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人里の巨木・古舘の大ケヤキを未来へつなぐ №1
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◇活動の始まり◇
福島市飯坂町平野の古舘地区に立つ「人里の巨木・古舘の大ケヤキ」を未来へつなぐ活動を2022年4月に始めました。
大ケヤキは樹齢およそ350年、高さ約30㍍、四方に枝を広げた堂々とした姿、そしてその巨体を支える、がっちりとした太い根は見る人を圧倒します。福島市内で唯一、県北地方でも最大級、そして県内でも有数の巨木です。地区では、この大ケヤキをご神木としてず~っと守り続けてきました。しかし、2020年ごろから、大ケヤキの幹割れにより周囲に被害を及ぼすのではないかとの心配が浮上、地区の人たちを悩ませてきました。とうとう2022年には切り倒さなくてはならないーとまで言われるようになりました。しかし地域の人々の思いは「何とかして大ケヤキを守りたい」「できるなら切りたくない」というものでした。
ケヤキは福島県の木であり、福島市の木でもあります。そのシンボルともいえる「古舘の大ケヤキ」は、まさに福島市の宝物です。巨木や希少生物、豊かな自然は未来へつながなくてはならない大切な、大切な宝物です。一度失ってしまうと、二度と再生できないものです。何としても守り未来へつないでいかなくてはならないと思いから活動を決意したのです。思いは地域の人と同じ「何とかして大ケヤキを未来へつなぎたい」です。そして一本の木を守ることが森を守ることに、自然を守ることに、環境を守ることにつながっていくと思います。それはふるさと福島の豊かな自然を守ること、ふるさとを愛する心を育てることにつながっていくと信じています。