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(ショートストーリー)         女の感は侮れない。

そのディナークルーズはおそらく8月7日の土曜日であった。男は15年以上の愛人、'綺羅'のご機嫌とりに、昼過ぎから出掛け、ディナークルーズへ、その後、とあるホテルで一泊。気だるいもったりとした朝、再び求め合い11時にチェックアウト。綺羅との別れを惜しみながら妻のまつ自宅へ、句会の会合とでも言って家を出たのであろう。  

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