人を信じることは、自分を信じること
全力で相手を信じ切りたい。
それが、人と人とがマジカルな関係を築く上で、
礎にして、最大の障害だと思うからだ。
ここで言う全力で信じ切るとは、
相手のことをNCRW※な存在で扱うことを言う。
※NCRWとは、
People are Naturally Creative, Resourceful and Whole.
(People…ひと。Naturally…産まれながらにして。
Creative…自分で願う状況を創っていく十分な力を持っている。
Resourceful…意思や意図、感情などを備えた尊重されるべき。
Whole…光や闇など全ての側面を含め、周りから治されなり、正されたりする必要のない欠けるところがない存在。)
の略のこと。
ところが、
私は、全力で信じ切ることの意味を誤解していたように思う。
「相手がどんな状況でも、相手の最高の姿を見ることができること。」
このことが相手の力を信じ切ることだと思っていた。
でも、
正確には、これは必要であって十分じゃなかった。
NCRWのうち、私のは、
People are Naturally Creative and Whole.であって、
相手の声を尊重することに欠けていたのだ。
それは、
自分のコーチングに自信がなく、
それを補う為に、コーチである私自身の言葉が増え、
相手が存分に話せるスペースを掻き消してしまっていた。
自分に起きている不安がそうさせた。
自分をまず信じること。
どう自己を管理する?
自分のコーチングの技量や経験に関わらず、
相手の力を信じ、自分はそれを信じて委ねることができると信じること。
それが、真に相手を弱き存在として扱うことなく、
自分のあり方を変え、相手にもたらす力を飛躍的に高める。
相手を信じることは、自分を信じることと同義なのだ。