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一番手っ取り早く対人折衝能力を上げる方法

 WEB上で商売を始めるようになってから、やたら同業者の「ルール」が気になるようになってきた。「修正は○回まで」「電話のやり取りはNG」みたいなやつだ。
 確かにWEBで商売をする以上、トラブルを避けるためのルールは必要だ。でも過度なルールは個人事業主にとっては命取りになりかねないと思うのだが・・

 これはココナラに掲載されていた、とある方の納品までのルールだ。

  1. 仮サイトを立ち上げた場合は2週間以内で納品にいたらない場合は延長料金が発生します。

  2. アフターフォロー無料修正は納品後1週間です。軽微な文章の修正などが無料で出来ます(当たり前じゃね?)
    制作延長ではありませんのでご承知ください。

  3. 制作期間を超える場合は、その時点のホームページデータを送信して納品します。(つまり途中でも無理矢理完成って事)制作の再開は追加料金1万円で対応可能です。

 3番はいくらなんでもエグすぎだろ。製作期間いっぱいになったら、どんな状態でも無理矢理校了って事でしょ?これはもうお客様が「【おかあさんといっしょ】のうたのおねえさん」ばりに人権迫害されてんな。
 ‥
なんのこっちゃだと思うので説明しよう。

 WITH MOTHERで子供たちに爽やかな笑顔を振りまいてくれるうたのおねえさんには、とんでもない厳しいルールが存在するのだ。あ、WITH MOTHERおかあさんといっしょね。育ちがバレちゃったカナ⇐軽快に何言ってんだコイツ

簡単にうたのおねえさんの禁止事項を挙げていこう。
・ファッションネイル禁止
・立ち食い禁止
・NHK以外のテレビ出演禁止
・結婚、妊娠禁止
・飛行機禁止
・海外旅行禁止(欠航の可能性がある為)
・スキー、自動車運転禁止(ケガ防止の為)

凄いでしょ?あーあ、俺うたのおねえさんにずっとなりたかったのに。なりたいな、早くなりたいなって思ってたある日
「あ、性器が異なってたわ」
って気づいたww⇐マジでやめろ!企業様から折角仕事頂けるようになってきたのにいぃぃ

 救いようのない話は置いといて。今のフリーWEBデザイナー業界のルールは、お客様にうたのおねえさんルールを課してるようなもんだぞ。結局自分有利のルールで固めないと、まともに商談できないのが理由なんだろうけどさ。
 まあいつものように、とりとめもない話をしてしまった訳だが、今回は「対人折衝せっしょう能力の強化法」だ。商売はリスク回避も大切だが最大のリスクは機会損失(得られた筈のチャンスを得られない)なのだ。
 コンビニだって機会損失を防ぐために、廃棄商品を一定金額以上は出さなければいけないルールがある。廃棄を出さない為に仕入れを減らしまくる方が、結局は損してしまうからだ。

 まあWEBデザイナーに限らず、ネット販売をしていてお客様とのやり取りに苦手意識を感じている人がいるなら、読んでおいて損はないと思うので是非ご覧あれ。


僭越ながら私から見たフリーWEBデザイナーの対人折衝レベルを語らせてもらう

 私も対人折衝に強いって訳ではないのだが、WEB関連のフリーランスの方々には強く言いたい。「今のままだといつか食われるぞ」‥と。
 技術的な部分は、今の私では経験が長い皆さんには足元にも及ばない。でもお客様との折衝とかアフターケアのレベルは‥正直みんなやべーぞ。

 今はまだ殿様商売が成り立ってる業界だが、あと6・7年もしたら、デジタルネイティブ世代が社会に出てくるからね。
 彼等はコーディングぐらいだったら学校で習っている。その時に上述みたいなナメたルールで客商売してたら、間違いなく淘汰されるだろう。値段は高くても良い。でも顧客対応はお客様が安心できる対応じゃなきゃ絶対駄目だ。

 ぶっちゃけホームページのレベルなんて似たりよったりでしょ。であれば、その商品を買う理由は「またこの人に頼めばストレスなくやり取りできるな」と思ってもらうか、死ぬほど安売りするしかないのだ。まあ今の私は死ぬほど安売りしてるんだが(笑)
 という訳で、ここからはフリーWEBデザイナー業界のレベルアップを(何を偉そうにw)図るべく、対人コミュニケーションのレベルアップ方法を語っていこう。


