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NO.4 ニューカマー同士。
資材屋さんの新入社員の彼女は、勢いと一生懸命さがすごく。
初めましてで場所を見てもらったのに確認します!の勢いがすごくすぐに好感をもてた。
話を聞くと、東北で羊を二頭飼っていたことがありそのまま世話をしながら料理店に出荷するまでになったとの話で盛り上がった。
もう、僕はその時点で出荷までしている先輩と一から資材や必要なものを頼む事にした。
そして、カタログを見て唖然とした。
すんごい高い。笑
それはそれはオーダーメイドみたいなものだし流通量や資材と言っても多岐に渡るので細々と買っていたら軽く100万はいっちゃう。
さて、どうするか。
お手製のものや代用できるものを使用するしかなかった。
杭打ちが終わって、ネットを貼る。このネット張りが結構難しくまっすぐな場所に引っ張りテンションをかけて細々打っていく。そんな作業の連続で、電柵をネットの内側に棒に這わせてぐるっと一周分。
そうやって4月頭から始まった牧場作りは佳境を迎えていた。
あとは飼料をどうするか、、、
そこは、羊農家や放牧豚農家に突撃したかのように電話して一度話聞いてくださいと伝えて伺って、頂けるものをいただいた。
NO1に書いた突撃電話がここでも役に立つとは思わなかった。
まさに怖いものは餌が手に入らないこと以外、断られることは怖くなかった。
一度伺わせて頂き話を聞いてもらった上で、
近隣の農家さんやお米農家さんや加工業者さん、製麺所さんの力を借りて副産物を手に入れた。
困ったら電話して!などという緊急に餌がない時の業者さんからも声がかかったのは本当に嬉しかった。豚を見るついでに大量の麺を持ってきてくれたりする須藤製麺さんは今でも北海道物産展やマルカフーズの食肉加工においても長い付き合いでいつまでも応援していただいている。
本当にありがたいです。
今年の放牧豚”炭豚”も須藤製麺さんのバックアップなしではなかなか難しいと感じてしまうほどにパワフルな尊敬できる社長に大感謝。
そして、その時期に東川町の木工所が閉鎖するとのことで、その場所からコンテナを頂きに行ったり、日々牧場づくりのために動いていた。
なんてったって、豚が来るまで45日くらいしかなかったのは覚えている。
突貫工事もいいところ。
草刈機を新調したり、工具も先輩たちもたくさん持っていた。しかし、軽トラ、軽バン、もう必要だと思ったものはメモして買う日々だった。
そのおかげで、今は一般的な大工道具はほぼ揃っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1737700451-zPMG2BNJVEd4XCIeiFKjoncW.jpg?width=1200)
端材と白樺を切った枝、あとはその辺のカラ松を切った材で作った。
![](https://assets.st-note.com/img/1737700425-4l3OKn6qWGj0HBICrAfvhZ75.jpg?width=1200)
こちらも同じ感じで端材で作った。
なんとなく、形になってきたけどブロックが土台という少し面白い展開です。
しかし、これは手直ししながら最後まで壊れることなく立っていた。
豚も居心地がいいか悪いかわからないがこの中で10頭程度身を寄せ合っていた。
雷がひどい日も、雨の日も、暑くて耐え難い時も
餌をあげにいくと一目散に走ってきたのは愛くるしい姿だった。
初代・炭豚(TANTON)ハウス。
NO.5に続く