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心の曇りが晴れるような、2分40秒 〜今日の1曲 #46
●The Drew Thomson Foundation "Pace Yourself" 窓の外は、台風7号による、荒天。 そんな中で、 〜Pace Yourself: 自分のペースで。気楽に。ゆっくりと。確実に。ほどほどに〜 Spotifyから流れてきた、パワーポップ全開、どことなくディランを彷彿させる、本日の1曲。 初聴のThe Drew Thomson Foundation。調べてみると... Andrew Thomsonという、カナダ・オンタリオ州ロンドンで結成されたパンクバンド「Single Mothers」のファウンダー兼シンガーによる、ソロプロジェクト。 "I’m Drew Thomson, I like flip flops, adidas track pants, collecting guitars, Okkervill River and I am a writer." という自己紹介文に、センスの良さを感じて。さらにグッとキました。 https://dinealonerecords.com/artists/the-drew-thomson-foundation/
夢のサイダーを飲ませてやるよ 〜今日の1曲 #45
●The Birthday "サイダー" 正確には、今日の1曲、ではなく、今日のMV。 鉄拳が作り上げた、約2000枚のパラパラ漫画による、The BirthdayのMV。 今年4月にリリースされた、優しさに溢れた歌詞と、ミドルテンポの、美しい楽曲 "サイダー"。 昨夜公開されたMVがあまりに感動的だったので、本日ピックアップ。 昨年11月26日に他界したチバユウスケ。 たぶん、ぼくのような人は、少なからずいると思うのだけれど。 The Birthdayの楽曲は、チバが亡くなってから、ちゃんと聴くようになった。 だって。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)の存在が、ぼくの中で、あまりにも大きかったから。 とくに、2000年のフジロックのヘッドライナーと、2003年の幕張メッセでのラストライヴーーその場に居た体験者として。ミッシェルの音楽は今も鮮明に記憶とカラダに刻まれている。いや、むしろ年月が経つにつれて、彼らの存在は肥大しているように感じる。 チバが亡くなったとき。「noteに何かコトバを綴らないと、、」と思いながら。今日まで、ずるずると。 チバの誕生日に公開された、このMVに気持ちを押されて。 ようやく、とりあえずの、活字を残すことができました。
「Slow Dance」哲学がプンプン 〜今日の1曲 #44
●The New Eves "Original Sin" パティ・スミス × トム・ヴァーレインの歌声(とMV)にヤラれた今日の1曲。 アンディ・ウォーホルのファクトリーをベースに、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとNYパンクを想起させながら、モーリン・タッカーのスタンディング・ドラムに、ジョン・ケイルのヴァイオリンまで ... オマージュ臭がプンプンのMVの世界観(バナナもね)、ぼくの琴線に触れまくりの要素がそこかしこに。 UKブライトン拠点のアヴァン・フォークバンド。 メンバーそれぞれ、画家、ダンサー、作家、写真家として活躍中。 街のインディペンデントなシーンで繋がり、2021年にバンド結成(とのこと)。 でもって2022年のSlow Danceのレーベルコンピに参加。なるほど。。 なんだか、もう ... そんな出来すぎたストーリーからして、綴らずにはいられません。
雪降る日に流れてきた、大陸的な音楽 〜今日の1曲 #43
●Florry "Drunk and High" 2024年、最初の1曲は … ペンシルベニア州フィラデルフィア拠点の、Francie Medosch率いるカントリー・フォークバンド。 調べてみると。「2018年、17歳でデビュー」とあるので、今は二十代前半か。 デビューアルバムには"Kanagawa"なんて曲も収録。 ライヴ映像から、どことなくブリタニー・ハワードを彷彿。 https://youtu.be/g1AvFoU6YQA?si=kIVC91W-2Ow9J5db バンドの佇まいと一体感、卓越した個々の技術とアンサンブル、歌声とコーラスワーク … どれをとっても、ぼくの琴線に触れる、ツボな音楽。 雪が舞う、本日の天気とは対照的に。 Spotifyから流れてきた、Florry。カラッと、大陸的な、今日の1曲。 今年もグッとクる音楽をたくさん見つけていきたい所存です。
1分19秒の安息 〜今日の1曲 #42
●MJ Lenderman "Someone Get The Grill Out Of The Rain" Wednesdayのギタリスト、Jake Lenderman(ジェイク・レンダーマン)によるソロ・プロジェクト、MJ Lendermanから、今日の1曲を。 間もなく終わりを迎える2023年。 個人的なデキゴトとして。世知辛い2024年にならないことを祈りつつ、結局のところ成り行きにまかせるしかない、年の瀬に。 「なるようにしかならない」を、前向きな意味で、肯定してくれているような、1分19秒。 同時代を生きるシンガーソングライターの中で、MJ Lendermanが創り出す音楽はーー Conor Oberst(コナー・オバースト)と比肩する傑出した才能だと、ぼくは思っています。