見出し画像

大阪から。10年後の教え

各画像はクリックで高解像度


正真正銘「なにわナンバー」



横浜都筑に入庫した。


先日訪れた「京都」の更にまだ先。

大阪から遠路はるばる横浜を目指し、
我々の下を訪れて下さった。


僕よりも人生における先輩、
大阪府よりお越し下さったM様。

間もなく50歳を迎える自分に対し

年齢の事は本来あまりよくない…

と承知の上
M様は60代のオーナー様。


自分にとってあと10年後かそれ以上だ。


思わず

(10年後の自分、これほどのバイタリティを
持ち合わせているのだろうか?)

と、頭でイメージする。

願わくば
自分もそうありたいなと(汗)

今と同じく

「ことクルマ」

になれば、

躊躇なく横浜から愛車を発進し
大阪を目指す!

ような60代でありたいと・・・。


どうだろう、
そんな身軽でいられているのか?


とても紳士的で礼儀正しく、
年下である自分の方が恐縮するほど。

そして漂う雰囲気は「厳格」な空気。

かつての”現役”時代は
過密日程でほぼ日本全国を飛び回っていた
というお話しも伺った。



今回大阪から


この”横浜都筑”を目指して下さった理由。
それは

「”世界のSHIBOTORI”敢行」

のため。

大阪から到着して間もなくだが
M様、

フルで施工頂く”長い作業時間”を利用して
お出かけになられるプランがある

との事(!)


「え?!今到着されたのにですか?」

と、思わず大きな声が出た。


眼を細め、楽しそうな笑顔で

「楽しみにしているところがあって」

という事で、愛車はお預かり。

”見知らぬ街での電車での旅”

へと出発されて行った。


お見送りした後、
これから作業の始まる80ハリアーを前に

その行動力の高さとフットワークの軽さに
ますます圧倒されつつ・・・




そして、こちらも作業開始!


記述の通り、
今回は80ハリアーを題材にした

「SHIBOTORI PLAN」

をフルメニューにて。

外板色は”219プレシャスブラックP”

早速ご紹介していこう!


およそ500km!を移動して、この日ご入庫下さったM様80ハリアー。


まずはご入庫時の姿、
フロントセクションから。

今回M様のご用命は、当然ながら
”シボ素地の徹底消去”
はもちろんだが、

「ボディ同色でのコーデ」

という意向をお持ちだった。


なので今回、定石の通り


まさに「潤い」のオーラを放つ施工後のフロントセクション。


”219加飾の固め打ち”

となったフロントセクションの
完成形がこちら。


まずは360°モニター対応の

「バンパーロワグリル」

は”ソナー本体”を除き
全てが外板同様の艶やかな光沢仕上げへと
一新!


ロワグリル本体に加え「フックカバー」などの付随パーツの変化にも注目して欲しい(写真は純正時)


各横フィンを形成するキャラクターラインをも「薄めない」よう配慮される工程を踏む。


この変化。

M様からもご確認の質問を頂いたが、
施工後はもう

「外板部分と同様の接し方」

へと変わり、
シボ素地時代の白っちゃけないように・・・

などへの神経質はもうお別れとなる。


ワックス施工はもちろん、
コーティングなどを施工するのも
もちろんOKだ。

それにより、
一層光沢が持続するのも
ボディ外板と全く同じ条件となる。



地面の映り込みも従来ハリアーでは体感できない要素。


そして、フォグランプなどを内蔵する
ロワグリルの更に下。

「フロントアンダーカバー」

もこの通りの仕上がりへと変更。


”たかが下回り、されど下回り”


この美しく地上を反射させ
映りこませる光景を見た今、


多くの施工済みオーナーが言う通り、

もうノーマルには戻れない。


ロワグリルからアンダーカバーへ「219」で統一されたフロント。


パールホワイト系と違い、

”ボディ同色”

とはいえ、
黒から白へと変わった時のような
劇的さこそないが

実車を見ればその言い表せない迫力


オーナーであれば一層圧倒されるだろう。


とにかく写真で見る以上に

”全体に漂う上質感”

