脱炭素経営EXPO展示会に参加して学んだこと

今日は、幕張メッセにて行われていた、「脱炭素経営EXPO」というエネルギーや脱炭素に関する展示会に参加者として参加した際に感じたことをお話しします。私自身、これまで展示会には出展者としての参加経験はありましたが、独立してからは初めて参加者側としての参加となりました。

業界の状況と展示内容

一般的に展示会では、各企業が新たな情報やサービスを提供していますが、今回の展示会では目新しい情報がそれほど多くは感じられませんでした。エネルギーや脱炭素というニッチな業界では、プレイヤーが限られており、出展企業も前回同様のサービスを展示している企業が多い印象でした。前回の展示会から大きく進化したというよりは、同じテーマをさらに展開している企業が目立ちました。

脱炭素経営EXPOの中にあるPV EXPOの様子。
完全にコロナ前の集客状況に戻っている(いやそれ以上?)

自己紹介の2つのパターンと反響の違い

今回の参加で最も学びがあったのは、展示内容ではなく、私が展示会で各企業に自己紹介する際のアプローチの仕方です。今回、私は2つのパターンで自己紹介を試みました。

1つ目は、FYIのマーケティング支援事業を紹介し、「エネルギー事業におけるマーケティング支援をしていますが、担当者の方はいらっしゃいますか?」と、営業目的のアプローチをしました。

2つ目は、脱炭素に関する新しいメディアを立ち上げたという話から入り、「出展者様に取材をさせていただきたいのですが、インタビューの機会をいただけますか?」と、取材目的のアプローチをしました。

成果と考察

結果として、反響が良かったのは2つ目のメディアを通じた取材のアプローチでした。展示会に出展している企業は、自社の認知度を高めたい、プロモーションを強化したいという目的で参加しているため、メディア取材の話は非常に魅力的に受け取られました。実際に、役員や責任者とすぐに繋がることができ、よりスムーズなコミュニケーションが実現しました。

一方、営業的な自己紹介はあまり響かず、担当者が不在だと言われたり、興味を持たれなかったりと、期待した反応は得られませんでした。営業トークは、出展者側のミッションである「認知獲得」「商談獲得」には邪魔でしかなく、合致していなかったのだと感じました。

メディアの力とビジネスの可能性

また、展示会の後、エネルギーの業界紙スマートハウスの編集長・責任者を10数年もの間勤めていた仲田さんと話す機会がありました。今は独立している彼ですが、彼が言っていた以下の言葉が強く印象に残りました。

メディアは名刺代わり
メディア自体で収益を上げたり、集客することが重要なのではなく、
メディアを通じて決済者や重要な人物にアプローチできることが最大の価値である。

元スマートハウス編集長
仲田

この考え方に非常に共感しましたし、展示会での体験とも一致していると感じました。私も当初、メディアそのものでのマネタイズを目指していましたが、メディアを通じて繋がりを作り、その先でのビジネス機会を得ることが最も有効な戦略だと気付きました。

メディア単体でのマネタイズの可能性

とはいえ、メディア自体でのマネタイズができないのかという疑問も残っています。これは今後、継続的に検討すべき課題であり、「メディアの本質的な価値とは何か?」を突き詰めていく必要があります。今はまだよちよち歩きのメディアですが、今後はユーザーやクライアントに価値を提供できるメディアを目指して、活動を続けていきたいと思います。

結論

展示会に参加者として参加したことで、営業的なアプローチとメディアを切り口にしたアプローチの違いを体感しました。特にメディアを通じたアプローチが非常に有効であることを学びました。また、メディア自体でのマネタイズにこだわらず、その周辺のビジネスチャンスを見出していくことで、より多くの価値を提供できると感じました。今後もこの視点を大切にしながら、メディアを通じたビジネス展開を進めていきたいと思います。


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