あなたに受け取る準備が整ったとき、あなたの欲しいそれはやってくる
「尺取り虫が伸び縮み」
「易経」という書物の中にこんな言葉がある。
尺蠖(せきかく=尺取り虫)の屈するは、もって伸びんことを求むるなり
意味は
「尺取り虫が身体を曲げて縮まるのは、次に大きく伸びようとするためなんだよ」
もっとしつこく解説すると、
「耐え忍んで、頑張って準備する時期があってこそ
大きな望む結果を出し、飛躍して前に進めるのよ
(尺取り虫もカラダを曲げて縮んだから、
長く伸びて進めるんだよ)」
という含蓄ある言葉
仏教的なこんな言葉にも通じる。
「陰徳あれば陽報あり」
意味は
(見えないところで徳をつんでいると、因果応報の結果として陽のあたる良い報い(幸運)がやってくるよ)
「セレンディピティ」
偶然にやってきたように思える幸福のことを、作家ポレス・ウォルポールは
「セレンディピティ」と名付けた。
それは、
”普段の努力や行動や、
いつも思い描いている心の準備や
日常の態度や賢明なあり方が
思いがけない幸運を引き寄せる”
という意味あいも含んでいる。
だからセレンディピティを
つかめる人は少数派ともされる。
それは、たとえチャンスが目の前に訪れても、
・自分には無理
・自分にはふさわしくない
そんな恐怖感や迷いや不安感、また自尊感情の低さから目の前のラッキーに乗れない、つかめない人も多いから。
突然、手にした大金をあっという間に使い果たしてしまい、幸せを継続的に循環させることができず結局、元の木阿弥のつつましい暮らしにもどったという話もよく耳にする。
思いがけない展開、妙なラッキー、イイ方へ急進展など、偶然とも感じる予想以上の幸福も、常日頃から準備して、あるいは普段から見えないところで徳を積んでいる人でなければ、つかみとれないし、うまく波に乗れない。飛躍することができない。
・・・みたいな教えを含んでいる。
脳の網様体賦活系の機能は、
その人の関心事に対して優先的に情報集めに鋭敏になるという、人の脳のはたらきだ。
よって、常にチャンスを探して意識して
習慣的に努力を重ねていると、いたるところにチャンスや幸運の兆しが見えてくる、ということになる。
普段の習慣的なビジュアライゼーションも、インカンテーションも、イメージトレーニングも含めて、いつも準備しておこう。
「あなたに受け取る準備が整ったときに、あなたの欲しいそれはやってくる」