牛たちと一緒に通勤|エチオピア
※トップ画像はAIによる生成画像なので、実際の人物や記事内容とは関係ありません。
今日はエチオピアの話をしよう。
まずはどこら辺にある国かということを、
以下の位置図で確認できるようにした。
国としての概要は以下の通りだ。
エチオピアの概要
基本情報
国土面積: 約1,104,300平方キロメートル
エチオピアはアフリカで10番目に広い国。
人口: 約1億1900万人(2023年推定)
エチオピアはアフリカで2番目に人口が多い(ナイジェリアに次ぐ)。
言語
公用語: アムハラ語
エチオピアには80以上の民族と、それに対応する言語が存在します。主要な言語には、アムハラ語、オロモ語、ティグリニャ語、ソマリ語などがある。
多言語国家: エチオピアは多言語国家であり、多くの地方で現地の言語が日常的に使用されている。
宗教
主要宗教:
キリスト教: 約63%(主にエチオピア正教会)
イスラム教: 約34%
伝統宗教: 一部の民族は伝統宗教を信仰している。
エチオピア正教会は、非常に歴史のあるキリスト教会で、エチオピア文化に深く根ざしている。
歴史
エチオピアはアフリカで唯一、19世紀末の植民地化の波を受けずに独立を保った国である。
私自身は医療プロジェクト関係の仕事だった。
町の中なので一軒家を借りて3年間ほど住んでいた。
通勤しやすいように、
できるだけ職場から近い住まいを探し、
実際に徒歩2分程度の近さだった。
短い移動距離ではあったけど、
時折牛達やヤギ達等と
一緒に通勤するはめになったことも時々あった。
なるべく邪魔にならないように、
こちらは避けているつもりなのだけど、
牛飼いの人は愛想が良くて、
よく挨拶をしてくれた。
でも問題はそういう家畜達が、
落とし物をしていくことだ。
人間の落とし物なら
財布やハンカチ等があるけど、
牛達の落とし物は
想像できると思う。
それが町の中の
アスファルトやレンガを敷き詰めた
人間が歩く道路なので、
当然その落とし物がどんどん溜まってくる。
雨でも降ろうものなら
とめどなく広がっていってしまうし、
乾燥した天気の日には、
それが埃となって空中に舞ってしまい、
それを人間が吸うことになる。
現地の人達は
ずっとそういう環境にあるので、
病気が蔓延してもどうしようもない。
私もそういう落とし物を避けて歩いていても、
何しろたくさんありすぎて
避けようがない場合も多々あったよ。
もういちいち気にしていられないので、
そのまま歩き続けちゃうのだけど、
わずか2分程度の徒歩とは言え、
職場に到着したら
足元が臭くなってしまっていたこともよくあった。
そういう環境ではあったけど、
住まいの前の道路では子どもたちが遊んでいた。
中には2歳くらいの女の子がいたのだけど、
その子が私を見つけると
なぜか満面の笑みを浮かべて
私の手をつかんでは、
一緒に歩き出すことも何度もあった。
私は現地のアムハラ語は話せないし、
その子もまだ小さすぎて
当然お互いに話をすることもできないし、
わずか20メートル程度の距離を歩くだけなのだけど、
ニコニコして近づいてくるので、
こちらも思わず笑顔になってしまう。
大人の世界では、
衛生環境だ、政治だ、なんだといろいろとあるのだけど、
小さな子どもたちは本当に可愛くて、
こういう子どもたちのために
仕事も頑張ろうと思えたよ。
以上