時にグリッドと出会いました。
グリッドに転職した理由は、最適化も予測も行っていて、更にこれから電力分野に注力していこうという方向性など、全体的に自分とのマッチングがとてもよかったからです。

Q2.現在担当されている業務の内容を教えてください!

Nさん:私は電力の小売分野のプロジェクトのプロジェクトマネージャーをしていますが、専門としているのは予測で、データサイエンティストとしても働いています。二足の草鞋状態ですね。

Hさん:私は火力発電機と水力発電機について、色々な制約条件の元で最も安く必要な量の電気を発電できる計画を立てています。
人が考えうる制約を全て数式にするのが仕事ですが、お客様の仕事の中には式にならないこともたくさんあり、前後のプロセスを掘り下げることもあります。判断基準が明確になっていないもの、数字や言葉になっていないものなどを確認し、式を作って実装します。
式を作って解いたところ、計算を解くのに思ったよりも時間がかかる場合は、計算時間を短くするような式を考えたりもしています。
制約条件の中では、出力変化の速度などは扱いが難しいですね。機械はすぐには出力を上げられないので。

Q3.すべての事象を数式化できるものなのですか?答えが出ない・解けないことはないのでしょうか。

Hさん:そうですね、式が解けないこともあります。「このルールは絶対守らねばならない」という条件でありながら、現実には守られていないルールがある時などは、「解が出ない」という状態になりますね。
そういう時は、実際に人がどういう風に運用しているのかを確認します。現実には制約が守られていないことがわかると、じゃあどうしましょうか、と対応についてお客様と相談します。

Q4.電力分野ならではの魅力や、やりがいを教えてください!

Hさん:一番やりがいを感じる点は、電力は今まで最適化システムが使われていない分野なので、導入したら効果が出やすいことですね。電力分野は日本のCO2排出量の三分の一を占めているので、CO2排出量削減という点でも効果が大きいです。
感動するのは、アプリにロジックが載って、計算が実行できた瞬間ですね。やはり達成感があります。
 
Nさん:電力分野は、最適化をやる方にとっては入りやすい分野だと思います。電気は基本的に貯められず、その時間にある電力をどう組み合わせて需要を満たすのかを考えねばならないので、昔から最適化問題の事例として知られています 。
電力というテーマは私たちの生活に近しい課題を解決している点が大きな魅力だと思っています。電力会社の仕事は地域全体の暮らしを支える仕事でもあるので、そういう意味でもやりがいを感じます。
それと、グリッドは「現場がわかっている」という点でお客様に必要としていただいている面があると思いますが、
電力会社はリアルタイム性が高いライフライン設備を扱っていることもあって、強い「現場感」を持たれている印象です。その感覚を学びつついかにサポートできるかを考えることが仕事の醍醐味ですね。

Q5.電力分野ならではの悩みはありますか?

Hさん:最適化を導入することによるコスト削減効果が出やすいことの裏返しなのですが、お客様にとっては概して最適化は未知の分野で、お客様の中に諸々の概念や知識がないことがあります。効果や計算時間の相場感、「このくらいの問題ならこれくらいの時間で解けるだろう」という肌感覚がないので、最初は要求が過大だったりすることがあります。タクシーの運転手にたとえると、「東京から札幌に行きたんだけど、30分で着きますか?」と言われるような感じです。計算時間についての丁寧な説明など、コミュニケーションが必要ですね。
 
Nさん:電力小売の分野では様々なところから電源調達してくる必要があるのですが、その調達環境が制度によって変わることがままあります。国の制度の変更に対応しないといけないのですが、その制度がどう動くかわからないところがあるのがまた大変です。システムはお客様と一緒に少しずつ作り上げていくものですが、作っている最中にもそういった変更に二人三脚で対応していかなければならないので、お客様との信頼関係の構築が大切ですね。

Q6.グリッドで電力分野担当として働くためには、どのようなスキルや経験があれば望ましいでしょう?

Hさん:データサイエンティストの仕事は翻訳業です。お客様がされている仕事を式に翻訳するのが仕事なので、お客様の業務の上流まで理解し、自分が書いたものがお客様にとって良かったのか悪かったのか、自分に対して自分でフィードバックできるくらいのドメイン知識があると良いですね。
あとは手が速いこと。テストコードを書いてプログラムの動作を確認できるとプログラムの品質を確認できますし、仕事の進捗が早くなります。
 
Nさん:私は前職の職場が小規模で、お客様に話を聞きに行き、コードを書き、結果の報告をするところまで一人でやっていましたが、GRIDの仕事はお客様へのヒアリングが実装に直結する場合も多いので、コードを書く前後のやり取りまで含めた経験を持っている人は向いていると思います。お客様へのヒアリングのスキルと、彼らが言ったことを解釈して形にしていくスキルは大切ですし、活かせると思いますよ。

Q7. 今後のビジョン・目標を聞かせてください!

Hさん:エネルギーのサプライチェーンの最適化をやりたいですね。最適化技術は、一部を最適化するよりも全体を最適化する方が効果が出やすいという特徴があります。石油や石炭を生産、購入、運搬、エネルギー変換、最終的に消費するところまで、全体を最適化したいです。最適化の範囲を広げてサプライチェーン全体を一手に担えるようになるので、競争力にもなります。
 
Nさん:日本の電力分野には、リソースを効率的に使う余地がまだまだあると思います。蓄電池など、電気の使い方を柔軟にする技術が導入されれば、最適化の余地は大きくなっていくはずです。海外でも様々な先行事例はあるので、色々な技術を導入して使えるようにして行きたいですね。
また、今はリスクや不確実性があまり考慮されていないので、それらを加味した最適化もしていければと思っています。

Q8.最後に、一言メッセージをお願いします! 

Nさん:私はお客様とやり取りするのもコードを書くのも好きなので、グリッドは楽しめる職場です。
我々のお客様の業務は複雑なのですが、その複雑性は実社会と繋がっています。その実社会の複雑性が垣間見えることも、この仕事の魅力です。コードを書くのが好きな人はもちろん楽しめると思いますが、私のようにお客様に興味がある人は、お客様とのやりとりも含めて仕事を楽しめると思います。
色々な経験を持っていて、電力分野に少しでも興味がある人は、ぜひ応募してみてください!
 
Hさん:これまでの経験を活かし、最適化を一緒に進めていただける仲間をお待ちしています!
 

以上、HさんとNさんへのインタビューでした!

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