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#040 政治でしか変えられないものがある。その4「自民党総裁選について。」


皆さん、こんにちは。
いつもブログをお読み下さり、本当にありがとうございます。

2024年9月27日投開票で任期満了に伴う自民党総裁選が行われます。

現、政権与党の次期総裁を争うこの選挙。

選ばれた総裁は、つまりそのまま我が国の内閣総理大臣になる訳です。

とは言うものの、その後おそらく年内中には国民の審議を仰ぐために衆議院の解散総選挙が行われるはずですが、普通に考えて今の野党が政権を取ることは現実的にまず考えにくいので、そのまま次期総裁が首相を続けることが予想されます。


総裁選挙の仕組み

総裁選挙は党員投票によって行われます。

たしか月額4,000円の党費を支払う事で党員になれた気がしますが、逆に言うと、月に4,000円支払うだけで総裁を選ぶ選挙権が得られる訳ですね。

先述の通り、戦後一貫して自民党が(事実上の一党独裁として)我が国の国家運営を執り行って来た訳ですが、その政党の総裁を選んできたのは”党員”なのです。

事実上、我々一般庶民の力の及ばないところでこの国の最高権力が決まる訳です。

なんか、改めて考えると凄いことですよね。

ハッキリ言ってしまえば、金や利権、様々な外圧工作がこの”党員投票”と呼ばれるシステムに作用しなかったはずがありません。

別にこれは陰謀論や都市伝説ではなく、そういう世界線の中で私たちは民主主義的な事を演じている、ということです。

立候補者9名って・・・!

よーく見てみてください。総裁選立候補者の顔ぶれを。

そもそも立候補者9名って・・・。

今年7月の東京都知事選挙の立候補者56名を彷彿とさせる人数の多さです。

私は政党政治すべてを肯定している訳ではないですが、一応の建前として、
同じ党内、例えば今回で言うなら「自由民主党」という政党に属している場合、多少の違いはあるにせよ、ある程度、世界観、政治哲学、ビジョンが一致している人たちが集って、野党や場合によっては経済界等のステークホルダー達と、日々、喧々諤々やっている訳ですよね?

にも関わらず、9名もの立候補者たちがそれぞれ異なる主張をぶち上げて、「ワタシが総裁になりたいデス!」って恥ずかしげもなく名乗りを上げるって、一体どうなってんですか?

あの人たち9名は本気で自分が総裁になれると思っているのですかね?

それが国益になると本気で考えているのですかね?

そもそも覆い隠されている議論があるじゃん!

全員が口を噤んでいる事柄に、本来語られないといけない真実が隠れています。

・薄っぺらい世界観が透けて見えるキャッチコピー。
・小手先の経済論。
・実効性を伴わない防衛論。
・中身のない安全保障政策。

こんな事はどうだっていいんです。

なんで今、「選択的夫婦別姓」を総裁選の争点にしているんですか?

世界が動乱に至ろうとしている時に(すでに至っているとき)「苗字」の議論をしている場合じゃない訳です。

増税メガネ君こと、岸田文雄という人物が空っぽだった以上に、次期総裁の有力候補とされている小泉進次郎氏はそれ以上に空っぽで、雇用の流動性を高めるだとか、あンたのお父さんが散々日本の安定雇用制度をぶち壊してくれておいてまだ言うか?と、心底溜息が出ます。

これは各候補全員に言える事ですが、

①経済を豊かにしたいのなら、まず消費税を完全に撤廃して、合わせて大規模減税を実行し、PB黒字化を破棄、積極財政に転じるといった政策を打ち出す候補者はただの一人もいません。議論の遡上にすら上がりません。

②防衛力を本気で強化したいなら、スパイ防止法を制定し、非核三原則を破棄した上で直ちに自衛核武装をし、原潜艦隊を構築、数隻日本近海に配備すれば一番手っ取り早い訳ですが、そんな政策を主張する候補者はやはりただの一人もいません。

③食糧安保を強化したいなら、国内生産者対して所得補償をすれば良いし、エネルギー安保を強化したいなら、再エネなんて一切止めて、石油の中東依存度を下げつつ、日本製の上質な火力発電設備を使ってほぼ無尽蔵に存在し、かつ、あらゆる調達先が存在する石炭をガンガン焚けばいいだけです。

CO2?温暖化?うちの国には関係ありませんよ。我が国は海洋性気候の島国で上空には偏西風があるので、たとえCO2が温暖化の原因であったとしても太平洋に流れてすぐに海洋吸収されるだけです。

④少子化を止めたいなら、若者の雇用を安定させ実質賃金を確実に上昇させるため、国内の中小企業を守り内需を活性化すれば良いだけです。

⑤労働者不足対策という建前の「移民政策」なんて即中止です。この政策がこのまま進み続けると我が国の国柄を根本的に破壊します。なぜなら、長い歴史を共有した同一民族故の文化伝統、価値観、道徳観、生活習慣があって、はじめて共同体意識、秩序形成、日常生活を折り合えるからです。EUの惨状を目の当たりにしても尚、移民を推進する等、正気の沙汰としか思えません。

⑥今年11月の米大統領選でトランプが復帰したときの外交ビジョンはあるのでしょうか?

⑦混迷極まる中東政策は?中国との関係は?ロシアを筆頭としたBRICSとの関係は?

⑧みんなこれ見よがしに胸にブルーのバッチをつけてますが、本気で拉致問題を解決する気があるんですかね?

⑨10月から開始される予定の「自己増殖型人口遺伝子予防注射」についての懸念について、何故、公の場で正々堂々と議論しないんですか?様々な場所から疑義や懸念声明が発せられている点に加え、公衆衛生上、極めて重要な事柄にも関わらず、皆口を噤んでいます。全く謎です。

今述べた事について、誰一人、何一つ、本気で考えているように見えません。

戦後80年を前にして。

その最たる事柄は次の点です。

来年2025年は戦後80年の節目の年です。

米国の力に一定の陰りが見られる今日、日米の隷属関係を真正面から本気で見つめ直すといった議論が一切ないことに尽きます。

しかし考えてみれば、満州利権から始まり、敗戦後、占領軍に寝返った吉田、岸を筆頭とした敗戦利得者達が築いた強靭な路線が、実に80年経った現在に至るまで頑丈に機能し続け、それが現在の自由民主党の系譜であることは自明です。

中曽根、橋本、小泉、安倍、岸田、まさに米国従属の脈々たる系譜の成れの果てが今の日本の散々たる現状です。

どの総裁選候補者もこの点に疑義を呈さない時点で、「自由民主党」というのは、そもそもそう言う政党ということです。

我々は、議論されない点に重要なテーマがあるという事に気が付くべきです。

ここを突破することができないと、いつまでたってもサファリパークの檻の中で猿山のボスを誰にするか?という議論から抜け出せません。

そこを突破できて初めて我々が真の独立主権国家となる訳です。

今日はここまでです。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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