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まさかの絶滅危惧種、ニホンカモシカが目の前に
朝方、車を駐車場から出そうとしたその瞬間、ふと視線を感じて振り向くと——そこにいたのは、隣の家の小屋の横にじっと佇む ニホンカモシカ。
想像だにしなかった光景に出会うと、人は一瞬、思考が追いつかず固まってしまうもんですね。脳内は必死に、この出来事に意味を見出そうとするのに、完全思考停止状態が数秒。
こうした 予期せぬシャッターチャンス に限って、手元には一眼カメラがないもの。
やっぱり、こういう時は スマホカメラが最強だと実感です。
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それにしても、まさか こんなにも大きな野生動物 と、こんなに間近で出会うなんて。
不意に現れたその姿は、街の風景にはそぐわないようでいて、不思議と馴染んでいるようにも見えた。
急いでいた私は、そのまま車を走らせるしかなかったけれど、ルームミラー越しに映る あの美しい姿 が、ずっと心に焼きついている。
きっと、お腹が空いて、食べるものを求めて山からここまで降りてきたのだろうか。
それとも、何かに導かれるようにして、ただ彷徨っていたのか——。
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一歩も動かず、じっとこちらを見つめ続ける ニホンカモシカの瞳。
その奥に広がる静寂は、まるで時間が止まったかのようでした。
この美しき動物たちが暮らす、かけがえのない 地球という星。大切にしたいと思う。
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