が明らかに変わる。




フロントタイヤ直後から始まり「片側4つの部品」で構成されるサイド。


まるで「純正がどのようになっていたか?」を忘れるほど自然な完成の姿。


ドアと完全に同化する外板仕上げにより、セダンライクな都会的な雰囲気となる。


そして作業はサイドへ。


ご覧頂く通り、SUVとは言っても
”クロカン系”
へと寄せられたシボ素地のサイドアンダー。

片側4PC、合計で8PCに及ぶパートの
ひとつひとつを丁寧に仕上げていく。


特に一段凸の形で 「棚」 を形成する

”ドアパネルの肩口”

などは一層の注意が払われる。

”シボを取る”
のは至上命題だが、

”アールが変わる”
のはご法度。

「片側4つの肩口」

が軒を連ねて並ぶ。
均等なアールと光の反射を純正同様に
揃えている事が重要な点だ。



まさに「事情通」と思える純正然な美しいサイドビュー。


そして文字通り「生まれ変わった」
このサイドビュー。

太陽の光を受けて”白く見えるライン”が
新たに愛車を飾るこの姿。


シボ素地で割とぼやけたような黒だった
サイドアンダーカバーは

ハイグロスの光沢でハイコントラストへ。


これがハリアーならではな

”都会的SUV”

のキャラクターを更に洗練したものへと
軌道修正していることが
全体の写真からお感じ頂けると思う。


そして作業はリヤセクションへと続く。



リヤバンパーのほぼ半分を「素材剥き出し」が占めているハリアーのリヤ。


専有面積が大きい事で「交換後の美しさと変貌ぶり」も一層際立つこの姿。


リヤはより一層劇的!


な違いを体感できるのが
80ハリアーのポイントだ。

大きく占有していた「黒シボ素地」は
一挙に広大な範囲を攻略し、

”塗装済バンパー”

の印象をさらに深めてくれる。


純正採用の”メッキガーニッシュ”も
これによって
改めて優雅な存在感を感じられ、

クリアランスソナー付近で、
「打ち切り」となっていた

「周囲の景色」

美しく延長される。


改めて洗車をするのが楽しみになる、そんな極上の変化。


純正時にはあり得なかった「撮影者の映り込み」もまた味わい深い。


フロントやサイドから順にご覧頂いたが、
この

「リヤバンパーカバー」

だけはアンダーセクションと言うには
あまりにも巨大。

もはや”バンパーそのもの”と言っても
差支えないほどの面積だ。


”塗装無しバンパー”

と言えば、いわゆる商用車の
専売特許。

商用車がなぜそれを許容されるのか?

と言えば、説明するまでもなく

「無駄なコストを省いている」

からに他ならない。


ビジネス用途の車両には極力多くの
コストをかけたくないのが経営者。

それを潜在的に理解するから
商用車を購入する際には”苦笑い”こそ
するものの

”これに特段の不満はない”

