スパイラルミナレット|イラク
※写真はAI生成と合成によるものなので、実際の人物や記事内容とは関係ありません。
今日はイラクのサマラにある、
螺旋状の建造物
スパイラルミナレットの体験談だ。
著作権に触れないように、
画像を少しぼかしているけど、
形状はある程度わかると思う。
以下がこのスパイラルミナレットの概要だ。
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バグダッドとナジャフの間にある
古代都市サマラに位置している。
正式には「マルウィヤ・ミナレット」と呼ばれ、
サマラの大モスクに付随する螺旋式のミナレットだ。
ティグリス川沿いに位置するこの古代都市は、
「サマラの考古学都市」として
世界遺産に登録されている。
マルウィヤ・ミナレットは以下の特徴がある。
・849年に建築が始まり、852年に完成
・基壇を含めた高さは53メートル
・螺旋状の階段を登って頂上まで行くことが可能
・土台は日干し煉瓦で造られ、焼き煉瓦と瀝青で補強
・イラクで最も重要な遺跡の1つ
・「イラクの至宝」と評されている
・世界に3つしか存在しない螺旋式のミナレットの1つ
歴史的背景
サマラは西暦842年にアッバース朝の首都として建設された。
しかし、首都としての地位は短期間で、
その後バグダードに戻ったため、
サマラの大モスクは現在まで比較的手付かずの状態で残っている
このスパイラルミナレットは、
古代メソポタミアのジグラットに由来すると考えられており、
バベルの塔を彷彿とさせる独特の形状で多くの人々を魅了している。
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以上がこのスパイラルミナレットの概要だけど、
実際に登ってみた時には恐怖でしかなかった。
50メートル以上もある頂上近くでは、
当然ながら階段幅もかなり狭くなっており、
まっすぐ前に向かって進むことすらできず、
壁に背中を貼り付ける姿勢で進むしかなかった。
しかもこの高さで風もあり、
いつ下に落ちてもおかしくない。
さらに手すりすらない状態だった。
(1986年当時の話)
私は危険に感じて
一緒に登っている同僚達に、
「これ危ないからやめて帰ろうぜ」
と言ったけど、
同僚たちからは
「いや、ここまで来たら
最後まで行くしかない」
等と言われて、
しぶしぶ進み続けた。
そして何とか頂上にたどり着いたけど、
頂上にも手すりやフェンス等一切ない。
風もあるので
まっすぐ立っていることさえ危ないので、
結局皆で座ったままで
若干周りの景色を見る程度だけど、
姿勢がちょっとぐらついただけでも
危険に感じることに変わりはない。
降りる時にも、
風で飛ばされないように、
かつ足のかかとからつま先までの
半分程度しかない幅の階段を
慎重に降りるしかなかった。
ジェットコースター等
比較にならないようなスリルだったよ。
当時はイラン・イラクの戦争中でもあり、
こういう歴史的建造物も
手すりを含めた整備もできなかったのだと思う。
その後ネットでは
日本人達も訪れているようだし、
近年の写真では手すりも見えるので、
ある程度の改善はなされているのだろう。
歴史やロマンを感じることはできず、
スリルを堪能するはめになった
出来事だった。
以上