アクセサリーは選ばない
大抵のものについて、選ぶのが面倒くさいと思ってしまうたちなのですが、その極みのひとつがアクセサリーかもしれません。腕時計とピアス、ひとつずつしか持っていないのです。つけるかつけないかの選択肢しか、ない。
腕時計は男物っぽい四角いフレームがいいなと思って探しました。わりと骨や血管の目立つ手なので、華奢なものだと浮いてしまうような気がして。文字盤が見やすいし防水だしで、仕事のときは毎日つけています。ないと腕が妙に軽くて落ち着かない。逆にプライベートのときはつけず、開放感を楽しんだり。オンオフ切り替えのトリガーになっているのかもしれません。
ピアスを開けたのは23歳くらいの頃。社会人として働きだした職場の服装規定がわりと緩めだったので、怖いけど憧れの存在だったピアスに挑戦したのでした。
開けてしばらくはいろいろ買いました。特にゆらゆらと揺れるピアスが好きで、花や星をぶら下げては喜んでいました。が、気づかない間に片方失くしたり、服装と絶妙に合わなくてお蔵入りになったり…結局つけるものはいつも同じ。
32歳で大好きな京都から離れてUターンすると決めたとき、「京都で、長く使えるピアスを買おう」と購入したものを今も気に入って使っています。
小ぶりなので仕事にも使いやすいけど、ごつごつと歪な形なところにほんの少しの自己主張を感じられて好き。
アクセサリーって、人によって価値観がまったく違うジャンルですよね。
私の年収すべて注いでも買えない腕時計、片方失くしたら半年くらい落ち込みそうな額のピアスを大事にする人。プチプラでいろいろなものを集めて、気分やファッションに合わせて楽しみたいという人。
どんな価値観でも楽しけりゃいいよね〜!と心から思いますが、面倒くさがりな私にとっては選ばない楽さがとても重要。日々の中で選ばないからこそ、買うときにはちょっとだけこだわって、「これでいい」じゃなく「これがいい」と思えるものを探したいのです。