笑いの上澄みだけをすくってないか?

今日は、「笑いの上澄みだけをすくう」ということについて、ある営業者さんとの打ち合わせで感じたことをお話しします。
この出来事が、私自身にとって大きな気づきとなった話です。

打ち合わせで感じた違和感

先日、私より年下の営業担当者と打ち合わせをする機会がありました。彼は非常に物腰が柔らかく、優秀な方で、その場の空気を和ませながら進める力も持っている人物でした。打ち合わせは順調に進んでいましたが、その中で、私が何気なくおとぼけのような形で笑いを取った瞬間がありました。

その時、年下の営業者さんが笑ってくれたのですが、どこか気を使っているように感じました。その瞬間、「自分は笑いの上澄みだけをすくってしまったな」と、ふと反省の念が湧き上がりました。肩書や年齢という立場に甘え、安易に笑いを取ってしまったことが自分でも引っかかったのです。

芸人、有吉弘行の言葉が思い出された

この出来事を通じて思い出したのが、芸人の有吉弘行さんがテレビ番組「ロンドンハーツ」でタレントのJOYさんに向けて言った言葉でした。

笑いの上澄みだけを救って、軽い笑いをやっていいんじゃないよ。
そろそろ芸人も許しはしないよ。

有吉弘行(テレビ番組「ロンドンハーツ」にて)

この言葉は、会話のラリーの中で、軽い笑いを取ろうとするJOYの姿勢に対しての厳しい指摘でした。

有吉さんの言葉は、当時も印象的でしたが、今回の出来事で改めて自分にも当てはまると感じました。営業者さんとのやり取りは、本来ならば本質的な内容に集中すべきものでありながら、軽い笑いを取りに行くことで、かえって空気を乱してしまったように思います。

会話の本質を見失わないために

最近、この「笑いの上澄みだけをすくう」という状況に自分が陥る機会が増えていると感じます。経営者という肩書きや、年長者としての立場があるため、つい上辺の笑いに逃げてしまうことがあるのかもしれません。本質をとらえた言葉を使う場面や役割が増える一方で、上辺だけの会話となる領域も、相対的に広がってしまうからと考えています。

このような状況を通じて、自分の会話が本質から逸れていないか、安易な笑いを取っていないかを常に見直す必要があると感じました。肩書や年齢に甘えることなく、より深く意味のある言葉を使ってコミュニケーションをしていかなければいけないと反省しました。

結論

今回の出来事は、自分の言葉の使い方に対する気づきを与えてくれました。笑いの上澄みだけをすくうのではなく、会話の本質を大切にし、相手との真のコミュニケーションを心がけていきたいと思います。有吉さんの言葉を自戒として、これからも言葉の使い方に気を配りながら、自分の成長につなげていきたいと思います。


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