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7月から保育園と小学校で子どものお迎え時間がズレる。ワーママの新たな問題

コロナの緊急事態宣言が解けて、やっと日常が戻ってくると思っていたら、横浜市は、7月以降も、小学校は5時間授業で、子供たちが午後2時には帰ってきてしまいます。

1.子育てをしているといっても状況は様々。

私がスタッフを務める会社は、子育てをしている女性が中心となって運営されています。総勢23名。「子育て」と「仕事」と「自己実現」の3つを掲げて、年商も〇億円と、それなりに規模も大きくなってきました。子育てをしながら、ここまで来たのもすごいと思っていますが、みんな、自分のライフスタイルにあった自己申告制で出社時間を決めて、「お互い様の精神」でカバーし合いながら、ほぼ5時には仕事が終わるというスタイルを確立しています。今の会社が組織として機能するのは、「公平性」とこの「お互い様の精神」による各自のバッファがうまく融通しあえていることにあります。(ジョブ型の組織では考えられませんね。)

子育てママといっても

■保育園児ママ 8名

■保育園児&小学生ママ 7名

■小学生ママ 7名

■産休中 1名

働く時間も、出社曜日も、子供のお迎えやワークライフバランスを考えて、みなさんバラバラです。


2.保育園の自粛要請はなくなったのに、なぜ小学校は・・・・?

仕事をもった子育てママにとって頼みの綱の横浜市放課後キッズクラブは、7月1日から、利用区分1(通常なら夕方まで預かってもらえる)だと、学年毎に区切って、週1~2日、下校時より1時間程しか利用できません。これだと、お迎えを考えると午後1時か2時には退社しないといけなくなってしまいます。

ところが、保育園・幼稚園は、7月から通常受け入れに戻りました。

年130万円の扶養の範囲内で働く人が多いうちの会社において、利用区分2(夜7時まで預かってくれる)でなく、利用区分1の利用が多いので、午後の人員が減ってしまい、保育園児ママに、その分の負担のしかかります。

3.特別有給休暇を与えるべきか?働かない人が得をする・・?

政府の「緊急事態宣言」は、子どもの安全を一番に考える親にとって、納得のいく政策ではなかったかと思います。また、仕事を休む補償として、「特別有給休暇」を与え、その補填を国が行ってくれたことも、うちの会社にとっては有難いものでした。(申請作業は、大変でしたけど)

ところが、7月から、保育園児のママは休んでも「特別有給休暇」を取らせるわけにはいかなくなりました。一方、小学生ママは「特別時間有給休暇」を使えば、早退後の時間分は、補填されます。

保育園児ママからみれば、

小学生ママは時短勤務でもフルに給与がもらえ、残った仕事を自分達が行うことになり、不公平感がたまりそうです。

一方、

小学生ママの心情は、

働きたいのに働けず、本当に申し訳ないという気持ちなので、「特別時間有給休暇」はなくてもいいと思いつつ、家計のことを考えると給料が減ることは困るという複雑な状況です。

4.みんなが納得する最良の案は? みんなで出すしかない!

私の役割は、どのような制度(ルール)にすると良いか、案を出すことです。

今考えられるのは

1・ノーワークノーペイの原則に立ち返って、早退した分の給与は支払わない。時間有給休暇を活用していただく。

2・1の原則に立ちつつ、早退する人の分をカバーする人の負担感を軽減するために、特別割り増し賃金を支払う。

3.特別時間有給休暇を付与する。

子育てをしながら働く友人に聞くと、その会社はそもそも「特別有給休暇」を取らせてくれなかったので、うちの会社の対応は信じられないと驚かれました。

たしかに、一般企業だと、一部の子育て女性だけが給与が補填され、一般の人は休業手当の6割だと不公平が生じてしまうので、経営者が「特別有給休暇」を付与するのに躊躇するのは理解できないわけではありません。

月曜日に、この3つの案を全社のZOOMミーティングで提案して、みんなの合意で最終ルールを決めます。最終的には、みんなが異なる立場の異なる考え方を出し合い、議論し、納得するしかないのではと思っています。

ティール型組織のようなフラットな組織を実現するためには、このように自分たちで問題を話し合い、自分たちで意志決定することが、何より大切なことなんじゃないかと思っています。

論理的に正しくても、結局、感情的に納得できなければわだかまりが生じて、組織への信頼感が失われてしまいます。

もし、特別有給休暇がなければ、もっとシンプルに考えられたかもしれません。インフルエンザで学級閉鎖になったために出社できなかった場合、無給になるのは、みんな当然だと思っています。

今回、補填される制度がありながら、それを活用するか、しないか、企業に判断がゆだねられている点、そして制度の恩恵を一部の人しか受けられず「公平性」が揺らぐ点が、本当に悩ましい問題です!





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