美食の街 サン・セバスチャン
街を闊歩する楽しみがある。いたるところにちょっと楽しめるバルがある。
ガストロノミー(美食文化)が栄え、街の文化として街の発展にも貢献してきた。
ガストロノミーから想う
キッチンには男性が入れなかった。それだけ家庭における女性が逞しかったのかもしれない。男性が楽しみと自由を求めて街へ繰り出し自分たちのキッチンと食を追求する場を創り出した。既存から抜け出し新しいコトをやってみる。そこから生み出されるムーブメントがある。それを文化として実感させる街。
ヌエバ・コッシーナを求めて
料理界の常識を次々と打ち破り、新しく斬新な手法で次々と「食」をオープンにしていく。それをサポートする巨匠達がいたのも大きな影響力があった。一人ではできなくてもチームならできる。新しいコトをやるのにサポートしてくれる偉人がいる。それはどれだけ新しい価値を世の中に広めていくのに心強かったことだろうか。それが、今も脈々と受け継がれている街のDNAのようにそこにある。
バスクを訪れる
単なる観光ではない。街の文化を知り、そこに住まう人を知る。食を通して感じる時間と価値を体感する。だからこそ街を訪れた満足感がいついつまでの深く醸成されていく。サン・セバスチャンの人たちの街に対する誇りは高く美しい。自分たちの地方と文化を誇りを持って守り続けていき、他には真似できない独自性を貫き続けることから学ぶものがあると思った。
美食に学ぶ
美食文化の街、サン・セバスチャン。圧倒的な誇りと文化に包まれた街。美食を求めて世界中から人が訪れる街。プライドを持って食を追求していくことで街独自な価値となっている。
私は日本で何ができるだろうか。
そんなことを思いながらレクチャーに耳を傾けていた。