見出し画像

アウトドアショップ勤務から森づくり&木工職人へ転身!UERUTブランドを支える新潟木工スタッフの製作現場訪問

今回は「UERUTな人たち」シリーズ記事として、UERUTブランドの木工部門を担当している上田さんをインタビューしました。
1年前までは、某有名アウトドアショップで働いていたという異色の経験の持ち主ですが、丁寧で細かい作業が得意な上田さんだからこそできる木工製作の様子や想いを伺いしました。

計測からカット、梱包まで1人でなんでもできる上田さん

ー上田さんは林業や造林は未経験でGREEN FORESTERSに入社を決めたと聞きましたが、入社のきっかけや、理由を教えてください。
今年の6月から村上市にある青葉組新潟団で働かせてもらっています。業務内容は主に現場で下刈り、地拵え、植え付けなど造林作業を行っています。ずっと山や自然が好きで自然環境問題に関心をもっていました。前職は13年間アウトドアショップで働いていたのですが、この先はもっと直接的に山に関わる仕事がしたい。林業で社会貢献がしたい。という想いがあり、そしてGREEN FORESTERSの活動やこれからやろうとしていることとが自分の中で一致し、ここで働きたい!と思ったのが入社のきっかけです。林業未経験の私を採用してくれたのは感謝しかありません。

ー現在のUERUTブランドで担当している業務や役割を教えてください。
私はUERUTの中の製品を作る木工業務を担当しています。チームで山から木の端材を探してとってきて、木材の乾燥からカット、加工、梱包、配送までを行なっていきます。まずは、クラウドファンディングでご購入いただいたお客様にお届けできるよう、商品製作を何度も練習し、ご提供できるように技術の精度を高めています。

寒い冬空の下、スツール作りの練習中

ーUERUTの活動が実際に始まっていかがですか?感想や今の率直な気持ちを教えてください。
UERUTのプロダクトチームの皆さんが大半を担ってくださったお陰で、私たちは現場に出て植林作業をしながらUERUTの木工事業の部分も平行して進めていくことが出来ました。今は事務所の一部を木工作業場にしたり、冬場の木工仕事ができるように新たにハウスも建っています。準備が整い、いよいよこれからだ!という気持ちです。

アカショウビンの羽を特訓中の様子

ー商品を製作するにあたって、気をつけていることや難しいことはなんですか?
製品となる木材のスギや広葉樹は、山から集めてきて天然乾燥させそれらを材料として製作していくわけですが、どの工程も試行錯誤しながらでとても大変でした。例えば、山から採ってきた丸太は水を多く含んでいるのでかなり重たく、移動させるのが一苦労でした。また、自然そのままの形の木材は製材された木材と違いとても加工が難しく時間もかかります。

治具を使って、チェーンソーで綺麗にカットしていきます。
細かい部分は機械で木材をカットします

ー木工製作をする時に工夫していることや大切にしていることがあれば、教えてください。
製品のデザインはUERUTのためにデザイナーさんが手がけてくださり、私たちはそのデザインを形にするために何度も試作を重ねてきました。そして製作時に大切にしていることは、ただデザインを形として捉えるだけでなく「森の生感」を製品の中に残す工夫が大切だと思っています。 例えば、丸太のスツールは伐採現場でチェーンソーで切られた残材からインスピレーションを受けたデザインなのですが、実際に加工するの時もチェーンソーを使用し形を切り出しています。また、製品の中にはスギ皮を薄く残して仕上げたり、木のいびつさをあえて活かして製作しています。

木の皮をうまく残しつつデザインにしています

ー実際に最終商品を見た時の感想は?
仕上がった製品を見て、自分も欲しい!と率直に思いました。デザイン性もすごくいいです。それと、山で取ってきたものがこうなったかと思うと感動もありました。

実際に上田さんの手によって作られた製品の数々

ーUERUTの活動を通して出会うお客様に知って欲しいことや伝えたいことは?
ありがたいことに私たちは、雪国新潟で造林・植林専門の職人として働かせてもらっています。働き方は新しい技術が導入され機械化が進みどんどん進化していますが、造林作業はまだまだ人の手でやる作業が多いのが現状です。そういった現場で働くスキルはもちろんですが、これからの森づくりをやっていくにあたって、現場でも森林の生態や機能など専門的な知識も必要不可欠になっていることを実感しています。また林業は労働災害の多い職種でもあるため自分を守り仲間を助ける知識もより高めなければなりません。つまり私たち自身のやっている仕事は専門職であることを自覚して働くことが大事なのです。 そして、私たちは冬仕事としてUERUTの活動で木工を選んだように、各地でその地域の環境に対応した持続可能な造林専門業が可能になれば、もっと多くの造林・植林の従事者が増えるのではないかと考えます。そして、社会全体が森づくりの仕事に関心を持ってくれるように私たちは頑張っていきたいです。 そんな思いでUERUTの活動を行いながら、この活動が一つのモデルケースになってくことを願っています。

チーム全員でブランドロゴを削ってみました

ーUERUTの活動でやってみたいことや上田さんの目標を教えてください
造林現場で製品アイディアがふと出てくる時があるんです。それをいつか製品化してみたいです。また、UERUTの活動を支援してくださる人たちと森づくりの話を一緒に自分も現場目線で話せるように今後はなっていきたいです。

ー最後にお客様にメッセージをお願いします
関心をもってくださりありがとうございます。 支援してくださる人たちにお礼の気持ちを込めて造林現場の職人が不器用ながらも製品を一生懸命製作しお送りいたします。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

上田さんの技術が光る製品が届くのをお楽しみに!


クラウドファンディングのお知らせ
現在、UERUTでは1月31日までクラウドファンディングを実施しています。
上田さんや新潟スタッフが丹精込めて作った木工製品がご自宅に届きます。ぜひ、ページをご覧いただき木工商品の詳細をご覧ください!
ネクストゴール180万円を目指しています!ぜひ木工製品をご自宅用やギフトにご検討ください。よろしくお願いします!


いいなと思ったら応援しよう!