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#6 地産地消!『国産小麦』で美味しいパンを作りたい! 第6話

■第6話 初めての小麦収穫体験の話

こんにちは、GreenLushです。

国産小麦の自給率向上と普及を目指して『自分自身で作る!』
という目標を掲げ日々奮闘しています。

突然ですが、私はモノ作りの現場に携わってきた経験から、『三現主義』を常に意識しています。

『三現主義』とは机上の空論ではなく、実際に”現場”で”現物”を観察し、”現実”を認識した上で問題解決を図る考え方のことです。

情報社会の発達に伴い、書籍やインターネット、SNS等であらゆる情報は速く、大量に獲得し蓄積することが可能になり、結果として現実を容易に知ることができるようになりました。

それはテクノロジーの進歩からもたらされる現象である為、必ずしも悪い事ではないと思いますが、しかし、実際に現場に足を運び、目で確かめ、耳で聴き、肌で感じることによって、今まで気が付かなかった課題が見つかったり、新しいアイデアが浮かぶ、なんてことありますよね。

そんな思いから、これから小麦栽培をする上においても、事前に何かしら体験できる事がないかと考えました。

例えば、
・実際の圃場はどのような状態が良いのか
・小麦の生育状態を見極めるコツなどはあるか
・収穫タイミングを判断するコツなどはあるか
・栽培する上でどのような問題点や悩みがあるか

これらは書籍やネットで一発で調べる事が出来ます。
ですが、実際の現場から得られる生の情報に触れてみたいと考えました。

善は急げです。

まずは身近に小麦農家さんがいるか探してみました。

なんと同じ市内にいらっしゃいました!

早速連絡を取らせていただき、こちらの事情を踏まえ何度か連絡のやり取りをさせていただきました。

その方は山梨県南アルプス市内在住のコメ農家さんです。
メインは稲作で、米の時期以外(11月~6月上旬)を使って小麦栽培をしていらっしゃるそうです。品種は『ゆめかおり』を作っており、全部で170aほど作付けしているとのこと。ほとんどすべてをJAに出荷しているそうです。

ちょうど良いタイミングで、6月上旬は収穫時期になりますので、収穫のお手伝い(兼取材)をさせてもらえないかと相談した所、快く承諾してくださいました!(見ず知らずの人間にも拘わらずとても親切な方なのです!!)

6月4日土曜日、市内某所・・・

関東甲信の梅雨入りが間近に迫ったこの日はとても良く晴れた日でした。
この日は午後1時から作業開始との事で作業現場の近くで待ち合わせしました。

無事に合流し、ご挨拶もそこそこに早速近くの作業現場に向かいました。

小麦畑到着

約2反に作付けされ収穫を待つ『ゆめかおり』


この日作業するエリアは周囲がすべて田んぼの地域になります。ここも以前は田んぼだった場所を今は小麦用の圃場として使用しているそうです。数日後に周囲の田んぼに水が入り始めるため、急いで収穫を行う必要があるそうです。収穫面積は1か所約2反の広さ、それを2か所で合計4反(約4000m2)の予定になります。

収穫に使用する機械はコンバイン。稲作用と同じものを使用するそうです。

この日の作業の流れは、、、
①コンバインで刈り込み
②コンバインが一杯になったら軽トラに乗った水槽の様な機械に吐き出す
③乾燥機に入れて乾燥させる
になります。

そして翌日に乾燥機から出して選別、計量、袋詰めを行う流れになります。話を伺うと、ほぼすべての機械、設備が米と共用できるそうです。

収穫の様子

コンバインで収穫される様子


この日の前日、大雨によって倒れてしまった麦がかなりの面積ありました。
倒れ方にもよりますが完全に倒れた麦は刈り取れないそうで、そういったものは収穫を諦めるそうです。コンバインの先端のツメの高さを変えながら、刈り取れる部分だけ刈るそうです。

雨による転倒以外の悩みとして、年々増加する雑草に悩んでいると伺いました。元水田は稲作の時期に水が張る為、多くの雑草は死滅するそうですが、やはり年々増えてきているそう。雑草が増えると収穫の妨げになるとのことで悩まされているそうです。

一方で、小麦栽培でよく聞く連作障害などは特にないと伺いました。そのため、こちらの農家さんでは輪作等の対策は行っていないそうです。

・・・ところで、私の任務はと言うと、コンバインで刈り取れない圃場の四隅を手作業で刈り取ることです。鎌をお借りしてご指導いただきながら作業をさせてもらいました!

当然、小麦に触れるのは生まれて初めて。
小麦の穂束はしなやかなイメージをしていましたが、なかなかゴワゴワして扱いにくいと感じました。

そんな感じで大体2時間程度で約2反(2000m2)を刈り終え、途中休憩をはさみ夕方頃に予定通り収穫を終えました。

収穫作業終了

落穂拾い


今回、収穫のお手伝い(と言っても大したことはしていませんが)ということで大変貴重な経験をさせていただきました。

色々な気づきも得られてとても有意義な時間をいただけたこと、非常に感謝したいです。

そしてなんと、帰りがけに製粉された『ゆめかおり』の小麦粉をいただいてしまいました!!

早速これでパンを作るぞ!

今日はここまでです。
最後までお読み下さりありがとうございました。

続く・・・

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