呪文で護りし
母の
車できたら便利やのに!
運転できんから間に合わん!
などの私をなじる発言は早く孫の顔が見たいや、アンタ結婚せんのかね❓
の類いと同じものなんだろなぁ。
初美はそう気がつき
どこのウチも
ま、
似たようなもんなんだろうと湧き上がる自己否定を促すような親からの言葉は打ち返し撃ち返し肯定感に変えていけばよい。と決断し、
また 非の打ち所を探して撃ち込む
それが戦中に生れた者の子育てなのかしら、
褒めると失いそうでまた、誰か他所の人に悪態つかれたくなくて先手を打つかのように蹴なしておくのであろうか。
本人は魔除けや厄祓いのようにこの蹴なすを先に討つのであろう。
そう。
あの時も今も私達は弱いから
誰かスケープゴートを生み出し
自分を守る事を術としていた
だからその名残による呪文として悪態をわざわざ使って魔を払う
そうソレだ!
初美はそこに気がつき安堵した。
くづつ