のだろう。


そうした認識を多くのクルマ好きが
共有している中で、

「中核を担う都会派SUV」


これと同じであっては
あまりにも美しくない。


後半は”持論”となってしまったが
これで前後左右の黒シボ素地は姿を消し、

改めて艶やかな光沢を纏う
外板塗装の仕上がりとなった。




フルノーマル車両でも全く浮かない、どころか「純正装着?」のような存在のリヤゲートスポイラーを219でインストール。


更にリヤセクション。


アンダーパートとは真逆、
リヤゲート上にはご覧のような
ワンポイントをこの日追加して頂いた。

SPORTDESIGNチャンネルより
こちらは

「リヤゲートスポイラー」

を同じく219仕様にてセット。


まるで”G系グレードのクラウン”には
なかったものが

”RS系では標準採用される”
かのごとく自然な佇まいをご覧頂きたい。


純正のプレスラインを巧みに活用したアールのエンドラインが美しい。


緩やかに下降していたノーマルのエンドを、わずかに補正して空力を予感させるスポーティなテイストに変える。


ご覧の通り
「極めて小型」
なデザインが信条。

SPORTDESIGNというブランドに
与えられた存在感は、
再三申し上げる通り

「純正よりも純正」

という佇まい、これに尽きる。


決して過度な外部への訴求は行わない。

ただ、
品よくシルエットをわずかに補正するような
今回の車両のようにフルノーマルでこそ
そのデザインはより引き立つのかもしれない。


そんなリヤゲートセクションを
モディファイの後、

この日はもうひとつの
”アップデート”
を実践して頂いた。


そのアイテムというのが


TYPE-Bが採用されたフロントダクトからロワグリルの感覚。

・・・と、
さすがにこれを見てもわからない(苦笑)

ただ”クリアランスソナーの周囲”を
凝視して欲しい。

不自然に本体より一回り大きな円が
確認できると思う。

今回M様はフロント側へ

「専用裁断プロテクションフィルム」

をTYPE-A/Bと採用して下さった。


フロントグリル上は張りやすさを優先して3分割の意匠となるTYPE-A。


黄色い網掛けが3分割のうちの「サイド」面。



メインとなる中央エリアにも一見して目立つ事の無い透明のガード。


黄色網掛けがフィルムの形状(センター部)


本来一部のスーパースポーツモデルなら
”バンパー全面を覆う”
のが通常だが、

それで一般的には数十万の予算。

それを一般のオーナーでも極力貼りやすく
分割してデザインをしたのがこの
”専用裁断プロテクションフィルム”。

TYPE-AはグリルUPRとボンネットを
繋ぐエリアへ3分割。

TYPE-Bは両サイドのダクトから
ロワグリルへと至る縦長のエリアをカバーする。


今回はフロントのみに採用を頂いたが、
別途リヤバンパーを保護する
「TYPE-C」
も設定されているので、
気になるオーナーはチェックして欲しい。


という事で、長時間に及んだこの日の作業は
これに無事完了。

あとはお出かけになられたM様の
お戻りを待つばかりとなった。


これだけのプロダクトを一挙にご用命。

そして大阪方面から・・・
責任は重い、
そんなありがたみを噛みしめつつ。




日が暮れ始めた頃


颯爽とお戻りになられたM様。
にこやかな笑顔で

”午前中とは大きく変貌した愛車”

との再会を果たして頂いた。


大人が。
それも良い歳をした大人が
これほどの

”満面笑顔”

を魅せる機会は子供の頃より少ない。
それが本当に居合わせる自分としては
とても嬉しい。


お喜びのM様に

「気になっていた旅の行き先」

をお聞きしてみた。



なんと横須賀?!

M様の計画とは横須賀での

「軍港クルーズ」

だったようだ。

横須賀と言えばフェリーに乗って
「猿島」や「ドブ板めぐり」
などが有名だが・・・


それにしても横浜都筑からなら
車だとざっと50kmはある(!)

知らない街で電車を乗り継ぎ・・・

さぞ大変だったと思いきや。


変貌した愛車を見ていた笑顔よりも
さらに明るい笑顔で

”軍港クルーズの楽しさ”

をお話し下さった。


つくづく感服するしかない
”見習うべきこのフットワーク”か。

改めて自分がいずれ迎える60代・・・。


恐らくM様の最高の笑顔と共に
この日の出来事を思い出すに違いない。

そして、
M様にとっても今回の「神奈川訪問」が
この上ない想い出となった、

と願いたい。


更に言えば、
いつの日か自分も10も20も年が下の後輩に向け、

このように「影響を」与えられるような
人物でありたいと・・・。




そして今回このようなご縁を頂けたのも
全ては

「クルマイジリに年齢性別関係なし」

という事に尽きる。



やはり自分は一生これだ!



END



M様の地元「大阪土産」の他、トヨタ博物館のお土産も。


この度の途中「愛知県」にも立ち寄られたとの事で、このようなお土産まで頂いた始末・・・本当にありがとうございました!




80系ハリアー「メインページ」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?