エンジニアリング部長が語る「GRIDのエンジニア向けスキルアップ支援」
部長の役目は様々なものがありますが、最近は、エンジニア全体の技術の底上げやキャリアプランの構築、スキルマネジメントに特に力を入れています。どんな取り組みをすれば、当社エンジニアのスキルが向上されるか、悩む毎日です。技術研修や輪読会、tipsの共有、大学教授のレクチャー、学会参加などによる学習もありますし、フィードバックを通して成長を促進させる取り組みもしています。
プログラミングスキル向上の一環として、競技プログラミングに社員で参加することもありますが、そのための社内勉強会を業務時間として認めるなど、力を入れています。
企業価値の最大化に繋がるということがありますね。エンジニアのスキルが高く、一人一人のエンジニアが同じ時間で効率よく成果が出せれば、当然ながら組織としての成果も上がります。限られた時間の中でタスクを効率よくこなす為のスキル習得は大事です。
また、グリッドはイノベーションという希少な価値を顧客に届けることをミッションとしています。しっかりお客様に高い価値を届けるためには、メンバー全員が知識を幅広く増やしていき、それをフラットな環境で話し合うことが欠かせません。
でも、自分もエンジニアなので言わせていただきますと、何よりもスキルを上げて、できることが増えることが楽しいんです。自分の成長が感じられるのが面白いです。エンジニアリング部のみんなも楽しい気持ちで業務に取り組んでもらいたいですね。
私自身は、スキルの幅を広げたいという気持ちがありました。お客様のところへ行って課題をヒアリングするところから、解き方を考えて、プログラムを組んで実装するところまで、全部一人で成し遂げた時はものすごく成長を感じました。
会社の規模が小さい時期ですと、幅を広げてスキルアップすることが必要とされます。当時より大きくなった今のグリッドでは、一つ一つの専門性を高めたスペシャリスト人材も必要です。ただ、スペシャリストだけだとビジネスは上手く回らないので、組織内でのジェネラリストとスペシャリストの比率についても日々考えています。今後も組織規模に合わせた構成を考えて、必要なスキルアップ支援に取り組んでいきたいと思っています。
自分の成長だけでなく、学んだ事を他者に還元しながらチームとして技術力を高めていくことをコンセプトに、学習、議論、共有、定着の4つの要素を軸としたサイクルを提案しています。このサイクルを回すことで自然とエンジニア全員のスキルが上がっていくと思っています。
まずは、このサイクルを意識してもらうこと、学んだことを共有すること、勉強しようと思った時点で周りを巻き込んで勉強会を開いてもらうなど、全社的な動きを活発化させることが短期の目標です。学習活動が自発的に開催されるような環境を提供し、その中で、学習活動をリードする人は評価されるというような仕組みをつくっています。
例えば、昨年は元大阪大学の梅谷教授による社内講義を実施しました。内容は、数理最適化の専門書を読む知識を身につける勉強会となっていて、課題解決の質をあげ、クライアントに付加価値を提供するための学習機会として実施しました。1年間、月1回2時間のペースで、数理最適化の本を教科書として講義が行われるという形式でしたが、毎回エンジニアの半数以上が参加するという高い参加率を誇りました。参加できなかった社員や新入社員も講義の動画から学べるようになっています。
プロジェクトで計算が合わないなどトラブルになった際に、どこに原因があるのか当たりをつけやすくなりました。
また、修正する際にも、どう直したらいいか見当がつき、解決方法を見出しやすくなりました。学んでいないと時間だけが過ぎる、もしくは、解決できないかもしれないので、時間短縮に役立ったと感じます。
先ほど話したレクチャーの後には、数理最適化の理論を見直す会を行い、実際に自分で手を動かしてやってみる、定着させるという試みもしています。
他にも数多くの研修や勉強会があります。例えば、ベテラン社員を講師としたプログラミングスキルアップ研修もあります。なぜこのようなコーディングルールがあるのか、いつ役立つのか、プログラミングの知識を体系的に身につける為のもので、オフィスに集まって対面で実施しています。
個人のレベルアップだけでなく、チームワーク力を高める為にも勉強会は役立っていると思います。
例えば、先述のプログラミングスキルアップ研修は、プログラミングの心構えやコーディングをする知識を座学で教わる勉強会でしたが、チーム開発で気をつけるべきポイントを学べる良い機会になったと思います。
また、教える、教わるということを受講者間で経験してほしかったので、ジュニア・シニアレベル問わずバランスよく参加してもらいました。結果、受講者として参加した社員が、講師の講義を抽象化して、彼ら自身の視点での考え方を共有する場面もあり、実際のプロジェクトでも必要となる知識共有や助け合いの力が育くまれたように思います。
はい!(笑)
みんなが勉強して新しい知識を深めていくことで、知識と知識の組み合わせにより思いもよらない新しいアイディアが生まれてきます。
例えば、ある電力系プロジェクトでトライしている計算の高速化は、最適化の知識とディープラーニングの知識を組み合わせたものです。これは最適化とディープラーニングを勉強している人がいたからこそ生まれたアイディアです。プロジェクトのみんなが向上心を持ってスキルの幅を広げ、新しい知識を組み合わせることで何か新しい答えが生まれること、まさに狙っているイノベーションです。
一人ひとりが知識を共有することを意識してくれ、着実に活動の輪が広がっていると感じます。研修や勉強会もかなり立ち上がっていますし、何かとこのサイクル図を用いてエンジニア間で説明し合う場面も見かけますので、これから益々活発化していってもらいたいです。
数学の講義など、大学と連携した産学連携を強化していきたいと思っています。また、エンジニアのみなさんからも、「こんな勉強をしたい」「こんな学会に行ってみたい」という希望があればどんどん提案してほしいと思います。私が困るくらいたくさんの声が上がってきてほしいですね!
以上、エンジニアのスキルアップを本気で支援しているエンジニアリング部部長のインタビューでした!
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