izu@脳科学勉強中の女子大生のつぶやき

こころの科学を学ぶ理系女子大生。「明日がちょっと、生きやすくなる。」そんな論文や本を紹介します。

izu@脳科学勉強中の女子大生のつぶやき

こころの科学を学ぶ理系女子大生。「明日がちょっと、生きやすくなる。」そんな論文や本を紹介します。

マガジン

最近の記事

【初心者】GitHubのリモートリポジトリをMATLABに導入する方法|Windows

GitHubのリモートリポジトリに保存されたフォルダたちをMATLABに新規プロジェクトとして導入(clone)する方法をまとめます。 Git BashをインストールこちらのリンクからGit Bashをインストールしましょう。 Git BashからSSHキーを取得Windows画面左下の検索欄から、"Git Bash"を開きます。 コマンドウィンドウが出てくるので、ここに$から始まる一行を打ち込んでください。 $ ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C

    • 恋愛中の脳は「飢餓状態」と同じ!?愛がもたらす強烈な影響とは

      恋愛の初期段階では、誰もが心拍数の増加や頭の中が恋人のことでいっぱいになる感覚を経験するでしょう。実は、こうした感覚は、単なる「気持ち」の問題ではなく、脳内で非常に強力な化学反応が起こっている証拠でもあります。 最近の研究によると、なんと恋愛中の脳の状態が飢餓状態に似ているという驚きの事実もわかっています。 今回は、恋愛が私たちの脳に与える影響について、飢餓状態との類似性に焦点を当ててまとめてみましたので、ぜひご覧ください! 恋愛と飢餓状態:脳が示す驚くべき共通点ニュー

      • 恋をしているとき、脳内で何が起こっているのか?男女の違いに注目!

        恋愛は、私たちの心を高揚させ、 時にすべてを忘れさせるほどの 強い感情を引き起こします。 しかしこの感情は、 ただの「気持ち」ではありません。 恋愛中には、脳内で実際に化学反応が起き、 特定の脳部位が活発に活動し、 ホルモンが分泌されています。 そして、この反応は男性と女性で異なることが 分かっています。 今回は、そんな恋愛中の男女の脳の違いを 様々な研究結果に基づいてまとめてみましたので、 どうぞご覧ください! 男性が恋をしているとき◎活動する脳部位 カリフォル

        • 【独学精神医学#6】感情障害とは?うつ病と双極性障害について徹底解説

          今回は、統合失調症と並んで深刻な精神疾患ともいわれている「うつ病」、および「双極性障害」についてをまとめてみました。 特に「うつ病」は、精神疾患の中でも一番馴染み深い疾患なのではないでしょうか? とはいっても、具体的にどんな病気?と聞かれると、詳しく答えられる方は少ないと思います。 このような基本的な部分をまとめていますので、どうぞご一読ください。 そもそも「うつ病・双極性障害」とは?まず、「うつ病」と「双極性障害」は、どちらも「感情障害(気分障害)」に分類されます。

        マガジン

        • 気になる脳科学
          6本
        • 独学精神医学
          6本

        記事

          【独学精神医学#5】統合失調症とは?原因から症状・治療法まで徹底解説

          「統合失調症」という言葉をよく耳にするようになったと感じるのは、私だけでしょうか? うつ病、不安障害に並んで発症数が多いとされる統合失調症。調べてみるとなんと日本で約80万人(100人に1人弱)も発症しているということが分かりました。 今回は、そんな統合失調症について、病因や診断基準から症状の特徴・治療法までを網羅的にまとめてみました。 このような基本的な部分をまとめていますので、どうぞご一読ください。 基本情報統合失調症はもともと「精神分裂病(Schizophren

          【独学精神医学#5】統合失調症とは?原因から症状・治療法まで徹底解説

          【独学精神医学#4】自分を見失う「自我障害」とは?自我障害と精神疾患まとめ

          「自分」に対する意識のことを、「自我意識」といいます。 一般に私たちは、以下のような自我意識を持っていることでしょう。 しかし、過度なストレスやトラウマによって精神障害を患うと、この自我意識が喪失してしまう場合があります。 今回はそんな、「自我障害」についてまとめてみました。 自我障害➀ 離人感離人感とは、自分自身が現実から切り離されたように感じる状態をいいます。自分の存在や感情、身体の感覚や行動に実感が持てなかったり、外界からの疎外感を強く感じたりします。 「自分

          【独学精神医学#4】自分を見失う「自我障害」とは?自我障害と精神疾患まとめ

          【独学精神医学#3】人生の中で起こりうる精神疾患をまとめてみた

          今回は、どの年齢でどんな精神疾患が多くみられるのかを簡潔にまとめてみました。それぞれの年代の社会的状況・課題を踏まえて解説しています。 最後には、それぞれの疾患の特徴もまとめていますので、そちらもご覧ください。 乳児期(0~1歳)生まれてから言葉を発し歩き始めるくらいの時期をいいます。 この時期に親の親としての心理的な準備不足などによる虐待・ネグレクト(育児放棄)が発生すると、後の愛着障害につながる危険性があります。また遺伝的要因によって引き起こされると考えられる精神発

