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海容【詩】

先人に想いを寄せる

拒絶を繰り返し嫌悪した
差し出されたものを受け取りもせず

確かにそれは愛だった

目に見えないそれが
線香の香りとなって鼻腔に届いた

今はもう届かぬ声

今の方が届いているのかも

解けていく

いつでも扉は開いていたのに
いつまでもそこにいたのは

私自身だった

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