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2025/1/20週 週刊SEOニュースと感想
こんにちは。松下 聡太郎(@w55UMqzEVGqD7FP)です。
1月20日週の週刊SEOニュースです。「SEOツールのバンに関する追加情報」や、「GRCの現状」、「検索品質評価ガイドラインの更新」などなど今週も盛りだくさんでした。
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1.Bing上でGoogleと検索すると別の検索バーが表示される
節操のないシェア獲得施策をすることで有名なBingがまた新たな施策を展開しています。
bingでGoogleと検索すると、全く関係ないGoogleっぽい検索バーが表示されます。少しスクロールするとやっ「Google」の検索結果が表示される仕様です。
かなりダークパターンな施策ですが、ずっとあの手この手でこういった施策は実施しているので、効果はあるのかもしれませんね。。。
隠す機能も実装されている・・・
Bing now hides Google results when you search for Google https://t.co/aPejwSkRCs pic.twitter.com/5z7I5UJrJv
— Barry Schwartz (@rustybrick) January 21, 2025
このような検索結果を隠すような仕様もあるようです。
ダークパターンのバリエーションが豊富です。
2.AIOで翻訳のオンオフ切り替え機能テスト?
Google AI Overviews with translation options https://t.co/sQuRqtgOWC via @b4k_khushal and @ilyasycom pic.twitter.com/v1mjeB0W7D
— Barry Schwartz (@rustybrick) January 21, 2025
AIOで翻訳切り替えのテストを実施しているようです。別言語への切り替えができる利点がパッと浮かびませんが、どういう用途を想定しているんでしょうか。
別件ですが、海外の記事を翻訳したものを説明材料に使用するなど、言語を超えてきている感覚もあります。
その一環で、英語記事群のAIOを日本語に翻訳、といった使用方法はあるのかも。。。
ただ、こういう活用方法が増えていくと、今後は日本国内ではなく世界のSEOerと戦わないといけないので、かなり大変そうですね。
3.AIOではシンジケートコンテンツもオリジナルも表示される仕様?
Interesting: AI Overviews can cite both an original article as well as the syndicated version of the same article, whereas the organic search results seem to de-dupe and only show one version.
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) January 21, 2025
Another example of how the filters used in organic search results =/= AIO citations. pic.twitter.com/bPdASdxAEq
シンジケートコンテンツを含む重複記事もAIOで表示してしまうようです。以前報告されていた手動ペナルティを受けたサイトのページが表示されてしまう、に似たものを感じます。
シンジケートコンテンツは第三者サイトへの記事の転載です。
Yahooニュースの記事を想定してもらえるとイメージしやすいかと思います。
通常はYahooニュースに転載されたページとオリジナルページのどちらかしか検索エンジンでは表示されません。重複コンテンツとみなされて、どちらを正とするかGoogleが判断し片方しか露出させないように調整するためです。
今回の報告では、この調整がAIOでは機能せず、どっちのp@ページも表示されてしまう、というもの。
バグに近いように思うので、今後是正されて行きそうです。
4.Googleビジネスプロフィールにチャット機能復活?SMSチャット、およびWhatAppで
WhatsApp and SMS chat option being added for Google Business Profile.@GoogleSmallBiz #googleforindia #GoogleForIndia pic.twitter.com/8oLm4aX19J
— Amit Tiwari (@teamamittiwari) October 3, 2024
WhatAppとSMSチャットのどちらかでGoogleビジネスプロフィールにチャット機能を復する機兆しがあるようです。公式にもチャット機能が追加できる旨が記載ありです。
昨年に廃止されたメッセージ機能ですが、また復活する可能性があるのかもしれません。
一部の地域でしか利用できない、という記載があるので、日本ではまだ仕様できなそう。もしできる方いたら教えてください・・・!
5.Reddit「自動翻訳で世界進出する」←手動ペナルティ対象では?
