「バファリンP」

バファリン飛んでって
カラスが現れた
あなたが頭がおかしいって
だから薬を飲むのだって
薬を無理やり飲まされて
グールグール廻っていく
ガーツガーツ進んでいく

話に接点がないからって
それは文じゃないと怒る
話に接点がないからって
それは詩じゃないと怒る

人は吹き飛ばされていく
カラスも吹き飛ばされていく
どうでもいいことまで
どうでもいい人の心配まで
僕は頭の中でぐるぐると
廻って廻って廻りまくる

愛がなくても大切に出来る
それはそうかなって思うんだ
愛がなにかわからなくとも
誰かに無理に愛を貰ったりあげたりしなくとも
僕らは進めると思うんだ
ぐるぐるバファリン飛んでって
好きな薬が飲み込まれていく

時には苦しみから解放されて
空に解き放されたいの
飛んでいく飛んでいく
カラスも飛んで僕もとぶ

いつしか人は言ったのさ
何にも考えなくてもいい世界がくるといいねって
だからその時まで生きていられるかなって
だからバファリンドカ食いする
生きたくないからそんなに長く

過去や今を知ると思うんだ
たくさん頑張ったねって
たくさんたくさん頑張ったねって
それを褒める人っていないでしょ
頑張るのは当たり前だって
もっと頑張りなさいって
みんな褒めたりしないから
だから代わりに僕が褒めるよ

カラスは飛んでくる
リスは飛んでくる
何もわからず僕は廻る
風に吹かれていく
助けはどこかへ消えてった

バァーンって心は抉れてくる
皮膚が保てないぐらいの重撃を
カラスは飛ばされバファリンも飛ばされ
僕らはまた死ににいく
自信は消えた苦しかったから消した
自らの命を消したかった
だからバファリンは必要だった

頭がおかしい？
そんなの知ってる
周りはみんな飛んでって
カラスはまた飛ばされていく
またバファリンドカ食いして
グールグールと最初に戻る
またガーツガーツと進んでいく