白バイ先導で通勤|ペルー
※写真はAIによる生成画像なので、実際の状況や記事内容とは異なります。
今日はペルーの首都リマでの出来事について話す。
まずは地理のおさらいで、
国の概要から確認しておこう。
南アメリカの西部に位置し、太平洋に面している
首都はリマ
アンデス山脈、アマゾン熱帯雨林、砂漠、海岸線などが存在
インカ帝国の中心地
マチュピチュなど多くの古代遺跡が残されている
人口は約3400万人
公用語はスペイン語
豊かな資源と観光名所が国内外からの収入に貢献
ペルーでは、
1996年に日本大使公邸が襲撃された事件があったため、
その数年後に現地での病院プロジェクトに関わった
私達技術者チームについても
厳重な護衛がついた状態で通勤することになった。
白バイ2台に先導されて、
チームメンバーの乗車している車両の後ろには、
武装警官達が乗車した
トラックが続いている状態だった。
何だか映画「ランボー」の世界。
VIPになった気分で気持ちよかっただろう、
だって???
冗談じゃない、
ここまで武装警官に囲まれている状態でなければ
通勤もできない状況なのかよ、
というのが本音だ。
滞在期間は1ヶ月程度だったけど、
毎日のように通勤経路を変えたりするし、
交差点に差し掛かる度に、
白バイが他の車両を全て強制停止させて、
こちらのチームを優先して通す。
安全を守るためには
ここまでやらなきゃいけないのか
と何度も痛感させられたよ。
短期間とは言っても
現地で生活する以上、
たまにはスーパーで
ちょっとした買い物くらいはしたくなる。
事前にお願いして
スーパーにも立ち寄ってもらったけど、
美味しそうなオレンジを選びながら
ふと周りを見渡すと、
私服警官達が銃をいつでも取り出せるように、
左胸のポケットに手を突っ込んでおり、
ある程度の距離を取りながら
四方を囲んで周りを警戒していた。
他の買い物客にも迷惑な話だから、
最低限の食材を買って
そそくさと帰った記憶がある。
なんで自分はこういうところに来てしまったのか、
いったい俺は何やっているのだろう、
等と思ってしまったよ。
日本人が平和ボケしているという話はよくあるけど、
その日本と現地との平和に関する
落差を感じた出来事だった。
仕事先は現地の産婦人科病院だったので、
そこで生まれる子どもたちには、
もっと平和な状況の中で暮らしてほしいと
願うばかりだった。
以上
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