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はじめてのnote|自己紹介


greeenの山旅マガジン

ご覧くださりありがとうございます。ライターのgreeenと申します。山形県の庄内地方に在住する30代の女性です。ここでは、私のライフワークである登山について、歩いた山の魅力や特徴などについて発信したいと思っています。

普段から登っている鳥海山を軸に、山岳信仰の聖地と呼ばれる出羽三山、東北のアルプスと呼ばれる朝日連峰や飯豊連峰、北アルプスや東北の山についてお伝えする予定です。

鳥海湖周辺からのぞむ鳥海山の山頂(2022年11月中旬に撮影)

私の住んでいる庄内地方の豊かな風土や伝統についても【SHONAI.report】として発信すると共に、たまに旅行先の記事が出たりと少々節操のない場所になるかもしれませんが、お目に留まっていただくような記事があれば幸いです。

>> Instagram もお気が向きましたらご覧ください(^^)/

greeenの山旅フォト


庄内地方ってどんなところ?

簡単ではありますが、ここで私の住んでいる「庄内地方」について、「食」を中心に少しご紹介したいと思います。まず、庄内地方は山形県の沿岸部に位置しており、鶴岡市、酒田市、庄内町、遊佐町、三川町(人口順)の2市3町から構成されています。

無料・商用利用が可能な画像を基に作成。(最下部にリンクあり)

広大な”庄内平野”は日本でも有数の米の生産地。なんと言っても、お米が美味しい! その理由は、ここが豪雪地帯であることが挙げられます。

庄内平野に裾野をのばす鳥海山と月山から流れる豊富な水量と、豪雪地帯ならでは冷たい雪融け水が夏まで田畑を潤し、日本海に接しているため昼夜の寒暖差が大きく、お米は旨味を凝縮させます。

もちもちとした弾力のある食感に、ほのかに香る上品な甘さ。鶴岡市は人気のブランド米”つや姫”発祥の地です。

庄内平野は国内でも有数の広さ(2024年9月中旬に鳥海山より撮影)

水がもたらす恵みはお米だけではなく、フルーツの生産も盛んです。山形県の特産品であるさくらんぼをはじめ、庄内浜で育つメロン、在来作物の庄内柿、酒田の大きな刈谷梨、月山高原のブルーベリーなど。鶴岡市の櫛引地区はフルーツタウンとも呼ばれ、ぶどう、桃、苺などが季節を彩ります。

”里の恵み”に限らず、春になれば山々のふもとで芽吹く山菜、秋にはたくさんのきのこが収穫される”山の恵み”も。”月山筍(がっさんだけ)”と呼ばれる根曲り竹は山深い地域でしか採ることが出来ず、数も限られているので高値で取り引きされます。

夫の実家が所有する山で採れる根曲がり竹(2023年5月初旬に撮影)

海沿いの地方ですから”海の幸”も豊富。庄内浜は季節ごとに130種類もの魚が水揚げされる豊かな漁場で、冬には名物の寒鱈(かんだら)漁が最盛期を迎え、庄内各地で開かれる「寒鱈まつり」が冬の風物詩となっています。

また、遊佐の海岸では鳥海山の伏流水が直接湧き上がるスポットがあり、たっぷりのミネラルを含んだ牡蠣がひときわ大きく育ちます。ぷるんとした食感に深い甘味、夏になるとこの牡蠣を目当てにたくさんの人が庄内を訪れます。

地元の道の駅では遊佐産の牡蠣が早くも売り切れ・・・
購入した県外産の牡蠣も立派だが、遊佐産の牡蠣はさらに大きいものが多い。
(2022年5月初旬に酒田市の海鮮市場で撮影)

鶴岡市では豊かな食文化を背景に、2014年に日本で初めて”ユネスコ食文化創造都市”に認定されました。

山からもたらされる水が田畑を潤し、やがて海へ流れ、海から湧き上がる雲が山にぶつかり、平野に雨を降らせ・・・このような豊かな循環によって、私たちの生活は支えられています。