Based on auto-translating content to expand internationally? Other sites have gotten manual actions over that... I need to check this further again -> Reddit shares rise 7%, hit record as Raymond James raises price target to $200 from $150 https://t.co/ej1MOlJ8up
— Glenn Gabe (@glenngabe) January 22, 2025
2024年における米国SEOの勝者と言われるReddit。
AI翻訳の使用が国際展開の鍵と語りましたが、「手動ペナルティ対象では?」と指摘が。
「AI翻訳であっても、高品質であれば問題ない」という見解があったようですが、どうなるでしょう。
AIで翻訳することの是非よりも、翻訳元のコンテンツが有益化どうかが肝になりそうです。この観点からいくと、海外のUGCが日本などで有益かというとかなり疑問が残ります。。。個人的には感覚の近い日本人による投稿の多いYahoo知恵袋の方が利便性は高そうです。
RedditのAI自動翻訳での展開がペナルティ受けるレベルの質と判断されないかどうか、今後が気になりますね。
6.ChatGPT検索経由で意外とリンククリックされる?
ChatGPTなどのAI検索の台頭でトラフィックが増えたとする報告が紹介されていました。状況証拠が多く、明確にAI検索が要因かは言い切れませんが、示唆に富んでいる記事だなーと読んでいて思いました。
単に要約を読むのではなく、AI が生成した検索結果のリンクに関心を持っている可能性があることは、今後の希望ですね。
7. Circle to search (かこって検索)にAIO登場
ICYMI: Google AI Overviews now in Circle to Search https://t.co/YXQOi5X6zt pic.twitter.com/gke0RQiwNm
— Barry Schwartz (@rustybrick) January 23, 2025
一部スマートフォン機器に実装されていたCircle to search (かこって検索)にAIOが登場したようです。
自分はアイフォンなので手元では確認できていませんが、動画をいる限り、普通に便利そう。AIOが出てくる面がどんどん増えて行きますね。
8.「サイト評判の悪用」に関する手動ペナルティを欧州で大量実施
欧州で大量の手動ペナルティが始まっている模様。日本では昨年にありましたね、祭りが。
今回の欧州の件は昨年に起きた手動ペナルティ祭りが遅れてやってきたものみたいなので、日本にはこない、はず?なぜ欧州だけ遅れて実施したのかはよくわからないようです。
9.各種SEOツールの不具合について|Googleはシャドウバンニング機能を実装
Interested in the situation where Google was blocking tools from tracking the SERPs (including AIOs)? @TomekRudzki provides more information on LI about what happened. Ziptie is back to normal as of now (which I shared earlier today). I hope that continues!
— Glenn Gabe (@glenngabe) January 23, 2025
From Tomek: "Let me… pic.twitter.com/oQMe75S8cO
先週話題のGoogleがSERPsへのスクレイピングをバンした件で続報です。
「シャドウバンニング」と呼ばれる機能を実装しているみたいです。こちらは自動化されたツールに対しては、実際のユーザーとは異なる結果を返すというもの。ツールが情報を要求した場合、Google は AI 概要の結果を差し控えることがあるみたいですが、これだとAIO分析が難しくなりそうです。
例えばSEMrushにはAIO概要の表示有無を確認する仕組みがありましたが、こういった機能に影響するかもしれません。
「AIOが非常にコストがかかるので、コスト削減を目的に今回のバンを実施している」との声がありましたが、その一環で今回もAIOの表示を差し替えたのなら合点がいきます。
10.検索品質評価ガイドラインを更新
Google updates search quality raters guidelines with a focus on spam via @rustybrick https://t.co/drJBFJrvtA pic.twitter.com/FgkUma2dsl
— Search Engine Land (@sengineland) January 23, 2025
検索品質評価ガイドラインが10ヶ月ぶりに更新されたようです。
変更履歴は下記👇※原文を自動翻訳
Google 検索ウェブスパム ポリシーに沿うようにページ品質の最低および低セクションを更新し、実例を追加しました。
ニーズメット評価における軽微な解釈と意図の評価に関するガイダンスを拡張し、実例を追加しました。
全体的にマイナーな変更 (評価範囲の更新、古い例の削除、タイプミスの修正、ブラウザ要件の更新など)
具体的な変更点とそれに関する考察について、鈴木謙一さんのブログで詳細にまとめられていました。ありがたいです・・・!
