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本『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』
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『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』
著 : 二宮敦人
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野生の藝大生(東京藝術大学生)の生態図鑑。
多種多様な学部
(ピアノ・声楽・作曲・指揮・打楽器・ハープ・リコーダー・パイプオルガン・三味線・楽理・油画・彫刻・建築・デザイン・陶芸・日本画・染色・鍛金・彫金・鋳金・漆芸)
を満遍なく書き綴るミステリーハンター本?とでも評するべき本でした。
ノンフィクション本なので気軽に読めて、学祭の神輿やら、斜め上のミスコンやら、学長との対談やら、唐突に登場する声楽科井口理さん(後のKing GnuのVo.)やらのトピックも楽しいのですが、何より学生一人ひとりをフィーチャーした文章が面白かったです。
私自身音大出身者なので、共感を覚える部分、背筋が凍る部分などあり頁を捲る手が止まりませんでした。
そして、未知の部分”美高”の価値観が新鮮で目から鱗と思うことが多くありました。
やはり社会性を切り離している面は少なからずあり、そうした世界での文字通りの生き方の字引で考えさせられる点が多かったです。
登場された皆さんがこれからどうなっていくのか、とても興味を持ちました。
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