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「ドキュメンタリー映画」のドキュメント(5)

撮影初日。スタートは朝5時半。
僕の起床が基本5時と伝えるとそれに合わせて家に来るとのことだったので、そうすると逆にこちらは迎えなきゃならないので、少しだけ早めに起床しました。以前のNHKの密着と同様、一旦携帯に連絡があってから家のチャイムをならしてもらいました。この時、嫁さんと息子は寝室で寝ていましたが、もしかしたら嫁さんは起きてたかもしれません(寝室は撮影NGにしてましたので)

撮影クルーは男性5人。アメリカ人はディレクターのWalter(彼が僕と最初に会った、靴を褒めてくれた方です)とカメラマンと音響さんの3名。そこに日本サイドのプロデューサー兼通訳担当のJohn(実はこの人もスゴイ人です!)とクルー隊の移動のための車両運転手さん。

まずは朝食作りの撮影から。この辺り撮影経験3回目(NHK総合「おはよう日本」NHKEテレ「家庭総合」)なので慣れたもんです(笑)朝食のメニューも全部同じ。これがアメリカ人にどう伝わるかはわかりませんが、いつもの通り淡々と作りました。NHK総合の時は同じだし巻き卵を3回も作る羽目になりましたけどwww

実は息子には撮影隊が来ることを内緒にしていました。というより、前々日の発熱のこともあって撮影自体が延期などする可能性もあったし、テンションもいつも通りになるかわからなかったのもあったり、打ち合わせの際にちょっと素の表情を撮りたいという希望もあったので、言わずにおきました。すると、寝室から出てきた途端「え〜!なんでカメラがいるの〜!」とニヤニヤし始め、しかも撮影隊が外国人だと分かると「なんでアメリカ人?トランプ大統領?」と早速ボケをかます状態。撮影クルーもみんな”お父さん”ですから、子どもの扱いは慣れたもの。すぐにコミュニケーションを取ってくれて雰囲気良くしてくれました。

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写真は息子が保育園に行く支度の内容を説明しているところです。

朝の喧騒を一通り撮影したあと、息子を保育園に送りに行くシーンです。
この時、撮影クルーは僕が毎日電動アシスト自転車で送っていることを聞き、どこかで調達した自転車で追いかけて撮影しようとしてました。

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カメラをハンドルに固定して、そのカメラのモニタを覗き込みながら並走する姿は、ちょっと危なかしくて息子と二人でヒヤヒヤしながら走ってました。カメラを固定したハンドルはバランスも悪くフラフラしていたので、撮影がちゃんとできたのかはわかりません。最初は後ろの荷台に後ろ向きで一人が乗って、一人が運転するということを考えたみたいでしたが、それをやったら多分捕ったでしょうw

保育園では玄関先で例の若い保育士さんが出迎えてくれてました。幸いにも他の保護者の方はおらず、玄関先でいつもの通り引き取り作業をしました。その部分を撮影後、ディレクターのWalterから注文がありました。それは行きは普段のルート(大体が裏道)でしたが、お迎えからの帰宅時には車で並走して撮影したい。とのことでした。さすがに自転車での並走撮影は困難であると判断したようです。そのためにルートを考え、普段行き来しない車通りを走ることにし、リハーサルのために家に帰るときにそのルートを通って行きました。そうしてひとまず撮影を中断して互いにブレイクタイムとなりました。

つづく

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