11.GRCのエラー解決の目処はたたない状態
上記ページでGoogleのスクレイピングバンを受けてのエラーに関するお知らせが更新されていました。
これによると、解決の目処は24日現在、立っていないようです。。。
他のツールと違って、GRCは「抜本的な改修が必要で厳しいのでは・・・?」と下馬評が立っていましたが、本当に厳しいのかもしれません。エラー修正ができたら、GRCで表示される「アップデートのお知らせ」に表示してくれるみたいです。続報を待ちましょう・・・。
12.HubSpot blogの急落と文字数
昨年9月からアメリカのHubSpot blogが急激に下落しており、クリス・ロング氏が調査したところ、ページの53%が2000ワード以下のページだったそうです。
— 松澤 大輔|バズ部(ルーシー)コンサル責任者 (@mtzw_bazubu) January 24, 2025
そして、2000ワード以下の記事を競合ページと比較すると、単純に必要な情報量が足りていなかったとのこと。… https://t.co/gOIWRaAlOU pic.twitter.com/PXmrzwhl8e
HubSpot Blogが急落してしまっているようです。この急落を受けて文字数を調査したころ、「情報量が足りていないのでは?」といった示唆がありました。面白いです。
落ちたページの53%が2000ワード以下。2000ワードは日本語で言うと4000〜6000文字程度。
しっかりと構成を作って、1位を目指す記事づくりをしていくと確かに自然とこのくらいの文字数になる感覚値があります。
なので、情報量が足りていないコンテンツの方が世の中には多いということかもしれません。またドメインパワーで下駄を履いているが、情報量が不足しているコンテンツというのも、世の中に溢れている可能性がありますね。
疑問からアクションプランまでとなると、今回出ている4000〜6000には結構すぐ到達するイメージです。記事の見直しの際に、この情報量不足の観点でリライトページを探してみても面白いかもしれません。
13.Googleが英国の企業に対する偽のレビューへの取り締まり強化に合意
Whoa, Google will deactivate new reviews and delete all existing reviews for 6+ months -> The CMA says Google has agreed to curb UK businesses using fake reviews to boost ratings and must report to the CMA on its efforts for the next three years
— Glenn Gabe (@glenngabe) January 24, 2025
"Offenders will have their review… pic.twitter.com/3QG7SI4Edv
Googleが英国の企業に対する偽のレビューへの取り締まり強化に合意。怪しいレビュー集めに対するリスクがどんどん強まりますね。
偽のレビューを使用した場合は「警告アラート」を表示したり、過去の口コミを全て非表示、口コミ欄の凍結といった措置がされる可能性があるとのこと。
口コミ集めの領域は特にグレーな部分が多いので、取締強化も納得といえば納得です。知らず知らずのうちにガイドライン違反の行為をしていることもあるので、注意しましょう。
14.検索結果からパンくずリスト消去
Google has now finished the mobile breadcrumbs removal rollout. It means that only the domain name appears on mobile, with no identifier for the page itself in the URL. Here's what mobile looks like compared to desktop. What do you think about this change? pic.twitter.com/ENfoaZYVrn
— SERP Alert (@SERPalerts) January 25, 2025
検索結果ではそのページのパンくずリストが表示されていましたが、正式に削除されたようです。公式ブログで下記ページでこの件について報告されています。
モバイル版ではパンくずリストの表示はなくなりドメインのみ表示になるのは「URL要素の簡素化」と表現されています。最近は出したい情報も多いので、画面をスッキリさせたい意図があったんでしょうかね〜。
過去のニュースは下記からどうぞ
以上が1月20日週で気になったニュースです。GRCは引き続き不調です。愛着のあるツールだけに、頑張って欲しいです。順位計測ツールの中では圧倒的に安いのと、圧倒的に射倖心を煽ってくれるので好きです。そのほかには細かいチューニングのニュースが多い印象でしたが、来週以降も引き続きよろしくお願いします。
ここまでありがとうございます。過去の気になったニュースは下記にまとまっています。気になる方はこちらも合わせてどうぞ〜。
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