          【独学精神医学#3】人生の中で起こりうる精神疾患をまとめてみた

          【独学精神医学#2】覚醒レベルと精神障害の関係性

          今回は、精神医学の基礎として必要不可欠な覚醒レベルと精神障害についてまとめてみました。 先に述べておきますが、この記事は睡眠などの覚醒レベルが精神障害にどう影響するかなどではなく、医学的な症状としての覚醒レベルの低下がどのような疾患で多くみられるかをまとめておりますので、ご了承ください。 覚醒レベルの判断|JCSとGCSまず「覚醒レベル」とは、患者がどのくらい意識を保ち、どのくらい外部からの刺激に反応できるかの度合いを言います。 病院での診断においては、脳機能の異常を早

          【独学精神医学#2】覚醒レベルと精神障害の関係性

          【独学精神医学#1】脳の基本構造と障害の関係性

          普段は大学で視覚などの感覚機能や情動などについて勉強しているのですが、少し時間に余裕ができて独学で精神医学を学んでみたいなと思ったので今日から色々まとめてみることにしました。 気になったこと、大事だと思ったことのみアウトプットしていく形です。 第1回目は、脳(特に大脳)の基本的な構造と障害の関係性をまとめてみました。 大脳とは?脳は大脳・間脳・延髄・橋・小脳と様々な部位に分類することができますが、最も大きい体積を占めているのが大脳です。 大脳は高次機能を担う領域を多く

          【独学精神医学#1】脳の基本構造と障害の関係性

          DNAメチル化改善法|ストレスによって隠れてしまったあなたの潜在能力を取り戻す方法

          脳科学に関する本を読んでいた時、子ども時代の虐待などによるストレス経験が成人後のストレス耐性を弱らせてしまうという話題に出会いました。 そこで紹介されていた「DNAメチル化」によるエピジェネティクス的変化というトピックが面白かったので、少し自分で調べたことをここにまとめていこうと思います。 DNA/遺伝子発現の仕組みをざっとおさらいDNA(デオキシリボ核酸)とは、A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシンの4種類の塩基で構成される2重らせん構造です。 2重らせ

          DNAメチル化改善法|ストレスによって隠れてしまったあなたの潜在能力を取り戻す方法

          サブリミナル効果とは?|脳で何が起きているか考察してみた。

          サブリミナル効果皆さんは、「サブリミナル効果」というものを聞いたことはありますか? 何かしらの画像がたったの10ミリ~50ミリ秒提示されただけでは、私たちはそれが何かを「見る」ことはできません。 「見えた」という意識に上がってこないのです。 しかし、人の顔の写真とそれをバラバラにしてつなぎ合わせた画像のどちらかを10ミリ秒間だけ見せて、「今の画像は人ですか?それとも人ではない何かですか?」と聞くと、なんとなく人に見えた/見えなかった、というように見事正解を言い当てること

          サブリミナル効果とは?|脳で何が起きているか考察してみた。

          【レビュー】『なぜ自殺は減らないのか - 精神病理学からのアプローチ』大饗広之

          地球全土で繰り広げられた弱肉強食の世界で勝利し、生存に困らない生活を見事勝ち取ったと思われた我々人間だが、奇しくも「自殺」を切望する人が後を絶たない。 19世紀西洋で急増した自殺傾向を分析したデュルケームはこう説いている。 最終的に彼が辿り着いた結論はこれだ。 人は貧しさゆえに死ぬのではない。 …………………. 我々人間は「わたし」という物語を生きていて、それぞれがその物語の主人公であるのだから、富の有無に関わらずとも死を望んで自ら物語の幕を降ろすことができてしまう

          【レビュー】『なぜ自殺は減らないのか - 精神病理学からのアプローチ』大饗広之

          【脳科学研究】感情をコントロールできる人とできない人では脳のここが違う

          感情のコントロール。 これってなかなかうまくできないものなんですよね。 怒りの感情を抑えられず人に当たってしまう人と、冷静になって自分の感情を抑えられる人。 いったい何が違うのでしょうか? 両者の違いが脳活動の観点から説明できそうなので、今回はご紹介します。 前頭前皮質前頭前皮質(Prefrontal Cortex:PFC)は、おでこのあたりに位置する前頭葉の一部で、衝動的な感情の制御に関連しているといわれています。 2005年にOchsnerら[1]によって行われ

          【脳科学研究】感情をコントロールできる人とできない人では脳のここが違う

          【脳科学研究】ネガティブな人は無意識にネガティブを選んでいるらしい

          人生や人間関係に不安を抱えて生きるネガティブな自分… 対して何事にも不安なく毎日をポジティブに生きられる人… いったい何が違うのか、疑問に思ったことはありませんか? 今回は両者の違いを明らかにする、面白い研究を紹介させていただきます。 実験手法:ドットプローブ課題その研究では、、ドットプローブ課題と呼ばれる手法を用います。 1980~90年代くらいに流行り、多くの論文で使われてきた手法です。 手順は3つ。※論文によって多少異なります。 1.2種類の画像が0.5秒だ

          【脳科学研究】ネガティブな人は無意識にネガティブを選んでいるらしい

          自己紹介 | はじめてのnote

          初めまして! 「izu」と申します。 今回は初めての投稿ということで、自己紹介をさせていただきます。 自己紹介地方の国公立大学で医工学を学ぶ女子大生です。 脳科学や神経医学にずっと興味があり、大学ではfMRIを使った脳研究をしています。 最近の趣味は、日常で気になったことに関する論文や本を読むこと。 グルメやお酒も好きです。 なぜ note を始めた?一言でいうと、「論文や本で得た知見を共有したいから」です。 大学での研究が本格的になり、最近論文を読むことも増えてきま