足跡はかき消して
こんばんは。
今回はNetflixで「足跡はかき消して」という映画を観ました。あらすじは、戦争の後遺症で精神疾患(PTSD?)に苦しむ父親ウィルとその娘トムが広大な森林公園で自給自足の親子生活を送るという物語。
初めの15分くらいは自然でのライフハックや自給自足の描写が多く映っていて普段の生活の様子をこちら側に伝えている。ただ、少ししてから町に降りて食料や薬を買っていた...それはアリなのか!?と思ったが、まあその辺を突っ込むのは野暮だろう、現実はたぶんそんなもんだと思う笑
冒頭20分くらいで警察犬の鳴き声が聞こえる。ウィル親子はその声を聞いて一目散に逃げ、茂みに隠れる。実は親子は日常的に茂みに隠れる訓練をしているので焦った様子は見せるもののかなり軽快に斜面を登りスッと隠れる。日常の訓練の中にお父さんのウィルが娘のトムに対して「足跡が残っている」「靴下が見えている」と言うシーンがある。きっとここがタイトルの意味だろう、見つかるのは大体こういう所なんだぞっと私たち視聴者に対しても語りかけているような気がした。
だけど、あっさり見つかった。
しかもお父さんの方が笑
その後は保護団体の方に保護されて、一時的に用意してくれた住居に住むことになる。そこで娘は同世代の友達ができて良い感じに馴染むことができそうなのだが、父親はなかなか馴染めない。淡々とした仕事や指示されるのがやや嫌そうだし途中で出てくるヘリコプターに耳を塞ぐシーンがある。戦争で発症したPTSDやうつ病が一生治らないケースもあるって聞いたことがあるが、このシーンは、もろそういうネガティブな場面を映し出しているのでは
そして馴染めずに住居を抜け出し、またヒッチハイクし別の森へ足を運ぶ親子。その先で空き家を見つけて2.3日寝泊まりした時に父親が帰って来なくて翌朝探しに行ったら川辺で倒れている父親を発見。娘は急いでバギーに乗った人達に声をかけトレーラーハウスで生活をしている人達の中の元衛生兵の方に救助してもらい、何とかウィルは一命をとりとめるが足を痛めたのでしばらくは安静にとのこと。そこで娘は、また現地の人々と仲良くなりすっかり馴染むことができるのだが父親のウィルは歩く練習をし、また別の場所へ行こうとする。
娘は止めるが父は聞く耳を持たない。
そして、親子は次の森へ赴くのだが娘のトムがそこで足を止めてゆっくり父へ「どうしてもムリなんだよね?」と語りかける。
このセリフはめっちゃ重い。
娘は何度も普通の生活が良いと訴えかけたのに、父親はPTSDのせいで普通の生活というのがどうしてもムリだ。その父親の苦しみを分かっているが「チッチッ」という2度の舌打ちをした後、トムは父親の元を去る。
全体を通してあまりセリフの多い映画ではないが親子のコミュニケーションは多く見られる、それだからそこ親元を離れるという決断がとても心苦しい。
2時間程度の映画だけど、割とサクッと観れた。アメリカではめちゃくちゃ評価が高いみたいだけど、日本ではあんまりという声も少なくはないみたい。是非、観たことあるという方、もしくはこれから観るという方はお話しましょう!
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