現代のCMOに求められる重要課題

本日は、電通グループが行った「CMO調査レポート2024」(https://markezine.jp/article/detail/46825)を基に、現代のCMOが感じている重要課題について考えてみます。
調査対象は、世界の主要14市場における企業のCMO950名。そこから浮かび上がった課題を、私が気になった点に絞って、私の視点も交えながら紹介します。

結果1|分析から予測へ

まず、調査結果から、79%のCMOがデータや知見を駆使し、未来の製品や提供価値を予測することを求められているという結果が出ています。これは、従来の顧客分析に留まらず、未来のトレンドや消費者の願望を先読みして行動することがCMOの役割になっているということです。
ただし、私が国内の中小企業様向けにCMO支援をする経験からいえば、日本国内においてはまだまだデータ化やIT化の初期段階に留まっている企業も多く、まずはデータ基盤を整備し、知見を積み上げることが急務と感じます。

結果2|AIを競争相手から共同作業者へ

次の調査結果では、生成AIに対するネガティブな評価が減少したという内容がありました。AIが成熟するにつれて、CMOはAIを競争相手ではなく、協力者として再評価する傾向にあります。
今後はAIを活用してコンテンツ制作やデータ分析を行うのが当たり前になるでしょう。ただし、これはAIを活用すること自体が差別化の要素ではなく、むしろインフラとしてビジネスに組み込むことが重要になると感じています。

私の考察|CMOに求められる課題

今回の調査結果から、CMOに求められる役割がより多面的になり、従来の枠を超えた柔軟な思考と行動が必要とされていることがわかります。特に、AIやデータ活用は企業のインフラの一部となり、そこから得られる知見を基に未来を予測する力が求められています。

“望むもの”ではなく”必要なもの”を提供する

さらに調査結果の記事にはこんなことが書かれていました。

CMOの多くが代理店に対して求めているのは、「望むもの」ではなく「必要なもの」を提供してほしいということ。

Markezine|https://markezine.jp/article/detail/46825

これは、CMO自身が本当に必要としているものを理解し、それを的確に提供する力が代理店にも求められていることを示しています。課題の本質を見極め、問題解決に向けたクリエイティブなアプローチが今後さらに求められると感じます。

結論:変化する時代に”柔軟”に対応すること

今回の調査レポートから、CMOが直面する課題とその重要性を改めて感じました。マーケティングの最前線で活躍するCMOは、時代の変化に敏感であり、常に進化し続ける必要があります。私自身も、支援する立場として、これらの課題をしっかりと理解し、企業の成長を支えるための提案を行っていきたいと思います。


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