アインシュタインの秘密
人類史上最高の天才の一人、アインシュタインといえば、相対性理論を想起される方が多いと思います。
その彼が娘に託した重要な手紙の存在を、皆さんはご存知でしょうか。
そこには、「相対性理論を超える」と彼が明言する、さらに強力な力の秘密について書かれていました。
アインシュタインは1938年に書かれたこの手紙を、自分の死後も時期が来るまで決して公開してはいけない、と申し添え、娘のリーゼルに託しました。
なぜ公開してはいけなかったのか。
理由は、
「人類にはまだこの言葉を正しく受け取る準備ができていない」と怖れていたから。
今のこの世界には、自分の考えを正しく理解し有益に活用させることは難しいと判断したのです。1938年といえば、まさに第二次世界大戦に向かって世界中で緊迫した空気が張り詰め、誰もがこれからやってくる未来に重苦しいものを感じていた時期でした。
のちにリーゼルは父の言葉を守り、彼女に宛てられた1400通の手紙とともに、父の死後20年間は内容を公開しないという条件でそれをヘブライ大学に寄付します。
そうしてようやく公開された手紙が、これです。
「私が相対性理論を提案したとき、ごく少数の者しか私を理解しなかったが、私が人類に伝えるために今明かそうとしているものも、世界中の誤解と偏見にぶつかるだろう。
必要に応じて何年でも何十年でも、私が下に説明することを社会が受け容れられるほど進歩するまで、お前にこの手紙を守ってもらいたい。
現段階では、科学がその正式な説明を発見していない、ある極めて強力な力がある。それは他のすべてを含みかつ支配する力であり、宇宙で作用しているどんな現象の背後にも存在し、しかも私たちによってまだ特定されていない。この宇宙的な力は愛だ。
科学者が宇宙の統一理論を予期したとき、彼らはこの最も強力な見知らぬ力を忘れた。
愛は光だ。
それは愛を与えかつ受け取る者を啓発する。
愛は引力だ。
なぜならある人々が別の人々に惹きつけられるようにするからだ。
愛は力だ。
なぜならそれは私たちが持つ最善のものを増殖させ、人類が盲目の身勝手さのなかで絶滅するのを許さないからだ。
愛は展開し、開示する。
愛のために私たちは生き、また死ぬ。
愛は神であり、神は愛だ。
この力はあらゆるものを説明し、生命に意味を与える。
これこそが私たちがあまりにも長く無視してきた変数だ。
それは恐らく、愛こそが人間が意志で駆動することを学んでいない宇宙の中の唯一のエネルギーであるため、私たちが愛を恐れているからだろう。
愛に視認性を与えるため、私は自分の最も有名な方程式で単純な代用品を作った。
「E = mc2」の代わりに、私たちは次のことを承認する。
世界を癒すエネルギーは、光速の2乗で増殖する愛によって獲得することができ、愛には限界がないため、愛こそが存在する最大の力であるという結論に至った、と。
私たちを裏切る結果に終わった宇宙の他の諸力の利用と制御に人類が失敗した今、私たちが他の種類のエネルギーで自分たちを養うのは急を要する。
もし私たちが自分たちの種の存続を望むなら、もし私たちが生命の意味を発見するつもりなら、もし私たちがこの世界とそこに居住するすべての知覚存在を救いたいのなら、愛こそが唯一のその答えだ。
恐らく私たちにはまだ、この惑星を荒廃させる憎しみと身勝手さと貪欲を完全に破壊できる強力な装置、愛の爆弾を作る準備はできていない。
しかし、それぞれの個人は自分のなかに小さな、しかし強力な愛の発電機をもっており、そのエネルギーは解放されるのを待っている。
私たちがこの宇宙的エネルギーを与えかつ受け取ることを学ぶとき、愛しいリーゼル、私たちは愛がすべてに打ち勝ち、愛には何もかもすべてを超越する能力があることを確信しているだろう。なぜなら愛こそが生命の神髄(クイントエッセンス)だからだ。
私は自分のハートの中にあるものを表現できなかったことを深く悔やんでおり、それが私の全人生を静かに打ちのめしてきた。
恐らく謝罪するには遅すぎるが、時間は相対的なのだから、私がお前を愛しており、お前のお陰で私が究極の答えに到達したことを、お前に告げる必要があるのだ」。
お前の父親
アルベルト・アインシュタイン
訳はこちらのユニティインスティテュートさんのブログからお借りしました
この手紙を、警告のように受け取る方もいるでしょう。
私もこの手紙にはじめて出会ったときは、そのように感じました。
でも今は少し考えが違います。
多くの人が、アインシュタインのいう「超越した力」の意味を、理解できるようになっている、世界は今、急速に進化していると感じるからです。
2020年、世界ではこれだけの抗議デモが起きていた
今、世界の、歴史の、私たちの世界の根幹を成して来た、全ての嘘が暴かれようとしています。まもなく私たちはその正体を見るでしょう。
どのような混乱がやってくるのか。何がどこから瓦解するのか。私たちの眼前には、確かにいま一度焼け野原のような光景が広がるのかも知れません。
でも、私たちはすでにそこに囚われず、振り回されず、逞しく一歩一歩それを乗り越える術を知っています。
アインシュタインは「打ちのめされている」「後悔している」と書いた。でも私にはアインシュタインが、まるでいつか人類全体が目覚め、この強力な力を手にする日がやってくることを、予感していたように思えるのです。
もし今、彼が私たちに手紙を書き残す術があったなら、どんな話をしてくれたでしょうか。
私たちは、たくさんの先人たちが戦いの果てに得た言葉を、バトンのように紡ぎ今ここに立っています。
さあ、いよいよ新しい時代がやって来ます。