遂にコラムカバーへ。
山梨方面から
もう何度となくお越し頂く常連様の
60ハリアー後期モデルにご登場頂いた。
足掛け何年か?
本当に頭の下がる思い。
冒頭タイトルにて「遂に」という
表現を使わせて頂いたのだが、
本当に僕の心境としてはそんな感じ。
後期モデル、ホワイトパールを題材に
「SHIBOTORI PLAN」
から
「レザーEXCLUSIVE」
まで、
着々とひとつひとつを吟味、厳選。
そして今回ご用命を頂いたのが
「ステアリングコラムカバー」
だった。
パートとしてはもうとっくに
”上級者レッドゾーン”
へと突入しているわけだが、
その中でも筆頭とも言えるパートが
今回のコラムカバー。
ここに手を加えてみよう。
と考える者は、仮に世界的な
エンスージアストが集う
PORSCHEであっても希少な人種だ(笑)
実際のオーナーであっても
各モデル、車両オーダー時に
「ステアリングコラムがレザーにできる」
事を知らない人も多い。
それほどまでにコアなパート、
早速ご紹介してみよう。
まずはご入庫時の状態。
少しわかりにくいが、
一番手前に見切れているのはエアバッグ。
そしてその次がバックカバーで、
更にその奥。
メーターのひとつ手前に位置しているのが
コラムカバーとなる。
プラスチック素材なのは
さすがにここに関しては致し方ない。
そしてこれがレザーEXCLUSIVEを発動、
交換を終えた後の同じ景色。
外周を囲うようにレザーが張り合わされ、
ステッチが流れていく仕様へと大きく変化。
本来60系ハリアーの通常設定は
この仕様となるのだが、
今回は常連様ということの甘えもあり
”クレーム覚悟の上で”
更に少し違ったアプローチも行ったのだが
それがこの側面で、どちらかといえば
面積としては圧倒的に広いのが
上下分割のうちの「LWRパート」。
ここにステッチを採用することで
上下の”噛み合わせ”に歪みが生じてしまい
装着後においても
パックリと口を開けてしまう
症例があったもの。
そのため弊社では通常「UPR側のみ」にしか
手を加えていないもの。
そこを今回は言わば偉そうで
申し訳ないと思いつつ
”条件付き”
のような形にてトライ!
ご覧の通り、側方からの眺めでも
「レザー&ステッチ」
をお愉しみ頂ける仕様へと
なんとか攻略ができたもの。
ただ、
この後の経過によってそれは変化する
可能性もあるのだけど・・・
UPR側とLWR側でどちらかというと
80系ハリアー用の意匠
に近いこの完成形。
ワンオフ。
高い金額をお支払い頂いた上で
完璧なものをご提供できる保証はないもの。
そういう言い方をすると
ひどく無愛想・・・
のように取られることも多いのだが
事実は事実。
オーナーと我々との信頼関係も
ある種必要となってくるプロダクトだ。
今回のO様は、アシストグリップへ金属調
などなど
数多くの弊社のスキルアップにも
これまでご寛大に応じて下さったもの。
こうした「お客様」は
今後も末永く大切にさせて頂く必要がある
と、各スタッフにも要求をしている。
そして、今回のO様のような
お客様の存在があって
初めて今後の遠方通販をご利用頂く
お客様へもある程度具体的な内容をもって
対応をさせて頂くことが可能になる。
これは本当に会社にとって財産だ。
そういう意味でもお客様、
僕らが”常連様”と形容する数多くの
オーナーには感謝してもしきれない。
今回手掛けたこの仕様、
60ハリアー部品でのケースを元に
あらゆる方向へとノウハウは広がっていく。
職人も次々に自信を深めていく。
こうして多くのワンオフ加工へと
幅が広がっていくというのが
実際のところなのだ。
ということで、
今回は上下2分割それぞれに手を加えた
別注仕様の
「ステアリングコラムカバー」
を採用頂けた。
山梨から。
季節になると産地直送!の
とっても美味しいフルーツなどを
とんでもない量ほど戴く事もあるO様。
そんなO様の60後期も
いよいよ隙のない完成体へと近づいている。
嬉しいような、寂しいような・・・
そんな心境の方が
ここ最近は大きくなってきたが・・・
そうそう!
そう言えばこの日は別の60後期の
オーナーがご来店。
「SHIBOTORI PLAN」
施工での”カラー選択”に迷われていた。
そこへO様がご来店!
全面ホワイトパール仕様の完成車両を
実車でご覧頂くことが出来、
結果としてカラー選択は決定した。
本当に感謝とお礼を申し上げる次第。
こんなエピソードもそう、
ワンオフもそう。
弊社はいつもこうして「お客様」に
助けて頂いている、
それだけは忘れずに進もう!
END