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キャンピングカー|トルコ

※画像はAI生成によるものなので、実物や記事内容とは異なります。

1986年
初めての海外出張で行ったのは「イラク」だったけど、
たまたまラマダン休暇があって、
同じ会社で仕事をしていた人たちに誘われ、
トルコのイスタンブールに短期間の旅行に行くことになった。

トルコと言うと、
国名くらいは知っていると思うけど、
一応どこら辺にある国なのか、
以下の地図で確認してもらってから話を進めたい。


トルコ共和国位置図

トルコ国の概要

正式国名:「トルコ共和国」(Türkiye Cumhuriyeti)

  • 人口: 約8,528万人(2022年)

  • 国土面積: 約78万平方キロメートル(日本の約2倍)

  • 言語: トルコ語(公用語)

  • 首都: アンカラ


トルコへの旅行は
3泊4日程度の短い期間だったため、
観光地もイスタンブールだけだったけど、
それでも

・アヤソフィア
・ブルーモスク
・トプカプ宮殿

等の荘厳な建物があり、
黒海や地中海といった海も見ることができ、
ヨーロッパとアジアが融合する地域でもあるため、
見たり聞いたりすること全てにワクワクして
興奮状態だった。

特にまだ海外慣れしていない自分にとっては
思い出深いものになった。

当時はネット等で気軽に事前情報を得ることもなく、
突発的に訪問することになったのだけど、
それでも内容の濃い旅行期間になった。

ただし、
自分にとって一番印象的だったのはどこかというと、
有名な観光地ではなく、
隣接する「駐車場」だった。

なぜかというと、その駐車場には、
異なるデザインのキャンピングカーがずらっと並んでいたからだ。

キャンピングカーに驚いたわけではない。
その時に同行していた会社同僚の話だと、
ヨーロッパの人達は1~2ヶ月程度の休暇を取れることもよくあり、
家族と一緒にキャンピングカーで旅行する人たちも多いとのことだった。

イスタンブールはヨーロッパとアジアをつなぐ地域でもあることから、
これらのキャンピングカーはそういう人たちが、
陸路から来たものだろう、
ということだった。

私が驚いたのは、
陸路を車で来ることができるということは、
速度も当然飛行機のような高速ではなく、
かつ移動の途中で三度の食事、休憩、宿泊といった時間を費やしながら、
のんびりと移動して
イスタンブールまで来れる時間があるということだ。

それだけの時間を取れることに驚いたという意味だ。

1986年というと、
日本はまだまだ経済バブルが続いている時代だった。

それ以前の私の前職は自動車関係だったけど、
ブラック企業というわけでもない会社でも、
毎日の残業やサービス残業も普通、
休日出勤も当たり前の状態。

ひどい時は、
3ヶ月間1日の休みもなく、
睡眠時間も1日に2時間程度の時期もあった。

その時には頭もフラフラの状態で、
曜日や日付などもわからなくなっていたこともあった。
休暇などとんでもない話の時代だったのだ。

それが目の前に広がるイスタンブールの駐車場では、
たくさんのキャンピングカーが並び、
家族旅行で陸路から移動してきていている。

それだけの時間を使いながら休暇を楽しむ人達がいることが、
信じられないくらいのショックだった。

前職の会社も決してブラック企業ということではなく、
ちゃんと残業代も休日出勤手当も支払える会社で、
従業員数も700名を超える上場企業だったが、
当時では休みを取る事が罪悪に感じる社会環境だった。

そういう自分の経験や当時の会社の状態という時代もあり、
日本と海外の差について考えさせられたというか、
目が覚めた思いだったよ。

今回の多数のキャンピングカーを見ることで、
国の経済状態や生活スタイルとは
これほどまでに差があることに気がついたものだった。

近年では
日本でもブラック企業が問題になったりするけど、
以前のバブルの時代では
日本国中がブラック企業のようなものだったと思う。

技術者として仕事上では眼の前の機械に直面することが多かったけど、
海外の「国」という規模で考えさせられた出来事だった。

以上



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