庄内にある2つの日本百名山

私たちに豊かな恵みをもたらしてくれる、庄内平野にそびえる2つの日本百名山(深田久弥版)も少しご紹介いたします。

月山(がっさん)

庄内平野からのぞむ月山のたおやかな山容(2023年5月中旬に撮影)

・標高1,984メートル
・山形県の中央に位置する
・山頂まで続くルートは8つ

山岳修験の聖地・出羽三山(でわさんざん)の主峰である月山。出羽三山は月山・羽黒山・湯殿山の総称で、これらの山を巡ることは”生まれ変わりの旅”とも呼ばれ、死と再生を辿る旅は古来より日本全国から絶大な信仰を集めてきました。

月山を歩く参拝者と、奥に鳥海山をのぞむ(2021年8月上旬に撮影)

庄内地方から登る羽黒山口のルートでは、今でも日本全国から多くの方が参拝にがやって来るため、7月の開山以降は白装束を着た参拝者の姿を多く見かけます。

8合目まで車やバスで上がることができて、山頂までは3時間ほどの道のり。道中は月山らしいたおやかな稜線を楽しむことができて、初心者の方にもオススメ。湿原では氷河期から種が残り続けている希少種の”オゼコウホネ”が生息しています。

羽黒山口のほぼ反対側に位置する西川町の志津温泉口ルートでは、雪が多すぎるという理由で、なんと4月になってからオープンする”月山スキー場”があります。

多くのスキーヤーで賑わう月山スキー場(2021年4月中旬に撮影)

夏スキーを楽しめる上に、リフトは秋の閉山まで乗車することが可能。こちらも山頂までは3時間ほどの道のりなので、羽黒山口と志津温泉口ルートは人気のコースとなっています。


鳥海山(ちょうかいさん)

庄内平野からのぞむ”出羽富士”
5月中旬でも多くの雪渓が残る。(2024年5月中初旬に撮影)

・標高2,236メートル
・東北地方第2位の高峰
・山形県と秋田県の県境
・主要ルートは9つ

日本海から聳え上がる秀麗な山容で、庄内地方から見る姿は”出羽富士”と称される巨大な独立峰です。

山頂付近は険しい岩場となりますが、夏になると鳥海山固有種の”チョウカイアザミ”や、可憐な”チョウカイフスマ”などの多彩な高山植物が岩肌を彩ります。日本海を見渡せる抜群の眺望がすばらしく、何度でも歩きたくなる魅力的な山です。

一面の花畑と、険しい様相の山頂(2024年6月初旬に撮影)

山頂まではどのコースもロングルートですが、山頂まで歩かなくても大丈夫! 鳥海湖や笙ヶ岳、鶴間池などのトレッキングルートが多くありますので、ご自身の脚力に合わせた楽しみ方ができます。

鳥海山は希少猛禽類の”イヌワシ”の住処があることでも知られています。”鳥海イヌワシみらい館”では精力的にイベントなどを開催して、イヌワシの保護活動について理解を広めています。

環境省が運営する鳥海イヌワシみらい館では"ワッシーくん"が出迎えてくれる!

月山には幼いころから慣れ親しんできましたが、私が初めて鳥海山に登ったのは2012年のこと。当時23歳、ソロでの登頂でした。以来、その魅力に惹きこまれ、現在では地図に掲載されているルートをすべて歩いていますので、各ルートの魅力や特徴についても発信していきたいと思います。



自己紹介と言うには長くなってしまいましたが(^^;)ここまで読んでくださりありがとうございました! これから記事がお目に留まることがありましたら、ぜひよろしくお願いいたします🐸

画像の作成に使用しました。ありがとうございます。

東北地方のイラスト:マップ・イット
山形県のイラスト:マップ・イット
庄内地方のイラスト:ヤマショウ株式会社
吹き出しのイラスト:ぬれよん

※引用元の掲載がない写真は私個人が撮影したものであり、著作権はgreeenに属します。

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