ベトナム安南焼と沖縄|ベトナム
※写真はAI生成画像のため、実際の船や記事内容とは関係ありません。
1991年のハノイでの体験談です。
ハノイには国立歴史博物館があるが、
たまたま散歩していたら
目に入ったので寄ってみたことがある。
歴史や古代の遺物等には
全く関心がなかったものの、
これもたまたま展示物の説明書きを見ていたら、
なぜか「OKINAWA」という文字が
目に入った。
はあ???
沖縄の話?
何でベトナムで沖縄が出てくるの?
と思わず真面目に説明書きを読んでしまった。
その説明書きは、
ベトナムの安南焼という瀬戸物の展示物に
つけられたもので
沖縄とは500年以上前から
貿易がなされていたということでびっくり!!!
日本に帰国してから
あらためて調べてみた内容が
以下の通りだ。
14世紀から17世紀: 琉球王国時代、沖縄は東南アジア諸国との海上交易ネットワークの重要な拠点だった。この時期、ベトナム(当時のダイビエト)と琉球王国の間で活発な貿易が行われていた。
17世紀後半: 1609年の薩摩藩による琉球侵攻後も、琉球王国は限定的ながら対外貿易を継続しました。ベトナムとの貿易もこの時期まで続いていたと考えられている。
近現代: 第二次世界大戦後、特に1972年の沖縄の日本復帰以降、日本の一部としての沖縄とベトナムの間で新たな経済関係が構築されている。
昔の人達は本当に凄いと思う
出来事の一つだった。
私自身は仕事の都合で
たくさんの国に行くことができたけど、
それは飛行機が自分を運んでくれただけで、
自分が苦労して移動したわけでも何でもない。
しかし昔の人達は、
船という移動手段を使って、
荒波に耐えながら
命をかけて航海していたわけだから、
本当に凄いと思う。
沖縄の人達が
中国を中心とした貿易を行っていたことは
知っていたものの、
ベトナムまで約2300km以上のもの
航海をものともせずに、
ベトナムの安南焼を伝えていたとは
知らなかったので
結構衝撃的だった。
もちろん沖縄の人達だけでなく、
日本人は古代から丸太船で航海していることも
歴史学者によって解明されている。
南米のペルーでは、
古代の丸太船と埴輪らしきものが発見された
という話もあり、
考古学者達が調査していったところ、
12000年前に日本から来たものだ
ということが判明したということだった。
昔の人達の凄さというのは
現代に生きる自分には
想像すらできないものだ。
そういう人達が歴史を積み重ねて
きたということに
敬意を表したい気持ちになった
出来事だった。
以上