二ホン手拭いからも爆発パワー
娘たちが、川崎にある市立岡本太郎美術館へ行ってきた。
美大の課題で、自分で選んだ美術館のレポートを書くために。
私も出来てまもなくの頃の美術館に出掛けたことがあった。
テレビでしか見たことが無かった岡本太郎氏の作品の数々に触れ、ただただ感動したのを覚えている。レポートを書くには、もってこいの美術館だと娘たちに話した。
写真はお土産に買われてきた太郎画伯の二ホン手拭いである。全面にプリントされた太郎氏の太陽の塔のドローイングは、迫りくるエネルギーを感じる。CMに登場した太郎氏は眼をむいて「芸術は爆発だ!」と言い放った。ああ懐かしい昭和時代‥。
なぜ手拭いなのかというと、夫が二ホン手拭い大好き人間だからである。汗っかきの夫は、ポケットに収まる吸水性抜群の二ホン手拭いが機能的にも気に入っている。必要以上に手拭いを”コレクション”しているけど、畳んでしまえば場所も取らないので手拭いは増え続け、毎日とっかえひっかえ楽しんで使っている。
昨今では世の中でもブームにもなり、個性的なデザインの手拭いがあちこちで売られるようになった。海外からの旅行者にも重宝するお土産ではないだろうか。伝統的な和柄は魅力的だし、かさばらないので何枚でも買える。手拭い本来の使い方はもちろん、広げて額装すればなかなか素敵なインテリアになってしまう。自分好みのデザインを見つける作業も楽しい。
でも平織りの細長い布として見れば、意外と高価。ハンカチやスカーフやバンダナもそうだけど…。
綿100%の二ホン手拭いは洗った時も気持ちが良い。ウチでは柔軟剤は使わないので、洗いざらしのパリッとした表面はなんか庶民的でウチにピッタリだなと思う。使うほど馴染んでもくる。
少々高価な二ホン手拭いではあるけれども、それらは大体、端は切り飛ばしたままになっているので、日常使いにおろす時は、私は必ず両の裁断面を三つ折りにして縫っている。洗濯の度にほつれを気にして糸を切るより、縫ってしまった方が私は好きだ。それにこれはとても楽しい作業。端を縫われることで、彼らは我が家の一員になるからね。こうして太郎氏の二ホン手拭いも両端を繕われて、ちょこっとばかし窮屈そうだけど、立派な我が家の一員になったのでした。