ポートフォリオ自己紹介サイトを持つ

 ココナラ等で個人で商売してる人の多くは、ポートフォリオサイトを持っていない気がする。持っていない人はまずは脇目もふらずポートフォリオサイトを作ってみてほしい。これは「宣伝力を高める」みたいな話ではない。

自分の力でお客様とやり取りする力を磨くのだ

 何故ココナラが莫大な手数料(22%)を取られるのに、あんなに登録者が多いのかというと、「お金のやり取りを全てココナラで管理してくれるから」が一番の理由ではないだろうか。
 自分で既に商売をしていて、副業としてやってる分には問題ないが、コミュニケーションに不安があるからココナラでやってる人は、一旦ココナラから離れて、自力で一から商売してみた方がいい。知人に連絡して商売してもいいし、前職のツテを使ったってかまわない。とにかく自力で商談をまとめるのだ。

 そうすれば、冒頭で紹介した納品までのルールが、どれだけイカれたルールなのか骨身にしみて分かると思う。


クレーム対応のバイトを経験してみる

 続いて2つ目。正直こっちを経験すれば、ぶっちゃけポートフォリオサイトはどうでもいいかもしれないww
 私の長い社会人生活上、最も手っ取り早く最も強制的にお客様対応レベルを引き上げるのはクレーム対応だ。
 本当は誰もが認めるようなブラック企業で2・3年働くのが最強手段なのだが、あまり現実的ではないだろう。ではどうやってクレーム対応を経験するか?

コールセンターのバイトが断然おすすめだ

ていうか、対人恐怖症でフリーランスやってるような人なら、これ以外ないと思う。なにしろこのバイトは

  • 高時給

  • 電話のみで面接OK

  • ほぼ100%採用される

  • 耐えられなかったらバックレればいいww⇐でもめちゃ重要な事よ

こんな素晴らしいバイトあるだろうか。勿論お客様のクレームがきついから、時給も高いし100%採用されるんだけど。それにきついとは言っても、所詮は電話越しの相手よ。VRでそういうゲームをやってるのだと思えばいいのだ。
それでも耐えられなかったら、給料はもらえないがばっくれてしまえばいい(本当は駄目なんよw)。ちなみにVRだから、一回ばっくれたら「😄×2」って表示される⇐マリオじゃねえか!

 コールセンターの受付を一定期間成し遂げられたら、得られるものはココナラの収入の数十倍の価値は間違いなくある。
 自分を守るためのルールなんて設けなくても、その都度柔軟に対応できるようになるから、今まで拾えなかった層のお客様を拾えるのだ。これは苦労してホームページを作成した時の快感に匹敵すると思うぞ。


最後に

 という訳で、WEBデザイナーとしての歴なんて殆ど無い分際で、色々偉そうな事を語ってみた。いやね、このジャンルの社会的地位が上がってくれないと、銀行から融資も受けられないからさ。⇐それが目的かい

 人生は好きなことになるべく時間を多く使った方が楽しいに決まってる。
 だからこそ
「好きなことで培ったテクニックを応用しながら、やりたくない事は最低限に抑える」
というのが、一番リアルな生き方ではないだろうか。好きな事だけで食べていくというのは、一部の天才にしか許されない所業なのだ。

 WEBデザインを学生時代から目指していた人は、きっとそれが大好きな人だろう。だからその技術を活かしながら、「人との関わり」という絶対必要な要素を必要最低限で済むようにすればいい。

 学生時代何も学んで来なかった人(俺みたいなのw)は、毎日朝から晩までどぶ板営業しなきゃ生きていけない所を、あなた達はコールセンター等でちょっと社会経験するだけで、WEBデザイン一本で食っていける可能性があるのだ。なんとも羨ましい話ではないか。

 ‥って思えば、面倒な人との関わりも勇気を出して踏み出せるかもしれないよ。

サポートして頂ければ私のモチベが500倍に上がります(だから何なん?www)。こんな私をサポートしてくれるあなたは、心底良い人なのですね😊