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【脳科学研究】ネガティブな人は無意識にネガティブを選んでいるらしい

人生や人間関係に不安を抱えて生きるネガティブな自分
対して何事にも不安なく毎日をポジティブに生きられる人

いったい何が違うのか、疑問に思ったことはありませんか?

今回は両者の違いを明らかにする、面白い研究を紹介させていただきます。


実験手法:ドットプローブ課題


その研究では、、ドットプローブ課題と呼ばれる手法を用います。

1980~90年代くらいに流行り、多くの論文で使われてきた手法です。

手順は3つ。※論文によって多少異なります。


1.2種類の画像が0.5秒だけ表示される。
   ここでは感情的な表情をした顔写真無表情の顔写真が映っています。

※実際は顔写真だけで、体の情報は含まれないことが多いです


2.2種類の画像が消えた直後に、右か左どちらかに+マークが現れる。

この場合、無表情の顔の方(右)に+マークが現れました。


3.被験者は、そのマークが現れた方のボタンをなるべく早く押す。

被験者は右のボタンをなるべく早く押します。


研究者は、+マークが現れてから被験者がボタンを押すまでの時間(リアクションタイム:RT)を測ります。

すごく簡単な実験ですね。

この実験からわかること


この実験では、注意バイアスの有無が測れるとされています。

用語の説明の前に、まずは例を考えましょう。

もし怖い顔が映っていた方のボタンを早く押せていたら…?
→ それは怖い顔に自然と注意を向けていたことになります。

同様に、無表情の顔の方のボタンを早く押せていたら…?
→ それは無表情の顔に自然と注意を向けていたことになります。

このような注意の偏りを「注意バイアス」といいます。

この注意バイアスの有無が、ドットプローブ課題のリアクションタイム(ボタンを押す速さ)の測定によって簡単にわかるんですね。

実験結果


この手法で用いる画像は、怖い顔や悲しい顔、楽顔などの顔の表情に限らず、見た目の気持ち悪い虫の写真やホラー画像かわいらしい動物の画像など、研究によって様々です。

それらの研究結果によると、

不安を抱えやすい人はそうでない人よりも、
よりネガティブな(脅威的な)刺激
より早く反応してしまう傾向にある。

ということが分かったそうです。


例えばケンブリッジ大学でBradleyらによって行われた研究によると、

The RT data indicated enhanced vigilance for threat rather than neutral faces in high and medium, but not low, state anxiety.

Bradley et al. 2000 "Covert and overt orienting of attention to emotional faces in anxiety"

すなわち、不安度が高い(もしくは中程度の)人は、中立的な顔よりも脅威的な刺激に反応してしまうが、不安度が低い人はその傾向はなかった。

とあります。

結論:ネガティブな人は無意識状態でもネガティブだった


今回はネガティブな人は怖い顔に無意識に反応してしまう、ということを示唆する研究を紹介しました。

見出しにも書いた通り、これって要は
ネガティブな人は無意識状態でも(神経反射的に)ネガティブだった
ってことですよね、、泣泣

周りのポジティブ人間さん達とは神経反射から違うんだぁ、と思えることは唯一の救いな気もしますが。。。

では私のようなネガティブ人間は、
いくら努力しようと変われないのでしょうか?

… …

実はそんなことはありません!
この研究には、ここに記しきれなかった続きがあるんです!!!

この研究はもっと、夢のある研究です!!

ただ初投稿にしては少し長くなりすぎちゃうかなと思うので、
この続きはまた次の投稿で書こうと思います(笑)

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ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
余談ですが、実はこれ私の初めての論文記事投稿です ><
(頑張って書いたので、スキ ♡ 押してもらえると嬉しいです。)

こんな感じで面白い研究を紹介していくので、
今後もよろしくお願いします。
またぜひ次の記事でお会いしましょう!

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