人間らしい扱い|ブルキナファソ
※画像はAIによる生成なので、実際の人物や記事内容とは関係ありません。
今日はアフリカのブルキナファソでのことを話そう。
ブルキナファソは西アフリカに位置する内陸国で首都はワガドゥグーだ。
国の面積は約274,200平方キロメートル
(日本の国土の約7割り程度)
人口は約2200万人
マリ、ニジェール、ベナン、トーゴとガーナ、コートジボワール
と国境を接している。
看護学生を育成する教育施設が不足しているため、
施設の状況や医療状況等についての調査だった。
首都のみならず、
郊外の医療施設や医療体制等の調査をしつつ、
お気楽な私は現地関係者にもジョークを言いながらも、
必要な調査を終了した。
最後の報告会の時には、
現地側も大臣やら側近の偉い人達も参加し、
日本側チームも公的機関からリーダーが到着し、
全員でのミーティングとなった。
ある程度の緊張感もある中、
現地保健省大臣からの開口一番で、
「今回は Mr. Monday(私の仮名)が来てくれて良かった」
と言い出した。
偉い人が何人もいる中で、
全員が「えっ」となり、
私自身も「えっ」となった。
大臣からは、
「Mr. Mondayは我々を
同じ人間として扱ってくれたので、
来てもらって大変良かった。」
とのことだったが、
何で大臣からの開口一番が、
なぜ一技術者でしかない私の話になるのか、
日本側リーダーからは、
「何があったのですか。」
と聞かれたものの、
私にも何のことやら分からない。
正直言って私自身は、
政治や外交とは全く関係がなく、
技術者としての仕事をこなしただけで、
「この会議早く終わって帰りたいな」
程度にしか思っていなかったので、
突然話を振られてあせってしまった。
結局なぜそうなったかと言うと、
お調子者の私がいつものように、
仕事の合間合間で
現地側の関係者ともジョークを交わしながら、
お互いにあははっと笑いながら楽しく仕事をした、
というだけだったのだが、
それをわざわざ現地関係者が
大臣にも報告して、
皆で楽しく仕事ができた、
ということを伝えたらしい。
それにしてもそういうふうに、
現地関係者も含めて楽しく仕事したことについて、
大臣から
「我々を同じ人間として扱ってくれた」
とまで言われるとは予想だにしなかった。
後で冷静になって考えてみると、
つまりそれは、
普段から真面目な顔ばかりしている
人達ばかりが多くて、
それを現地側では、
自分たちを見下しているように、
感じていた部分があったのではないかと想像した。
私が仕事の合間にも冗談を言って
現地関係者を笑わせていたので、
それを心が通じたように感じていただいたのでは
ないかと思う。
日本人の場合は私以外の人達でも、
決して人種差別することはないと
思うけど、
普段公的機関の人達は、
あまりにも真面目な顔をして、
真面目な話ばかりしているから、
現地側にとっては
人間味が感じられていなかったのではないか、
とも思ったよ。
たまには私のジョークも役に立つものだ
と思ったけど、
日本側公的機関の人達からすると、
「何だこいつ」
という程度のものだったかもしれない。
もちろんジョークもやり過ぎると、
不真面目に見える場合もあるから、
今回は良い面として捉えてもらって
ほっとしたよ。
以上