悪い陰キャとしてチー牛がいるように、悪い陽キャも存在する #白饅頭日誌
自称「男女論界隈」では、日々「俺たち優しい弱者男性はモテないのに、他害的なヤンキーはモテる!だから女はクソなんだ」などという戯言が聞こえるが果たして事実なのだろうか。
類似する議論についてはこの記事で分析したのでご参照頂きたい。
さてこの記事では、「チー牛にも悪玉、善玉に分かれる」と述べたほか、「陽キャもチー牛と同様に良い陽キャと悪い陽キャがいる」と分析した。このパラダイムを陽キャ・陰キャ双方に適用すると以下の構図が見えてる。
まずは「良い陽キャとは誰なのか?」といったことを、スクールカーストにおける男性の立ち位置から説明していきたい
どんな男がそれぞれの象限に立つか
悪い陽キャ 悪い陽キャはよく偏差値が低く治安の悪い高校で見られるだろう。俗にいう「マイルドヤンキー」的な人間で、「ウェイ系」とも呼ばれる。高校から既に髪を染めたり、場合によって高卒のまま社会に出たりする。いじめに加担する蓋然性も高く、陰キャがその犠牲になることが多い。同界隈が「女は加害的な男に惹かれる」とする主張で想定されている男性はここに属すると考えてよいだろう。
良い陽キャ 良い陽キャは、陰キャを一軍に招き入れたり、場の雰囲気を取り持ったりしてスクールカーストを意識させないタイプの外向的(E)な人物である。ある程度の進学校では卓球やバドミントン部などの軽めの部活に所属していそうだ。オモコロの動画で「梨」と形容されているような、分け隔ての無い良心的なクラスメートである。
良い陰キャ 良い陰キャは大人しいが悪い陽キャで構成される1軍には属さず、落ち着いた仲間と良い仲を築くタイプである。平均的な公立中学校では成績が良いタイプであり、ある程度良い進学が見込めつつクラスで孤立しない優等生のタイプだ。成績がよくなくとも、クラスメートと良い仲を築いている場合は良い陰キャにあたるだろう。確かに高校まではモテず童貞卒業が遅れることも充分考えられるが、大学でオタサーやサブカル系のサークルに入ればある程度女性とも話せたりするタイプだ。
悪い陰キャ 俗にいうチー牛である。このタイプは陰キャとも仲を深めることが出来ておらず、休み時間は専ら本を読むか机に突っ伏して寝たふりをするタイプで、自分の興味ある話題以外に一切応じようとしない。また自尊心も高くちょっとしたからかいにも顔を真っ赤にして憤ったりする。ネットで女叩きをするようなタイプで、クラスよりもネットに居場所があるような人物像だ。
さて、上に挙げた4種類の男に対して、逆に4種類の女性はどのように眼差すであろうか。シミュレートしてみよう。
女性はどの象限に惹かれるか
悪い陽キャの女性
悪い陽キャの女性はまぁギャルとかそういうタイプで、成績が低いケースが多い。
悪い陽キャの女性はほぼ陽キャにしか惹かれないだろう。良い陽キャの男は、人徳からスクールカーストで非常に高く上り詰めることが多く、競争的な女性はクラスで人気な男を彼氏にすることで自分のカーストを誇示しようと狙うこともあるだろう。また純粋に良い陽キャの男は魅力的な人間性を備え、相手の感情を推し量ることに長けていがちなので、そこに惹かれても不思議ではない。
しかし最も悪い陽キャの女性と相性がいいのは悪い陽キャの男であろう。単純にコミュニティを共有しているので、恋に発展しやすいのだ。また知的レベルも似通っているので、話も合う。おおよそ「地元のヤンキー親」はこの二者で成立していると考えてよいだろう。
かわいい良い陰キャの後輩男子を追っかけるうちに自然と好きになっていたといった稀な例外を除けば、陰キャに惹かれることはおおよそないだろうと思う。少なくとも主体的に好きになる相手は殆ど陽キャだろう。そもそも陰キャは「みんなが楽しんでいるから」という理由でコンテンツを消費するよりも、自分の知識欲をインターネットや本で満たすことに歓びを見出すことが多い。知的水準の低い、悪い陽キャの女性とはそもそも話が合わないのだ。
良い陽キャの女性
良い陽キャの女性は治安のいいコミュニティに所属しがちで、成績やコミュ力や運動神経のいずれかに秀でているために1軍に招かれることもあるだろう。しかし偏差値が低い高校などでは1軍の治安が悪いことが多く、意図して所属を避けることも考えられるだろう。
このような治安の悪い高校では、1軍に悪い陽キャの男が集中しがちであり、意図的に陽キャを避けることが考えられる。また進学校においては良い陽キャになれる男子学生も、そのような高校では陰キャに分類されることも珍しくはない。つまり、良い陽キャの男声は良い陰キャの男子生徒に惹かれやすい構図になっている。
