営農型太陽光発電の有識者会議スタート
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の今後について議論する場として、農林水産省による「今後の望ましい営農型太陽光発電のあり方を検討する有識者会議」が発足し、2月2日に第1回会合が開催されました。私も研究者の立場から委員を拝命しています。
2013年3月末に営農型太陽光発電に関する農林水産省の通知が発出されてから丸9年が経とうとしており、昨年にはみどりの食料システム戦略が策定され、農林水産行政においても再生可能エネルギーや脱炭素化といったテーマが注目されるようになった今、改めて営農型太陽光発電とどう向き合うべきかを整理するタイミングが訪れたと言えます。
第1回の会合を踏まえ、今後考えるべき論点については下記の記事にまとめました。
これまでも言及してきたように、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)は日本から始まった農業と再生可能エネルギーの共存モデルとして、国際的にも認知されてきています。ただ、毎度のことながらその先行者としての優位性を活かせず、後から追い上げてくる国々に遅れを取るという日本政府あるあるのパターンにはまりつつあるのも事実です。
早期に営農型太陽光発電へと取り組む意義、その方向性を整理していき、周回遅れに至る前に巻き返すためのアクションを仕掛けていきたいと思います。