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育児の記憶

雑踏のなか子供を連れてあるく
とても不安だ
迷惑になりそうだし
しつけが行き届いてないんじゃないのってその目やめて
冷ややかな先輩方自分だってそうだったろ?
そんなことはもう忘れちまったって人の視線に
こわばる身体
増す緊張感
鉄分も酸素もカルシウムも全部足りてない身体で
踏ん張る新米ママ達
新米っていつまで使える称号なんだろう?
なんてことを考えながらベビーカーでは
とっさの動きに対応出来ないから肩がこるけど
コンビの抱っこひもでのお出かけ
最近娘も大きくなってきたからさすがに前抱っこはつらい
仕方なく背負う
これほんとお家では相当べんり
家事がはかどるはかどる
よく寝てくれるしね
だけど。。。
外ではあたしのような繊細防衛反応過敏型には
なかなか勇気の要るまさに挑戦みたいなそんな
勢いで外出してた。

だって私ベビーカーが邪魔でたたんで当たり前って時代に
育てられて
電車の便利な土地に住んでいたから
まさかこんなバスを使わないと生活がしにくいような
こんな暮らしが訪れるなんて思ってもいなかった
想像力がないとか
準備が足りてないとか
そんなこと
女に古いがつくようなあそこの乾いた連中は冷たく
あたしをきづつける
あ。でもね
幸い姑さんはとてもあたしにとって居心地のいい人で
旦那の妹弟と取り合いしたくらいの厳しくて爽やかな
働き者の姑さんだったんだ。

だから あたしきっとやってこれたんだ
子育て




幼稚園へ入園のころには次女が生まれ子育てはさらに忙しくてんてこ舞いの体力と精神力
ママ友の孤独感は下の子がうまれて解消された念があった公園デビューのころのそれとはちがい
幼稚園年少さんが一番下の子だったり
一人っ子家庭も多かったため
先生のお話も赤児をあやしながらまた、集音が苦手な自分には集中して聞くことなんてできないと理解できないため
どんどん周りの母達とは距離が出来てしまったように感じていた
その不安も一人の先輩ママによっていくらか解放されて行くのだけれども。


鳥のさえづり ブランコの軋み 滑り台の砂場で遊ぶ子達 仲良さげな親たちの談笑が
わたしが孤独であることを一際極み立ててくれいていくようだ
ふと目を落とすとべったりと私にしがみつくわが娘
なぜこの子は皆と仲よく遊べないのだろう
乳呑み児のころよりの
メタ認知による大人びた感覚と実際には到達できていない己への不満
他人からの不適当な自分への扱い(じぶんが思うほど不当ではない)
そうだよねママわかってる。
だっていつも目の前にいるその存在はそこにいる幼子達とは到底くらべものにならない大きな子供でそんな相手と馴染んでしまったらまわりが途方もなくつまらなくなっちまうものね

わかってよ。
わかってる。

鳥のさえづり ブランコの軋み 滑り台の砂場で遊ぶ子供 仲よさげな親たちの談笑
わたし達が孤独であることを一際極み立ててくれいていくようだった。


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