#018 政治でしか変えられないものがある。その1「なんかヘンじゃないか?という気づき。」
みなさん、こんにちは。
いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
いよいよヤバくなってきた世界と日本の状況を踏まえて、今回から何度かに渡って「政治」について思い切って真正面から語ってみたいと思います。
政治なんてなんか堅苦しいし、小難しいし、胡散臭いし、不安を煽るような事を言ったりで、若干の不快感を抱く方も少なくないと思いますが、今まさに世界の激動期にある中において、これから話す事は非常に重要なので、是非多くの皆様にお読みいただけたら嬉しいです。
改めて自己紹介
まず始めに、改めて簡単に自己紹介をします。
我々GreenLush農業サポートサービスは山梨県南アルプス市を中心に農地の委託管理サービス、荒廃農地を再生させた市民農園の開設・運営、国産小麦栽培等の農業活動を行っています。
このブログの中の人はGreenLushの代表者である私になります。私は山梨県南アルプス市在住です。生まれも育ちも山梨県で、妻と子供を持つ30代の男です。
元々、郷土の豊かな自然が好きで、その自然を将来に渡り守っていきたいという思いから農業活動を始めた訳ですが、このように自分自身で様々な活動を行っていると多方面に関心が行きます。
例えば、農業に関する課題、高齢化や耕作放棄地、食料問題などの解決策を考えていると、当然、地域それぞれの課題や社会問題等に関心が行きます。
その原因は何かな?何故そのような問題が出てくるのか?と考えていくと、地方の現状や国内政治に関心が行きます。
国内政治に関心が行くと、何故このような状態なのかな?と、今に至る経緯や背景が気になりだし、日本の歴史に関心が行きます。
歴史を知った上で今現在の状態を知ると、今度は日本と世界の関係性に関心が向き、ついに世界情勢や外交関係、経済状態に関心が行きます。
と言った具合に、何も特別な事はなく、私は仕事の延長線上として一般的に見たらほんの少しだけ関心事のベクトルが政治や世界情勢に向いていると言うそれだけの話です。
そんな私が最近強く思う事、それは、「日本の行き詰まり」です。
皆さんの中にも薄々、少なからず感じているのではないでしょうか?
もう少し平たく言うと「なんとなく・・・最近ヘンじゃないか?」と思ったり「なんとなく・・・将来に希望が見いだせない」と思う事ありませんか?
多くの方にとって、これまでの人生や普段の生活において、世界情勢や、国内政治、経済、社会・福祉問題にそこまで関心が向かないとしても、「最近なんかヘンだな」「世の中良くならないかな」「なんか幸福を実感しづらいな」等々の思いはありませんか?
そう言った「なんとなくの違和感」に対して、イメージしやすいように少しだけ具体的な例を示したいと思います。挙げたらキリがありませんが、例えば
・日本人はみんな真面目で勤勉なのに30年間デフレで賃金が上昇しないのっておかしくない?
・中国や北朝鮮が軍事的圧力をかけてきても”遺憾”で済まして何も対策しないっておかしくない?
・完全に人権侵害されている”拉致被害者”を強制的に救出できないのっておかしくない?
・食糧自給率が低いって言っている割に農業を保護しないっておかしくない?
・少子化が問題だって言っている割に若者世代に厳しすぎじゃない?
・どう考えても女性の負担大きすぎじゃない?仕事、家庭、出産、育児・・・
・物価上昇のインフレがキツいのに”絶対に”消費税を減税するという根本的な議論をしないのおかしくない?
比較的どんな人にも影響があり、国民事として関心があるであろう問題点をざっと挙げただけでもこのように沢山あります。
そんな中、私がここ最近の最新トピックの内、「なんとなくの違和感」ではなく、ハッキリ「異常」だと思わざるを得なかった出来事はこれです。
イスラエルに迎えに行くよ、でもアラブで降ろすから。あ、3万円は自腹でよろしく。
このニュースを見た時、何と言うか、心身にぽっかり穴が空き、怒りや悲しみと言うよりも情けなくて残念でならないというか、落胆し、あきれ果ててしまうような感覚でした。
この件に関する韓国の対応には素直に感謝します。翻って我が国の対応を見た時、国家としての役割に疑問を抱きました。
今まさに、日本という国家と国民の有り方、関係性が問われているように思います。と言うのも、これは「国家は国民を助けない、もしくは、助けられない」という事に繋がりかねない象徴的な出来事だからです。
「国家は国民を助けない、もしくは助けられない」これ、どちらも異常。
今回の件においては、一応政府のチャーター機を出して若干名を救出した訳ですが、今後起こり得る可能性として考えられるのは、「国家は国民を”助けない”」と言う事象です。
これは国家の存在意義が問われます。
「国家は国民を助ける。だから国民は国家を支える。」
このような考えや思いが総意として通底して初めて、国家と国民という黙契が成り立ちます。※日本は社会契約的な人工国家ではなく、理想的な自然国家の状態ですが、それはまた別の機会に。
国民であるイチ個人が中東問題を抱えるイスラエルに行くのも自由、行かぬのも自由です。しかし、一旦危機迫る状況に陥った場合、国家が邦人を一刻も早く、安全に、平等に保護する事は国家の最低限の努めです。そんなことすらできない政府に対してロイヤリティを抱く方が難しいです。
次に「国家は国民を”助けられない”」というパターンについてです。
これは、どういう事が考えられるかと言うと、例えば、現行法上、有事を全く想定できていないという事になります。
近年で言うと、世界各国での紛争や、東日本大震災、豪雨災害等、大小あれど有事と言える様々な事象は確かにあったはずです。にも関わらず、現行法の枠組みでしかそういった事象に対処する事しかできず、それを変える事も怠って来ました。
結論めいた事を言うと、我が国には「軍隊」という有事前提で臨機応変に対応する事が想定されている組織がそもそも存在しない、その事がそもそもの問題です。※自衛隊はあくまで現行法の枠組みの中で、想定される事態にのみ、指示されてから行動する組織なので軍隊とは行動原理が根本的に異なります。
しかし、枠組みが問題であるのであれば、それを変えれば良いのです。
ですが残念ながら、政治家が自ら進んで変える事は絶対にあり得ません。
なぜなら、彼らは議会制民主主義政治のもと、代議士となり我々国民が望んだ政策を代理で実行する役割だからです。
分かりやすく言うと、「票にならない仕事はしない。」ただそれだけです。
だからこそ、国民一人一人が関心を持って、みんなで行動を起こし、政治を動かすという事が大事なのです。※文章で書くと単純明快ですが、意外と見落としていますよね。
今回のイスラエルの場合、「たまたま中東の紛争に巻き込まれただけでしょ?」とか「そんな紛争地に行く方が悪い」とか「行くも、行かぬも自己責任だ」とか思われるかもしれません。
では例えば、中国国内、朝鮮半島内で同じような紛争、軍事衝突が起きたらどうなりますか?ハッキリ断言しますが今のままでは絶対に迅速な対応はできないです。
そんな事にならない為にも、国民一人一人が関心を持って、みんなで行動を起こし、政治を動かすという事がいかに大事なのか、『真正面から政治を語る』の第一回目において、まずはこの点を抑えておきたいと思います。
今日はここまでです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。