無論良い陽キャの男との接点も多い。良い陽キャの男が部活で選手をやっていて、良い陽キャの女性がマネージャーを担当していた場合を想定するとわかりやすいだろうか。自然に恋仲に発展しやすいのは確かだが、外向的な人物(陽キャ)は得てして自己主張の強い場合が多い。長続きはしないかもしれないが、人数では陽キャと付き合った経験の方が多くなるかもしれない。
悪い陰キャの男にかなりチャンスがあるのは彼女たちかもしれない。移動教室や席替えなどで、隣になっただけで親しげに話しかけてくれる女の子がいたのではないだろうか。彼女たちはそういった慈愛を備えているし、そこで会話を弾ませられれば興味を持つかもしれない。もしそういった女の子に惹かれたとしたら、まずは自分の魅力を上げるよう頑張ってみるべきかもしれない。
良い陰キャの女性
ここまで4象限を前提として話を進めてきたが、実は女性にはそれほど当てはまらないかもしれない。陰キャであっても女性は強い紐帯のコミュニティを形成することが多く、男性の場合と交友関係の広さや質が異なっているケースも散見できるだろう。
偏差値48あたりの高校を想定して考えると、
一軍:悪い陽キャの女性
二軍コミュニティ群:良い陽キャの女性と良い陰キャの女性
ぼっち:悪い陰キャの女性
というような構図になっている場合が多いと思われる。
この類の女性は、高校で席が隣になってもなかなか話しかけることを避けるかもしれない。しかし大学に入ると話は違ってくるだろう。なぜならば大学は同好の士と友達関係を結びやすく、能動的にサークルを見つける必要に迫られるからだ。良い陰キャの女性はこの文化に順じて、ある程度男女関わりなく積極的に話してくるだろう。
彼女らは体育会系には参加はしないだろうが、ゆるいスポーツサークルに参加してもおかしくない。そこが出会いの場として多いと思われる。したがって、彼女たちが好きになりうる男のタイプは、サークルで出会う良い陽キャと良い陰キャであろう。
おそらく彼女たちの中では、とってウェイ系のような悪い陽キャを怖いと感じる層が多いと思われる。また、悪い陰キャはそもそも大学でぼっちか、あるいは男として見られないことが多いだろう。
悪い陰キャの女性
共感と強い紐帯を特徴とする女性の交友関係から孤立した女性は、得てしてコミュ力が壊滅的であるケースが多くみられる。
またASDによって他者の感情を推し量ることが難しい場合や、ハラスメントを受けて人間不信に陥るなど本人の落ち度ではない理由で悪い陰キャの層に入ることもありうるだろう。
男女関係は加害と隣り合わせである。自己防衛が先に来る場合、そもそも他人に惚れるなどの前に異性との関係を断つだろう。
悪い陰キャは専業主婦など、結婚以後に悪い陰キャとなることが多いと考えられる。専業主婦は陽キャであっても家族以外のコミュニティと寸断される可能性があるからだ。
悪い陰キャの女性が男を欲した場合、恐らくマッチングアプリがその手段となるだろう。マッチングアプリは上に挙げた4象限を当てはめて考えるのは難しい。したがって本項では悪い陰キャの女性はそもそも男に興味を持たないという結論で締めるつもりだ。
なお悪い陰キャの男性との関係性は最悪だ。悪い陰キャの女性の最悪の例は恐らくツイフェミと呼ばれるミサンドリーやトランスヘイトが横行するコミュニティだろう。彼らは悪い陰キャの男性と同様に、自らが譲歩して異性と付き合うことを拒む。同じく、自分が譲歩せず交際を進めたい悪い陰キャ男性とは水と油だろう。
結論
4象限に男女を分類し思考実験してみると、女性がDQNに惹かれるケースはそれほど普遍的ではなく限られると考える方が自然だろう。
ではなぜこの記事を読んでいる弱者男性はモテないのだろうか。
いやそれはお前らが悪い陰キャだからだろ??
悪い陽キャ、良い陽キャ、良い陰キャ、悪い陰キャ、どれを見ても悪い陰キャにあえて惹かれる層は見当たらなかった。それはそうだ。あえて悪い陰キャを選ぶ理由がないのだから。
これを読んでいる男性のうち、陽キャと良い陰キャの皆さんは考えて欲しい。チー牛を遊びに誘いたいだろうか?チー牛と遊んで楽しいだろうか?答えは明白である。男にすら見放されているのに、異性なんかに好かれるわけがない。
現実世界に居場所はなく、面白みもない。弱者男性は優しいというが、優しい陰キャは白饅頭日誌なんかを買って女叩きなんかしないものだ。それを理解する分別と常識すら備えていない。自己客観視も出来ない。そんなんでよく女が欲しいなどと思えるものだ。まずは男友達と遊んで楽しいレベルに、自分を磨くのが先だろう。
ネットで君たちは雄弁かもしれない。活動家や陰謀論者と違ってクールかもしれない。しかし、ネットでイケている奴は、大抵現実ではイケていない、どうしようもないチー牛に過ぎないことが多い。
ネットにしか居場所がない者たちは哀れなものだ。彼らはハンドルネームすら覚えられず、名前も忘れられながら、孤独死するのだろう。